清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は4月末に更新です。ナンパってまだ生き残っているんですね。

【無知者】飲まない青汁アレンジ

▲飲むだけじゃあなぁ……

「まずい! もう一杯!」で一躍有名になった青汁。

しかしその時代(1990年)からかれこれ30年以上。

 

まだ「飲む」だけ?

いい加減進化したらどうなのよ。

 


 

●大量のアレンジ有、しかし……

とはいえ、己の料理知識を万人がぶち込めるクックパッドやら、青汁メーカーが料理研究家さんに頼んで作ってもらったアレンジレシピやら、今日日「青汁 アレンジ」でググれば腐る程出てきます。

だから既に「『飲むだけ』から進化している」と言い切っても過言では無いのですが……。

 

無いんだよな、ある用途が。

▲「飲まない」という選択肢が!

 

※※※WARNING!※※※

ここから先の内容は、

過激系インフルエンサー

注目を浴びたい愉快犯がやるような、

食べ物を無駄にする試みです。

こういう行いに激しい嫌悪感を抱く方は

今すぐブラウザバックしてください。

お願いします。

 

●非摂取系青汁アレンジ三種

青汁を淹れる前の、粉そのものの匂いって嗅いだことありますか?

商品にもよりますが、原っぱに寝転んだ時の如き、若干の青臭い香りがします。

クッキーに入れて焼いても、その香りはほんの僅かに漂う。

 

だからそのフレグランスを利用したグッズも作れないか? という発想に至るのは自然の道理です。

ということでそこに注目した三種、いってみよう。

①石鹸

先達が書き起こしたレシピをバキバキに参照し、溶かして固めるだけの石鹸を作っていきます。

グリセリンソープ、紙コップ、青汁の素

▲ソープを紙コップに入れ

▲レンジでチン

▲溶けたところに

▲青汁サーッ!(迫真)

▲グリグリとよく混ぜて……

……なーんか、臭いぞ……?

 

青汁とソープだけ、即ち油臭さ+青臭さだけのはず。

しかもソープは決して廃油ベースではないので、油臭さも最低限のはず。

どうして吐き気を催す程の尖りまくった不快臭なんでしょうか?

「むせ返るような青い匂い」と言いたいのかって?

否、むせてそのままリバースですよ。

コレ石鹸として使えるのか?

▲気持ち悪くなりながらも放置

更にもう一つの懸念は「ぬるま湯や水に溶かして飲む青汁の素が油分に溶けるのか?という点。

沈殿しそうな気がするんですが、果たして……?

▲放置して三日経った

割としっかり固まっていそうです。

▲取り出す

何コレ抹茶プリン

危惧していた溶け残りもムラも無く、全身に行き渡った青汁が煮すぎた蕗のようなジットリした色彩を呈しています。

相変わらずむせてリバースな匂いだし。

▲まあとにかく使ってみよう

▲泡が緑っぽくなるぞ

▲おぉ?

これはイイ!

洗い上がりという点においては、石鹸の元自体がしっとり保湿系なので突っ張る感じが無いのが素晴らしい。

それは置いておいてその香り

一昔前にブームになり、そしてえげつない健康問題が発生してしまった茶のしずくってこんな香りかな? と想像する程、薄らと漂う青い香り

塊になっていたからこそ濃厚だっただけで、これなら日常使いできますね。

 

ぐちゃぐちゃ言いましたが大成功!

元々が食べ物だったので、洗顔にも使えますぞ。

 

②蝋燭

以前蝋燭を作ったことがある(が見事に失敗した)ので、今回もやってみます。

▲蝋燭、紙コップ、ワックス、青汁の素

▲紙コップを切って背の低い型を作っておき

▲蝋燭とワックスと青汁の素を湯煎

▲型にINして放置

……見た目が悪すぎる……。

匂いは青汁そのもの故にまだ良いんですが、この都市河川の如きとてつもないドブっぷりは如何ともしがたいですね。

どうなることやら……取り敢えず固まるのを待とう……。

▲丸一日放置したものがこちら

特段見た目に変わりはありません。

ありませんというか、冷えて白濁したことで余計にグロッキーな見た目に。

じゃあ、点火してみますね……。

▲水に浮かべて

ティーライトキャンドル風に☆

▲……あれ?

おい。おいやめろ、頼む。

あの日の様なしょうもないチョロ燃え→立ち消えはやめてくれ。

 

分かった、水があるからだな?

温度が上がりにくくて燃えないんだろう?(希望的観測)

▲型を外して再度点火

▲おっ

▲おぉお! 燃えてるぞ!

スミマセン、前回のキャンドルが酷かっただけに、燃えただけでテンションが上がってしまいました。

 

肝心の香りは……?

鼻を火傷寸前まで近づけて嗅いでみる。

▲ちゃんとする! でもあっつい!

(※写真が暗くてごめんね!)

うおぉ!?

本当に僅か、仄かにだけですが、青汁の爽やかな青臭さがします!

 

例えばレストランで、このキャンドルがテーブルの真ん中で燃やされていたとしましょう。

料理を味わうのに一切影響せず、閉会間際になって一人か二人だけが「あっ……? 何だか涼やかね?」と思い、しかしその原因がキャンドルだとは誰も気付かぬ内に燃え尽きるような、そんな密やかな香りです。

恐らくその香りに気付く前に、100人中99人が蝋燭特有の焦げた匂いを感知して終了するであろうレベルの儚さ。

見た目のえげつなさに反し、とても侘び寂びを感じる結果となりました。

 

別にわざわざ青汁を入れずとも、ティートリーの精油入れれば良かったんじゃないかという提案は禁止です。

▲その後も静かに燃えていく

青汁蝋燭であった

火が消えた後も、余熱で青汁スメルを漂わせていました。

和の香りの蝋燭として良いかも。

見た目さえ我慢できれば(念押し)。

 

③お香

もっとダイレクトに青汁の素を使ってみたい!

ということで直に燃やしてみますが、しかしただ火を着けるのは余りに乱暴というか、いよいよ食べ物を粗末にしている感じがして嫌です(今更)

ちゃんと「お香」として作って消費したいなーということで、しかし先の二つと違い人生で未経験なので下調べ。

▲ハァアン、皆さん結構作ってるのねー

細~い線香タイプは、私自身が破滅的に不器用なので今回は挑戦しません。

コーン型という、円錐状の小さいものにします。

しかしその中で気になった記述が。

 

のり材となる「たぶ粉」、カビ防止・着火剤になる「炭粉」を入れ……

たぶ粉は高価なので蜂蜜を……

 

そうか、そりゃそうだ。

水で練っただけでは、乾燥した後バラバラになってしまうよなと。

とはいえ先達の仰る通り、調べたらたぶ粉と炭粉は大分値が張ります。

かといって蜂蜜は……燃やしたら青汁を吹き飛ばしてSweet Smellを発揮しそうです。

 

余計な香りのしない、水と一緒にすれば糊になる着火剤って……あ(察し)

▲小麦粉だ!(背景汚いのでモザイク)

炭水化物じゃん!

天才かよ私!(渾身のドヤ顔)

カビ? そんなんさっさと使えば良いだけ!

生えてしまったらそれこそ燃やして「汚物は消毒だ~!」とすればいいのです。

 

はい、さっさと作っていきましょうね~。

▲小麦粉、水、青汁の素

▲全部入れて練り

▲整形し

▲風通しの良いところで放置

味の無いクッキー作ってると思えばまあ簡単なもんだ!

▲カラカラになりました

出来上がりました。

出来上がりましたが、何だコレ。

▲既製品と比べても何か変

何というか、シャープさが足りない。

▲参考までに本物を使ってみる

▲先端に着火して

▲灰が飛ばないようガード

唐突に出現したこの人形は『煙出し人形』と呼ばれる、外国でポピュラーな香立ての一種です。

香を燃やすと出てくる煙を、モチーフの特定の場所からのみ流れ出すように設計されています。

▲この子の場合は口から

あんぐりと開けた口と表情が、もくもく出てくる煙と相俟ってとってもおマヌケ。

でも香りはエレガント。

優雅かポップかよく分からないお時間を過ごすことができます。

▲燃え尽きるとこんな感じ

崩れずコーン型のまま残った灰、底面だけ燃え残るお香。

これこそがコーン香の正しい姿です。

 

さあ、自作青汁香はこうなってくれるのか……?

割とデカい。この時点で大分不穏

着火!

▲プスプス……(僅かに燃える音)

▲チーン(鎮火)

全然燃えない……。

 

何故なのか。

まあ原因はいろいろ考えられるんですが、間違いなく小麦粉のせい。

炭水化物って、不完全燃焼すれば炭になる存在なので燃えはするんですが、火を着けられた火口部分燃えたら終わりなんですね。

 

炭は特殊な存在で、火口が燃え切る前にその熱がまだ燃えていない部分に伝わっていくという、熱伝導効率が尋常でない存在。

その作り方も変わっており、原材料に火を直接ぶつけるのではなく、物凄くゆっくりと蒸し焼きにして炭成分以外が残らないようにするというもの。

炭水化物がバーナーやマッチで瞬間的に燃やされただけで発生する炭(=焦げ)とは全く異にする物質だったんです。

 

そりゃ燃えていかないよな……。

▲しょーがない

▲君らを無駄にはせんぞ

青汁と小麦粉の塊なのだから、火を通せば食べられる。

▲水に浸してふやかして

▲ちょっと食べ応えが無いので粉追加

▲出汁で煮込んで葱も追加し

▲青汁すいとん、完成

▲いざ実食

あら~? 美味しいですよ?

噛み締める程に出てくる青汁の味がお茶を思わせ、決して出汁の旨味や葱の辛味とぶつかり合わないのが意外です。

これ、何度作ってもいいな!

 

……。

……えー、無事にお香の供養ができて何よりです。

 

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【結論】

青汁は意外と何にでも使える。

 

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【おまけ:総括短歌】

食べ物で遊んだ後は 責任を持って最後まで使い切ろうね


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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

株式会社健翔(使用青汁の販売者)

コプロ株式会社(使用青汁の発売元)

 

mihoko氏(石鹸作成記事執筆者)

YOKKA(石鹸作成記事公開元)

株式会社悠香

ベルトラ株式会社(YOKKA運営元)

ayano氏(コーン香製作体験記事執筆者)

わたしのよもやま話(ayano氏が運営するブログ)

ゆうじ氏(コーン香自作の先達の一人)

ヒンドゥー教・ゆうじの修練過程(ゆうじ氏が運営するブログ)

 

武論尊氏(『北斗の拳』原作者)

原哲夫氏(『北斗の拳』作画者)

株式会社集英社(『北斗の拳』出版社)

 

こんなアホみたいな実験に付き合わされた青汁

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回使った青汁

一番多い原材料が大麦若葉

ケール100%の元祖青汁をご存じの方からすれば、「何ィ!? この軟弱者ッ!!」と喝が飛んできそうですね。

その分青汁初心者・青汁無知者には、お茶感覚で飲める美味しさで大変オススメですよ!

The END.