▲次はお前さんだ
以前、都民の癖に人生で一度も行ったことの無い東京タワーに行ってきました。
であれば、こっちも行かなきゃ語れないですよね。
結論から言うと、私はもう充分です。
●ざわざわソラマチ
東京アドベンチャーライン(JR東日本・青梅線)と同じくらいダサいネーミング(※異論は認める)だと個人的に思う路線・東京スカイツリーライン(東武鉄道・伊勢崎線)に乗り、
▲最寄りの『とうきょうスカイツリー駅』に到着
車窓の景色を見て既に嫌な予感がしつつ西改札口を出たところ、目の前がコレ。
▲コ ン ク リ
スカイツリーの足下を囲うように何か建ってるのが見えてたから、「ツリーの脚と地面の接触部ってもしかして見えないんじゃ……」と薄らショボーン(´・ω・`)の準備はしていました。
ゼロ距離で壁をぶちかまされるとは思わんかったよ。
▲まだ東京タワーは開放的だったぞ
何故囲ったんだ。テロ防止か?
少なくとも私が探索した限りでは脚と地面の接続部を見ることは叶いませんでした……。
▲目の前にコインロッカーを設置したのは評価するけどね
▲文句垂れてても仕方ないので、配車エリアを通過し
▲表通りに回った
▲振り向くと地図
▲ほお
非常に目立つ位置に掲示されてある。これは有り難い。
有り難いけど何か見づらい。何でだ。
それは言うなお姉様
正直私もちょっと思ったけどさ!
▲取り敢えずこの表記を見つけたので
▲あら
美術館みたいなことを言ってくれるじゃないの。
理由を後日運営さんに尋ねたところ、撮影で立ち止まられると邪魔・映り込んだ人(従業員さんやお客人)がSNSに公開されてしまうなど、要は他の人のことを一ミリも考えない愚民の防止だそうです。
至 極 真 っ 当
▲でもこれが撮影禁止エリアにあるのは
どういうことなのかな?
長い御御足が眩しいアジア人女性二名が、このフォトフレームで撮影してキャッキャしてました。
他者が映ってないから……良いんだよな……?
こんなん並びたくないわ……。ん?
(※引用元)
▲買った
(これで入場できるんだな……邪魔するでェ~)
あ、すみません! 手荷物検査です。バッグを開けて係員に見せて下さい
(税関だとッ? 何故……)はい、中身スッカスカです
ありがとうございます! 行ってらっしゃいませ~
(※その後)
▲着いた
●灰色に混じるアイツとエトセトラ
やっと撮影可能エリアに辿り着きました。
一気に標高350mまで上がったので耳が痛いこと痛いこと。
お子さんを連れて行くなら耳抜きのやり方を教えておきましょう。痛さで泣かれますよマジで。
▲平日午前10:30というのに
窓という窓に人々が群がる
君ら仕事はどうした。私もだけど。
では早速景色をば。
曇ってて全体的に鈍色
北側の筑波山がギリギリ撮れたので掲載しましたが、西南西の富士山はスマホ如きの貧弱レンズでは捉えきれませんでした。
まあ晴れてても考え無しの醜悪ビル群であることに変わりは無いが。
これを「絶景」と言い切ったレディー・ガガさんは都会慣れしておられるのだろう……すまんな、ワシは本当にビル群が苦手なんだ。
▲「どうも、また会いましたね」
▲従前記事で映っていたツリーの
▲ここに今いるよ
再 会
ホワイトとインターナショナルオレンジのカラーリング。間違うはずもない。
すぐ横にいる愛宕グリーンヒルズやザ・プリンスパークタワー東京がめっちゃ邪魔ですが、互いに互いを目視しました。
スマホのしょぼいレンズで望遠撮影しようとするとボケボケになりますが、目視ならしっかりと捉えることができます。
▲ちなみに歩いて行くと二時間掛かるよ
互いが大きいので近く見えますが、実際は遠い。
理屈では分かっていても不思議なものです。
この目視ができただけでも個人的には既に満足ですが、まだ私にはチケットで行ける場所がある。
行こうやないか……
地上445m・天 望 回 廊
▲着いt……
▲取り敢えず回ってみるが
▲何かもう、エーそうですね……(沈黙)
▲あー可愛いフレームですね(白目)
日本一の高さという一点以外スカイツリーでなくともよかったイベントのことを差し置くとしても、個人的に気になっちゃった部分を突っ込ませてほしい。
▲め っ ち ゃ 床
もう少し透明部分を食い込ませるとか頑張って欲しかった!
耐久性や安全性を考えたらこうするしかなかったのか……。
▲合成で床を透過させるとか(※引用元)
▲他階に若干のアクリルフロアがあるので
それで一つってことらしい
▲ちなみにアクリルフロアの下はこんな感じ。
間に謎の空間があって、見える範囲が狭い
▲いや、東京タワーはこうだったからさ
何か……高さや地盤とか建て方等の違いがあるんだから単純比較できるものじゃないし、いちいち引き合いに出すのも懐古厨臭くて不快に思う人もいるだろうなとは思うんですけど……透過させるならさせるで見せ方を考えてくれよ。
安室奈美恵氏の『Hero』が流れるのを聞きながら、ワタクシはそっとエレベーターで4階へ戻りました。
●おまけ:『すみだ水族館』初来訪
余りにも東京スカイツリーが肌に合わなさすぎたので、
▲お口直しに水族館へ
水族館たるもの巨大な敷地に巨大な水槽、雄大な空間でその妙を楽しみ学ぶというイメージだったワタクシ。
都心部に水族館と聞いた時の当時18歳のワタクシは、
Huh? どんな規模よ。金だけ高ぇんだろどうせ
見てもいない癖にめっちゃ批判的。
とんだクソガキですね。
今となっては空間デザインを趣味で独学する者として、その限られた空間でどれほどの展示ができるのか興味深い。
▲ということで2500円払った
いざIN。
写真はありませんが、入って早々に階段かエレベーターで上階に向かわせるという斬新な造り。
水の重さやメンテナンス・工事費用を考えると、あまり上に行かせるのは最適ではないはず……一体どんな展示なんだ……。
▲おお、スタイリッシュ
上がってすぐの空間がまずコレ。
展示テーマは自然水景。
これは凄い。
アクアリウムコンテスト上位陣の作品の如きナチュラルかつ美しい水槽。
かつてアクアリウムを初歩的に経験した者として、これだけの水草を繁茂させた上で水の透明度を維持するのがどれだけ難しく面倒臭いかは分かっているつもりです。
※水草を育てるためには肥料と二酸化炭素が必須。肥料は生体のフンや食べ残し・二酸化炭素も生体の呼吸で錬成される。しかし肥料・二酸化炭素共に、水草が消費する量<残留する量というバランスになってしまうとビビるくらい高速で環境が悪化し、カビ発生・水草の枯死・生体の病気や死亡など総崩れになる。よってバランスが保たれていない内は各種添加剤を要するが、これも添加剤が多すぎるとDestruction(破壊)が発動する。ほんの僅かな異変から状況を見抜く眼力が必要である。
水草の葉にぷくりと現れる泡――光合成したことで酸素が出てきている。
それがほろんと離れて浮かんでいき、水面で他の泡と合わさって大きくなり、やがて弾ける。
その狭間を泳ぐ多種多様な魚達、砂や木の表面に残った有機物を食む海老、苔を剥いでいるコリドラス。
水槽の中で循環が成立している。
開幕早々これとは続く展示への期待に心が躍る。
進みましょう。
▲展示テーマ:クラゲ
大型水槽に大量に放たれたミズクラゲを上から眺める、不可思議な光景。
クラゲに癒やし効果があるというのは近年知られてきた話ですが、人によっては多分悪夢です。
しかし写真が暗いことからも分かる通り、この展示は恐らく「暗転」の役目がある。
これにより水族館の世界に誘うことができ、この後の展示に没入できるのではなかろうか。
どんどん行こう。
▲展示テーマ:珊瑚礁
▲一躍アイドルと化したチンアナゴに
▲顔面で与えてくる圧が凄い子と
▲ハリセンボンと思われるFunny Faceの子
▲万華鏡トンネル(クラゲ展示)や
▲たまにウツボが横顔を見せるアクアスコープは、
▲展示テーマ:小笠原と繋がっている。
恐らくすみだ水族館で最も大きい水槽に
多様な生体を泳がせている。
▲エイ真正面から頂きましたー!
▲次は展示テーマ:ペンギン
ふと上階から岩場を見やると、
▲いた。いい顔をしていらっしゃる。
しかしスマホカメラはズームに弱いな
▲展示テーマ:オットセイ
……を撮りたいのだが
▲速すぎてカメラ素人には無理だった
いやあ……イイですね。
スペースが限られているからこそ、テーマを広め(自然水景・珊瑚礁・小笠原)に取り混泳させることで、物足りなさを感じさせないようにしてあるのか。
そして水族館の人気者二大巨頭たるペンギンとオットセイは単独テーマ・複数飼育にすることで、派手に注目を集めるといったところでしょう。
言わばペンギンとオットセイが分かり易く人気である金閣寺で、広域テーマの展示が銀閣寺、クラゲが御胎内巡り。
楽しみ方が年齢層によって変わるのを上手く突いていると私は思いました(※異論は認める)。
▲とか思ってたら、何だ何だ、
急にペンギンがザワつきだしたぞ
▲あ、ご飯タイムか?
大量のペンギン、的確に給餌する飼育員さん、メモする飼育員さん。
見ている分には面白いのですが、
イチゴが2でーす! マカロンが3でーす! 横取りしないの!! 待ってて! わらび3つー!!
飛び交う声からするに結構な労働と思われます。
どうやらペンギンの名前らしく、個体によってあげるべき量も種類も違うようです。
▲実際こんな記録ボードがあって
▲餌を準備している様子が見られるブースも
あと、ペンギン達に限ってはこんなものもありました。
すみだペンギン相関図2023
2023ってことは毎年更新されるのコレ? 凄いな……。
しかしココを見てもペンギン達の区別がビビるほどつかないのでした。
腕輪で見るしかねえ。
そうこうしている内に給餌は無事終了し、喧噪も徐々に薄れていく。
▲お腹ポンポンで泳ぐペンギン
良いものが見られた満足感を胸に、私はすみだ水族館を後にしました。
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【結論】
すみだ水族館は、いいぞ。
▲グッバイ。
あたしゃ遠くから眺めるだけで充分だよ。
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【おまけ:総括短歌】
商業施設を建てる必要があったのか 東武鉄道さんよ
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
撮影 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
東武鉄道株式会社
めちゃめちゃ盛り上がっていた外国人の皆様
推し活にいらっしゃった皆様
東京スカイツリーに訪問された全ての観光客の皆様
すみだ水族館の職員の皆様
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
▲記事の都合上載せられなかった鉄魚が
凄く格好いいからここに置いておく
▲後日たまたま撮れた
ライトアップ切り替えの瞬間。
ほぼ全てのライトが消え、
展望エリアを走る二つの光輪だけが浮き上がる。
これはとてもCoolでございました。
The END.