清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は5月末に更新です。あの電子書籍リーダーに後継者現る!?

【号外】自由ポータルZに投稿したらいきなり載った

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▲え? マジ?

 

タイトルと画像で、伝えたいことは230%完結しています。

以降の文章は完ッッ全にワタクシの感想です。

 


 

● 異変はブログのPV数から

ブログをやっている皆さんも、やっていない皆さんも、ブログが既に『個人の日記』では済まない世界になっていることはご存じでしょう。

原因はただ一つ。

芸能人も、素人も、動画職人も、誰も彼もがブログで追い求める『PV』。

Page View、早い話が「どれだけ見られているか」。

即ちFacebookの「いいね!」、Youtubeの「高評価」、Twitterの「リツイート数」なのです。

 

で、100万PVとかいう伝説級のブログを夢見ても、トーシロのブログのPVなんぞ高が知れている。

一ヶ月に10回行きゃ良い方でしょう。

このブログも、実は公務員試験の経験に基づく地味に苛烈な記事が最初だったんですが、公開して一ヶ月間のPV、凄いです。

 

0。

 

「公務員試験」という、検索ワードとして多そうなものが、ですよ?

「検索ワードとしてありふれているから」とか「体験談を上げているブログは死ぬほどあるから」とかいろいろ理由はありますが、要するにこうです。

 

何のコネもアクションも無く公開しても

気づかれるわけが無いっすよ奥さん!

 

情報リテラシーの新しい常識として覚えておいて下さい。

 

さて、そんな苛烈な文章は、見た人によっては痛恨の一撃を食らって樹海ダイブする可能性が高いので削除致しました。

(※ついでにこんな腐れ文章がInternet Archiveに入ってないかも確認しておきました)

しかしブログ初心者たる私には、他に何を書けばいいのかも分からない。

だって朝何食べたとかそういう『個人の日記』系は最早つまんないしなあ。

ふーむ。

 

そうだ、ガッツポーズのことはどうだろう。

 

公務員試験一本で、結局秋になっても決まらず、自分はもう終わりなんじゃないかと思っていた矢先にご連絡が来た、ガッツポーズワークショップ。

デイリーポータルZの記事を書くというインターンシップがお亡くなりになった代わりに開催されることになったワークショップ。

緊張のあまりに自己紹介の場で、

インターンシップを申し込んだ一週間後に『あれ無くなりました』と言われて驚いた」

というなかなかに盛りすぎた発言をしてしまったことも思い出される。

(※実際は一ヶ月以上あったと思います。充分驚きましたけど)

そして内定後、ガッツポーズを使ってエラい近場の卒業旅行をしていたのだ。

 

それだ。書こう。

 

こうして『ガッツポーズの真の意味を知った』は内定後の三ヶ月弱で完成したのでした。

 

んで、やっと投稿したのが3月24日。

その勢いで、兼ねてから興味のあった自由ポータルZへ応募。

沢山送られているのは分かりますし、私のそれはFunnyではない。

「ま~、載ったらいいよね~、ハッハ~ン」な程度です。

 

そこから一週間ですよ。

いいですか、一週間ですよ?

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▲What?

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▲What’s happened to this blog?

何これ。

何で急に?

何か過激なこと書いた? 個人特定が来たの?

地元話で固めたから、東京の郊外(とはいえ26市もありますけど)っていうことは明かしてるようなものだけどさ。

 

なまじTwitterアカウントを大量に作っていろんな立場の人になりきっているせいで、ネットの恐怖とは常に戦っている状態のワタクシ。

アクセスが急に増える=炎上と思っているのです。

 

そのすぐ下に目をやって、戦慄しました。

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▲あ!?

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▲何故ここに!?

見紛うはずもありません。

大人が本気で子どもに立ち戻るデイリーポータルZ

そのマスコットキャラクターのZ君です。

いやもうZ様です。後光見えますよね?

 

「載ったんだ」

すぐ分かりました。

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▲心象風景:不安な肉体と喜びに浮かぶ精神

(引用:ピレネの城MUSEYより)

 

●またも運が味方した

これでやっと冒頭の画像に戻ります。

 

早速自由ポータルZに向かってみると、何とワタクシのドット絵をサムネイルにしていただいている。

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▲再掲(ページの著作権ニフティ株式会社に帰属)

ヘボコン企画者の石川様より賜った、有り難きおコメントを拝謁する。

詳しくは是非本ページに飛んでいただくとして、ここでは簡潔に。

 

・今週は三本しか投稿されなかった

・だから全部載せた

・ドット絵は新しいが、自分語りばかりでは読み手がとっつきにくい

 

えーっと……。

まず一言、いいっすかね。

 

週区切りの応募だったっけ、これ!?

 

ずっと読んでたのに、気づかなかったよ……。

月単位でかかると思ってました。

だから私も応募後に一週間も放置してたんです。

 

多分ね、他の週だったら絶対載ってない。

絵の目新しさだけでどうにかできる場所ではないと思うんです。

たまたま応募したのが、信じられないほど応募のすっくない週だった。

 

あー、また運に助けられたな、と思いました。

どういうことかは割愛。そういう経験が多いものでして。

 

しかしこうして第三者に見て頂くと、客観的に見えて面白いですよね。

 

過去の自分と向き合うのがテーマだった都合上、自分語りだらけだったわけですが、それは『個人の日記』の域を出ていない。

今回は自由ポータルZファンの皆様がわざわざ読みにいらっしゃってくださったことでPVが爆増した。

逆に言えば、これをポンと出しても『個人の日記』など今更見られるはずが無い。

「別に良いよ、個人の備忘録だから」なら良いんです。

でもコンテンツにしようと思ったら、見る人が面白いと思うかどうかを意識しなければならない。

書いてる自分が面白いこと≠読み手が面白いと感じてくれること。

 

これ、今最前線をひた走るネットコンテンツの全てに共通するんですよね。

大量にあるので動画サイトだけに絞ります。

 

例えばゲーム紹介なら、やってる本人が死ぬほど楽しそうかどうかを直で伝えること。

ワタクシが勝手に敬愛する2bro.さんと三人称さんなんてアホの極みですよ、ピャーピャー騒いでますもん。

「Ahhhhh-Hooooooooh」だの「グェアー」だの「やめてえぇええ」だの、三十路なんて嘘、確実に小学生としか思えないテンションです。

そうすると見てるこっちがつられてゲラゲラ笑う。

もしこれを淡々と「こういうシステムになってて云々」としか言ってなかったらつまらないのです。

でも、じゃあホントに家に友達呼んでゲームやってるテンションで「○○というキャラはクソだ」と言葉汚く罵るかというとそんなことはない。

「○○ダメだー!」と爽やかに笑い飛ばす。これが『見せる』ための行為です。

 

スティーブ峰倉さんのように機械音声を使っている場合は、とにかくネタに極振りする。

マル秘さんのようにその説明音声すら無いなら、編集に力を込める。

 

彼らだけではない。Youtubeも、ニコニコ動画も、バーグハンバーグバーグも、そしてデイリーポータルZも、『見せること』を意識している。

だから「客」がつく。人はそれを「ファン」と呼ぶ。

 

それを極めて短く、しかし確実に言い当てたのが、おコメントの一文です。

読者は自分との距離が近い記事のほうが面白く思うんですよ

 

 

ちなみに、ドット絵に関しては……

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▲絵:谷岡ヤスジ

 

(……年刊になっちまうかもしんないな……)

 

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【結論】

見てもらいたいなら、「見せ」なさい!

(自分に対してのコメント)

 

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他のお二方については、ここでワタクシごときが語るべきでは無いでしょう。 

一読して分かります。恐ろしいです。本気者です。

是非はてブロ経由でいらっしゃった「自由ポータルZって何?」な貴方にも読んでいただきたい!

 

崎陽軒のシウマイ弁当プロ志望届

お化け階段を攻略する。

 

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【おまけ:総括短歌】

誰に向け 文をしたため 放つのか 遠い親戚 近くの他人

 

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【Staff】

企画・構成 清水舞鈴

撮影    清水舞鈴

編集    清水舞鈴

制作    清水舞鈴

監督    清水舞鈴

 

【Special Thanks】

自由ポータルZ

 

自由ポータルZのファンの皆様

デイリーポータルZ

石川大樹氏

 

bad氏(『崎陽軒シウマイ弁当プロ志望届』執筆者)

ファンク・ダ・ネオーン氏(『お化け階段を攻略する。』執筆者) 

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この記事には副題がありません。

号外なのでね!

 

The End

【自分語り】ガッツポーズの真の意味に気づいた

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▲わ、私の向かいにミスべつやくが!

(※モデル絵著作権べつやくれい氏に帰属)

 

2017年9月5日、19:00。

新宿フロントタワー18F、株式会社ニフティの一室に、十数名が集いました。

『ガッツポーズワークショップ』です。

 

ここで「ガッツポーズはSNS」と学びました。

そこで、あるものに、ガッツポーズを返信しようと思います。

 


 

 ●他人がいて成り立つのが「ガッツポーズ」

ガッツポーズワークショップについては、こちらをご参照下さい。

これが四年越しに、今度は一般ピープルも迎えて開催されたのです。

「種目:ガッツポーズのみ」の、第二回夏期オリンピック。

会場では丁度私の向かい側に、あのミスべつやくが座っていて相当ビビりました。

心情を文字に起こすと「べべべべつやくさん!?」です。

それが冒頭の絵。

 

ここで学んだのが、

×「ガッツポーズ 」=両腕を上に曲げて力こぶを誇示する

○「ガッツポーズ」=周りに今の感情を表現し、それに応えてもらう

でした。

何と、周りとのコミュニケーションまで含めて「ガッツポーズ」なのです。

 

これを踏まえて、『過去の嫌なことに「ガッツポーズ」を向けたらどうなるのか』というのが、今回のテーマです。 

 

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●『嫌なこと』とコミュニケーションする

もう一度、冒頭の言葉を正しく書きます。

「ガッツポーズはSNS。相手に向けて放ち、相手からの答えを得るもの」

 

私はずっと嫌なことから逃げてきました。

易きに流れ続けてきたのです。

ですが、あの言葉を聞いて、こう考えるようになりました。

「『嫌なこと』は、私にずっとメッセージを送り続けていたはずだ」

高校受験なら、「勉強してみてもいいんじゃないか?」と。

ろくな面接対策などせずに行った就職試験は、「考えを深めなきゃいけないぞ」と。

私は、それにレスポンスをしませんでした。

 

今更返信を求めているとは思えません。

でもメッセージに気づいたのなら、無視する方が失礼ですよね。

遅くなってすみませんと一言添えて、何かしら伝えるべきでしょう。

 

というわけで行くのは、以下の5カ所です。

 

①高校受験の時に通っていた塾

②大学受験の時に通っていた塾

③図書館

④舐めてかかり玉砕した某舎

⑤面接指導塾

  

では、巡っていきましょう。

 

①高校受験の時に通っていた塾 

中央線国立駅から徒歩2分。

今でこそ某大手塾の傘下に入ってしまいましたが、私が通っていた当時は「マイナーながらも強力な講師が揃っている」と専らの評判でしたよ。

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▲その名は『国研

やたらダンディな英語担当、点呼の際に「殿」をつけた国語教師、穏やかな物腰だが恐らく一番の実力者なのだろう風格を漂わす数学講師。

通ったのは僅か一年である上に、もう五年以上前のことですよ。名前もあやふや。

それなのに印象だけは未だに覚えているのだから、恐ろしく個性的なメンツだったのです。

今どうしているのかな。

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▲でも入れない

既に部外者で、しかも当時から逃げていた私に、ここで「ガッツポーズをさせて欲しい」と言って入っていくだけの気概はまだありません。

授業時間に行けば今通う生徒に負担ですし、授業前・授業後は講師の方も疲れています。

そっと、ビルの前で……

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▲小さくやってみる

いえ、もっとはっきり行うべきですね。

この塾のお陰で、ある進学指導推進校に行けたのですから。

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▲行った高校は、とても楽しかったです!

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▲関東大会にも出場したんですよ!(文ちゃんの元絵の著作権は野澤明里氏に帰属)

夏期・冬季講習を全日トンズラし、多摩川をふらついていたことが思い出されます。

しかし家に連絡されることはありませんでした。

「気分の乗らない時にやっても、絶対頭に入らないからね」

そう言って見逃してくれていたのです。

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▲逃げてすみませんでした……ッ

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▲あの一年、本当にお世話になりました……!

感謝の意が無意識に湧いてきます。

 

そうか、これがSNSということか。

平たく言えば返礼です。

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▲別れ際に何度も「後ろガッツポーズ」した

 

②大学受験の時に通っていた塾

中央線国分寺駅から徒歩30秒。

「六帝大・外語大・難関私大出身者しか採用しない(※講師談)」という化け物システムをかいくぐった講師に、褒められながら、叱られながら、受験勉強を進めました。

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▲『東研学院予備校

ここには二年通いました。……浪人したのです。

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▲大学も楽しく通ってます!

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▲古いとはいえ一冊の赤本を借りっぱなしにしてすみません!(※KIU=関東国際大学)

「sakeは受験するなら知ってて当然。何で知らないの?」

「『国民は馬鹿だから経済良けりゃ政治に口出ししない』と考えたのは誰か分かる?」

金槐和歌集は誰が編纂した?」

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▲今なら全部分かります! 「○○のための」、「池田勇人」、「源実朝」です!

当時の授業を思い返すと、感謝が湧き上がります。

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▲出来の悪い私に二年間も向き合ってくれてありがとうございました……!

 

③図書館

中学・高校・塾の、夏期・冬季講習をよくサボっていました。

「できるものはできるし 、できないものはできない」というのが私の当時の考えだったから。

分からないものをやりに行ってどうするの? というわけです。

ただ、当然そんなことを言うと親に雷をぶち落とされるので……

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▲時間を潰すべく行っていた

本は好きですし、作家になる夢もあります。

ただ生来読むのが速いので、大学受験(二年目)の夏期講習の段階で、何と読破してしまったのです。

市で一番大きい図書館の蔵書(当時80万冊超)を、合計14ヶ月で読破。

800000冊÷(30日×14)=1905冊/1日

自分で言います。化け物です。

とはいえ、講習はまだある。

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▲しょーがねーな、勉強しよ

図書館の最上階に自習室があって、一度席に着くと四時間まで利用できるのです。

勉強が嫌でずらかった癖に、その時間を使って勉強。

ガンガンの冷房の中で厚着してアイス食べてるみたいな意味不明さです。

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▲でもお陰でいろいろな問題が解けました!

もし自習室が無かったら、ぶらぶらと出歩くだけだったでしょう。

図書館、その中の自習室の存在が、今の私の学力を維持してくれました。

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▲ありがとう……!(新規追加の蔵書を借りました)

 

④舐めてかかり玉砕した某舎

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▲もの凄くのろのろと行った(KOI=JR恋ヶ窪駅)

……訳があるんです。

 

全部でFive Stepsある就職試験の二番目の試験で、集団面接+個人面接を一日でやりました。

人生初のまともな面接がそれ。

「面接」と名のつく経験なんて、国分寺高校の推薦入試と英検3級の二次試験だけですから……。

んで、世間知らずの私はこう思っていたんです。

「面接ってありのまま喋りゃいいんだろ?」

それがどれだけまずいことかを知らずに。

 

志望動機を話せない。

質問の意味が分からない。

答えるにしてもダラダラ喋り、「そこまでで良いよ」 と斬られる。

 

私のありのままは、「話の長いコミュ障」だったのです。

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▲着いちゃった。駅から二分で酷い雨になるし、もう散々

よく面接対策で「普通に話せばいいよ」と書いているものがありますよね。

でも、それは「普通に(練習しまくって)話せばいいよ」という意味だと、ここで分かりました。

書かれた字面だけを受け取っちゃダメですね。

で、不合格。

 

さて、皆さんが面接官だったらと仮定しましょう。

落とすと決めた相手に、皆さんは慈悲をかけますか?

況してやアドバイスなんてしますか、二度とここに来ないと分かっている人に。

 

でも、その人は違いました。

「今後のために言わせてね。『結論→理由』と述べるのは大事だけど、結論で終えるのもテクニックだよ。どの世界でも活かせるから、しっかり覚えておきなさい」

 

所詮赤の他人の人生ですよ。突き放したり曖昧にしたりすればいいはずです。

それなのに「こりゃダメだ、今教えてやらないと」と言わんばかりの御教授。

……こんないい人に対し、舐めた態度で挑んだ。

それが申し訳なくて、でも嬉しかった。

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▲あの時はごめんなさい、今はちゃんと練習してます

先述の三カ所と比べると、とても静かな気持ちでできました。

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▲気づいたら深々とお辞儀していた(ガッツポーズは見切れた)

あの時の面接官の方へ。

とても優しく厳しい言葉をありがとうございました。

無事、特別区に内定致しました。

これからも頑張ります。

 

⑤面接指導塾

ここでちょっと、前振りにお付き合いください。

 

④の後、私は気を新たにしました。

このままでは以降の試験も、④の二の舞になってしまう。

そこで、通っていた予備校で、面接練習を予約することにしました。

 

このシステム、少し変わっております。

・予約開始は、毎月1日から一月単位

・予約できるのは一人一カ所のみ

・↑を過ぎたら、次の予約ができる

・二限連続で入れるのは禁止

例えば、8月1日の朝9:30~10:30に面接練習を入れたとしましょう。

10:30を過ぎた瞬間から、次の予約を入れることができるというわけです。

但し、次の10:40~11:40は無理ですし、9月1日の予約を行うこともできません。

 

そういうわけで、私も一カ所予約致しました。

ここで書くには細かいので指導内容は省きますが、何にせよ無事終了。

さあ、次なる予約を入れようではないか。

 

そう思って、予約ページを見たんですよ。 

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▲すげえ(水色は他の人の予約で埋まっている日、灰色は予約不可)

「ふぁっ!?」 ってなりました。

 

でも、よくよく考えたら当たり前です。

私のような舐め腐った態度で面接に行ってる馬鹿とは違い、早くから見越して準備をしている人はザラにいます。

 

それに、自分が通っている教室に予約の空きが無かった場合は、他校に予約を入れることができる。

例:水道橋校所属の生徒が、新宿校の予約を取って行く

 

要は「この予備校に通う全ての人間が、予約を虎視眈々と狙っている」。

予約日を終えてから次の予約をしようなんて、不可能です。

 

余談ですが、「いつでも何度でも面接練習できる」という謳い文句なのに、事実上月に一回というこの有様は何なのかと憤る生徒もいました。

所属人数が多いからであり、一日が24時間しか無い故ですが、まあこんな惨状なら謳い文句は消すべきですね。

人がいなければ死ぬほど面接練習できるわけですが、現実的でないので。

 

……前置きはここまで。すみませんね、長々と。

 

で、私は父に泣きつきました。なっさけねえー。

娘の就活のためならばと、父は「金を出すから外部に行け」と指示。

そうして見つけてきてくれたのが……

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ミサワTG&Sオフィス株式会社

転職者・経験者には人材紹介会社として、学生・フリーターには就活指導塾としての機能を持つ会社です。

私が利用したのは後者です。

ああ、いえ、「会社」とか「塾」とか聞いて身構えないでください。

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▲何せ最寄りはJR秋葉原駅

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▲某牛丼チェーンも入っている雑居ビルだし(大分見切れました)

会社というか、事務所です。緊張することはまずありません。

そして人事に二十年携わった究極の大ベテランと、マンツーマンで(コースにより時間が変わりますが)死ぬほど話し合えるという豪華なサービス。

大ベテラン殿はカウンセラーの資格も持っているので、非常に穏やかな雰囲気で取り組むことができます。

上から目線で教授してくることはありません。

 

ここで教わったことの中で、一番衝撃的だったものがあります。

「面接って、こっちが頑張っても意味無いんですよ」

 ……はい?

 

これ、「準備を一切せず、ぶっつけ本番で良い」という意味ではありません

世間でハウツー本とか想定質問集とか散々出ている割に、「こちらがやれることはめちゃめちゃ少ない」ということです。

何故なら、どんなに立派なことを話していても、どんなに優秀な資格を持っていても、ある一点の比重がえげつねぇくらいにデカいから。

 

その一点とは、

もしくはかつて働いていた職員と似ているか」

これです。

 

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例えば、六帝大卒・IELTSオーバーオールバンドスコア8を三年間キープ・絶世の美形という半端ねぇ人材がいたとします。

※IELTS:TOEICTOEFLの更に上に位置する試験

就活市場におかれましては、こんな人材は大手企業から引く手数多、「あ~どれも良くって困っちゃう~」なんて贅沢な悩みを抱ける……というイメージです。

しかし、この人はある企業の面接で落ちた。

 

理由は簡単、その企業は「こういう人材にこりごり」だったから。

 

六帝大卒を鼻にかけ、IELTSを知らない同僚や上司を見下し、人の顔を勝手に査定しブスと呼ばわる。

取引先に対しても、「こんな立派な人間が来てやったんだから丁重にもてなせ」感を隠せない。

そんな人間のクズのせいで、職場は大荒れ。

取引先といらぬトラブルを起こしまくり、挙げ句の果てに同僚と肉体関係を十数股かけていた。

クビにして追い出したが、失ったものの中には戻ってこないものも多い……。

 

そんな経験をしたら、企業はこう思います。

「これに近い要素を持つ人材は、また問題を起こすかも知れない」

だから、同じ要素を持っていた半端ねぇ人材さんを落とした。

 

狼少年の話と同じです。前科があるから、信用されない。

しかし面接で面倒なのは、そういう奴の前科が、無垢なる受験生にまで飛び火することです。

似た要素を持っているというだけで……。

 

逆も言えます。

中卒の重犯罪者を雇ってみたら、本気で更生していた。

生真面目に働き、新しい顧客もしっかり取ってくる。

ド底辺にいたからこそ人に対して優しさを持てる。

そうすると企業は思います。

「またこういう人が来たら、雇ってみようか。信じてみてもいいかもね」

故に、本気で更生した元犯罪者が受かりやすくなる。

 

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だから「こっちが頑張っても意味無い」発言に繋がるのです。

どんなに体裁を整えようと、本当にご立派な人材であっても、貴方に似た職員がクズ野郎だったら受からないのです。

 

「よく『これだけ練ったのに受からない。もう自分は社会に必要とされてないと分かりました』と言う方がいらっしゃるんですよ。落ち続けたら、そうなりますよね。実際は、『受けた会社全てに、貴方と似た人で前科をやらかした奴がいた』というだけなのに……」

 

そう仰る大ベテラン殿に、私は質問しました。

「では面接指導とは、何のためにあるのですか?」

 

大ベテラン殿は、こう答えました。

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▲「礼儀を学ぶためです」

「面接の話し方・振る舞いは、普段話せていると思っている人ほど身についていないんです」

 

・ゼミで発表慣れしている人は、したり顔で長々と語る

・演劇をやっていた人は、妙に仰々しい言葉を選ぶ

・不慣れかつ真面目な人は、無駄に堅い言葉を使う

 

「それで面接官に嫌われるんですよ。で、『ちゃんと話せたのに落とされた』と言うんです。それから……」 

 

・ろくに目を合わせない

・挨拶もしない

ナチュラル(と本人は思い込んでいるが全く違う)メイク

・整髪料ベッタベタなヘアセット

 

「こういうことを平気でする人がいます。あり得ないと思うでしょ? 貴方も目が逸れる時がありますからね」 

 

――こういったことを重点的に教わり、面接カードの添削も行って頂き、無事内定したというわけです。

この大ベテランの言葉を借りれば「たまたま内定先に、私に似ていて、そんなに問題の無い人がいた」というだけでしょうが、それでも一番素で話せたのがこの内定先だったと思います。

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▲というわけで事務所のあるビル3階のホールにて、フルパワーのガッツポーズ!

 

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【結論】

ガッツポーズとは、お礼状である。

 

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正直、ブログ一発目で、自分の逃げ続けた過去に向き合うとは思いませんでしたよ。

ガッツポーズというライトなテーマだったはずなのに、物凄く精神にキました。

しかし後悔はしていません。前に進むために必要なことだったのです。

 

皆さんも、母校や懐かしい施設、昔贔屓にしてたけど今は更地になっている場所に行ってみては如何でしょうか?

新たなノスタルジーに浸れること請け合いです。

意外なオチにも出会えるかもしれません。

精神をえぐられる可能性もありますが、それもまた感傷というものですね。

 

ちなみに面接については逆も言えて、採用された貴方が馬鹿をやらかすと、採用の間口がガンガン狭まるそうです。

それ……高校や大学の推薦入試と同じやんけ!

 

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【おまけ:総括短歌】

省みの 時間は次に 使うべし あとに向けるは 一つのこぶし

 

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【Staff】

企画・構成 清水舞鈴

ドット絵  清水舞鈴

編集    清水舞鈴

制作    清水舞鈴

監督    清水舞鈴

 

【Special Thanks】

早稲田アカデミー国研校

早稲田アカデミー国研校が入っているビル

ビル前の歩道で土下座していても平然と通り過ぎてくれた通行人の皆様

 

東研学院予備校国分寺

東研学院予備校国分寺校が入っているビル(富士ビル)

ビル前の歩道でポージングしても端然と通り過ぎてくれた通行人の皆様

 

地元の公立図書館兼市民会館

タイトル不明の、粗筋しか思い出せない本を一撃で当てた司書の方

 

四月末に面接があった役所

わざわざ指摘してくれた面接官の方

 

ミサワTG&オフィス株式会社(面接指導塾)

 

デイリーポータルZ(ガッツポーズワークショップ主催)

ニフティ株式会社(デイリーポータルZ運営)

(※2019年追記:ワークショップ開催当時の運営会社です。現在はイッツ・コミュニケーションズ株式会社)

べつやくれい氏(冒頭絵の元になった記事の執筆者)

キン氏(鉄人社・ガッツポーズワークショップ講師・冒頭絵右の人物)

藤原浩一氏(関東国際大学一期生)

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、最後に。

この記事には副題があります。

『無知・未経験・ノースキルに挑む』です。

では挑んだものは何か?

それは、皆さんに考えて頂くことにしましょう。

 

The End