▲デカっ(比較対象:Kindle Paperwhite 第10世代)
我が愛機・Let's note CF-S10が遂に危篤状態になりました。
登場から10年。
無理矢理Windows 10へアップグレードされたりメモリ増設されたりHDDをSSDに換装されたり2階から地下に落ちたりと、私の暴挙によく付き合ってくれたと思います。
最も負担だったであろう動画編集――それを引き継ぐに値するノートパソコンを探したところ、迎えたのが上掲の子です。
デカ過ぎ。
●その名はDAIV
▲もう一回言うけどデカい
(背景が生活感溢れ過ぎてて
見るに堪えなかったので隠蔽)
日本成人女性(※身長165.9cm)の上半身を余裕で隠す彼の名は『DAIV Z6-I7G60SR-A』。
Made in Japanにも関わらず猛烈な企業努力の下に引くほどの相対的廉価を実現するマウスコンピューター謹製のクリエイターノートパソコンです。
オータムセール発動中に購入したので、お値段は通常価格より5万程安い239,800円(税込)で済みました。
済んだと言っていい値段なのか? と思ったそこの貴殿、巷のクリエイターノートパソコンで彼と同じ機能のものをよく調べて欲しい。
さて能書きはこれくらいにしてオープンしましょうか。
▲まずは外装を
▲パカッ。段ボールの中蓋が一枚
▲中蓋をどかすと、今度は大きくも薄い袋が一つ
▲取り出すと更に中蓋。パーツでもあるのだろうか
▲下が三分割されている
▲左からは小袋
▲右からも小袋
▲中央からは謎の封筒
▲以上、こちら取り出した事物
▲小袋からも取り出すとこうなる
本体、電源アダプタ、アダプタコード、説明書の類いでした。
安心安全な輸送の為のデブ包装。
▲しかしデカいなお前
▲Let's note CF-S10(一番上の黒いの)と比較。
インチ数が違うから当然なのだが、一回りデカい
(※CF-S10:12インチ、DAIV:16インチ)
▲鈍く、しかし確実に主張してくるロゴ
DYNAMIC APPROACH IMAGERY OF VISUAL
訳:強力に迫るビジュアルイメージ
ほお、そうかそうか。ならば見せて貰おうか。
▲この著作権に厳しい鼠の如き端子を繋げ充電開始
▲充電している間に最強のPCケースである
ZEROSHOCKも購入しておいた
●いざセッティング
▲ここからはデスクで撮影
(※やはり背景が生活感に溢れ過ぎているので隠蔽)
▲黒い不織布(傷防止の中挟み)を取り払った
このタイプか……キーの一個一個が大きい上に妙に距離が離れていて、タイピング時に更なる指の移動を必要とするヤツ。
ワタクシ、こういうキーボードが苦手なんですよ……何でこんな造りにするのかね? ミスタッチを防ぐためでしょうか?
このタイプは高齢者向けの商品にしか無いと思っていたのですが(失礼)、クリエイターノートパソコンまでこんなにデカデカと余白を取ってくるとは。
▲では電源スイッチを押して
▲起動の儀、開始
無事起動。
ここまでの作業時間、2時間。
敢えて画像しか置いていませんが、ホンットに余計なことを聞かれ続けたことはその内容を眺めて察して下さい。
「ゲーム、月額850円でどうですか?」とかこの時点で聞くな。さっさと起動させてくれ。
ちなみにこれでも画像はかなり絞った方です。
とはいえ、うち二十分はセッティング中にあったこんな一幕。
命 名 の 儀
これは歴代PC及びガジェット全てにワタクシは行っていたので、寧ろ楽しみでした。
※赤い電子書籍リーダーにゴッホと、CF-S10にジャノヒゲ(園芸品種名:黒竜)と名付けたことから、私の命名センスと好みについてはお察し下さい。
しかしどうしようかな。DAIV君は銀の筐体、しかも歴代PCの誰よりも大きいと来た。
大、銀……。
銘:ペディランサス
(別名:大銀竜)
よし(確信)
後は中身(ソフト面)だな。
▲有線マウスを使うので、タッチパッドさんには
▲早々に設定で久遠の眠りに就いてもらいました
▲IMEは日本語入力が本当に弱いので
ATOKに差し替えてやった
その他余計なお世話共(プリインストールアプリ)を全削除し、
▲動画編集とシステム以外の
アプリが一切無い状態に削減
▲完成
よし(確信2度目)
●動作確認
ではいよいよやってみましょう。
CF-S10で激重だったが故にイマイチやる気の起きなかった動画編集を、大銀竜(DAIV)は軽く捻ってくれるのか。
▲Aviutlでやってるんだ
▲この最後だけ凄まじいレイヤと効果数を
持った動画の出力スピードを見てみよう
▲上:CF-S10、下:大銀竜(DAIV)
ファッ!? マジか!?
ちなみにどちらも出力開始後5秒待ってから撮影しています。
5秒で既に出力パーセンテージ差5倍以上ってお前(語彙消失)
これはベンチマークを見よう。
▲上:CF-S10、下:大銀竜(DAIV)
(利用ソフト:CINEBENCH)
▲引くわ
マルチコア処理速度50倍
シングルコア処理速度11倍
勿論生まれ年やグラフィックボードの有無による影響が大きく、映像処理速度が段違いなのは当然ですが、それを差し引いても差が大きすぎる。
この瞬間、世界で私だけがCF-S10に感動していた。
もういいんやで。
私の酷使に一つも文句(フリーズ)や抗議(システムダウン)することなく、10年も付き合ってきたんだ。
もう眠ってくれ……。
▲CF-S10の役目はこうして
▲大銀竜号(DAIV)と銅盆花号(※)に引き継がれた
(※トウランアクチと命名したCF-RZ4)
ちなみにCF-RZ4は2022年5月に購入しており、通勤電車内でブログ・小説の執筆を進めるためにCF-S10の持ち歩き特化版くらいの気持ちで使っているものです。
まさかお主がメイン機に上がるとは思わなかったよ、ワシゃ……。
おやすみ、CF-S10。
頼むぞ、DAIVとCF-RZ4――。
――ん?
おい、ちょっと待て。
DAIV、あとCF-RZ4、お前らソレが無いのか!?
●光学ドライブが無い!? CF-S10の活路
▲CF-S10
▲CF-RZ4と大銀竜(DAIV)
オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ(岸辺露伴)
これじゃあ『一太郎』も『Microsoft Office』も入れられないし『ぷよぷよSUN』で遊ぶこともできないじゃあないかッ!?
『ももんがクラブ』を懐かしんで開くこともできないじゃあないのッ!?
おい誰だ今パソコンゲームソフトが古いっつったの
何と昨今のPCには光学ドライブが付いていないというのです。
Let's note陣ですらCF-SV7(2021年3月生産終了)を最後に光学ドライブを引きちぎってしまいました。
勿論聡明な皆様は理由が分かっていますよね。
そう、①ダウンロードソフトの登場です。
上記『一太郎』と『Microsoft Office』も、ディスク版とダウンロード版があるしな。
それに光学ドライブは、読み込むために専用の動きをするので②余計なパーツ・空間を必要とするのです。
当然その分壊れやすく、ケアも必要となる。
加えて、③外付け光学ドライブなんてものもとうに発明されている。
だったら必要な人は外付けを買うし、ノートパソコンには搭載しなくて良くね? となるのは自明の理です。
しかしここで逆転の発想を抱きましょう。
「私が所持するPCの中で、CF-S10だけが光学ドライブを有している」
つまり、ディスクしか販売していない古のソフトからデータを取り出し光学ドライブ無しのPCに移すことが、別途外付け光学ドライブを購入せずとも可能である。
既にCF-S10からは、負担になるあらゆる後入れプログラムをぶっこ抜いたので、古のソフトもザクザク動く余裕ができております。
▲こんなもんも持ってますしねワタクシ
データ移行用ケーブルを使えば更に楽に移動可能です。
最早USBやメモリーカードにソフトのデータを一回入れるという手間すらいらない。
※余談だがこの商品、かなり環境に左右される。購入はよくご検討を。なお、筆者のレビューがコレ。
※ディスクソフトのデータを他機に移して使って良いかは使用条件を良く確認すること。
というわけで、残念ながらCF-S10、お主にはまだディスクの取り込みという大役が残っている。
Windows 10のサポート終了(※2025年10月)まで、まだまだ働いて頂くぞえ。
▲この三台で趣味全開します。
よろしくお願い致します。
(※案の定背景以下略)
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【結論】
適材適所(当たり前)
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【おまけ:総括短歌】
動画とは所詮2Dの話ゆえ 3D描画の機能が要らない(豆知識)
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
撮影 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
パナソニックホールディングス株式会社
株式会社マウスコンピューター
エレコム株式会社
Maxon Computer GmbH
異様な熱を持つようになったジャノヒゲ号(CF-S10)
動作も重量も軽いが電源アダプタの接触が悪いトウランアクチ号(CF-RZ4)
流石の動画編集速度だがノートパソコンにしては重い(※1.6kg)ペディランサス号(DAIV)
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
▲動画編集開始。サクサクできるので、
後は私のやる気一つの問題
▲なおCF-S10には『Microsoft Office 2016』を残してある。
『Warframe』専門の素材チェックメモに活用中。
The END.