清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は1月末に更新です。第二次明治村遠征。今度こそ皆様に明治村の素晴らしさを……!

【無知者】『ムビチケ』~人生で映画5回しか見たことの無いヤツが戸惑った映画鑑賞のやり方~

▲むび、ちけ……?(浦島太郎)

映画はテレビでやるまで見ず、テレビでやっていても最早見なくなったワタクシ。

友人から勧められた映画を見るため、知らないシステムに挑みました。

 


 

●Unveiled『ゲ謎』

例によって我が友・力氏から素敵なお誘いを頂きました。

姐さん、『哭倉村に渦巻く怨念からの脱出』やりません?

歌聖氏も参戦し、三人でギャーギャー言いながらプレイ致しました。きっちりと伏線の張られた見事な謎解きが構築されており、非常に楽しかったです(小並感)

え? 脱出できてませんけど?(一敗

 

で、この謎解き、映画未視聴だとまずいかもと事前に二人から言われておりました。

 

映画=『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 

鬼太郎――最早知らないという方は珍しいでしょう。

故・水木しげる御大の危機を何度も救い、その痛烈な存在感を以て今なお社会に警鐘を鳴らし続ける『ゲゲゲの鬼太郎』。

御大が亡くなられる前でも後でも十年おきに東映に取り憑いて、時代に合わせた姿で人々の前に現れ「警告はしたぞ」と言い置いていく――まるで怨念のように。

 

そんな彼の誕生のいきさつについて描かれたのが、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。

 

アニメ映画だし、熱中するほど鬼太郎ファンというわけでもないし、令和6年10月1日時点でTVアニメ最新作である第六期も見てないし。

映画館に見に行っても手元に何か残るわけではないしなあ。そんなに凄いならBlu-rayが出るのを待って買うか検討するよ。

……と、謎解きが終わった時点ではそんな風に考えておりました。

 

帰宅し、日が経つにつれ、ポツポツと謎解き中の彼女らの発言が思い起こされてきました。

最後の狂骨ってさ、そうだよね?

多分そうだと思う

おーんカワイソス

何のことや。

どうせ自分は映画見ないだろうから教えてくれと二人に言うも、「姐さんが映画見たくなった時に興を削ぐから言わない」と親切にもネタバレ防止されておりました。

そこで何気なく『ゲゲゲの謎』と検索したら、

▲出てきちゃったよね(引用元:公式サイト

真 生 版

327カットもリテイクして音響も再ダビングしてキレイキレイにしたそうで、R15+の指定まで食らっている辺りコレは本気だ。

元々がPG-12(=小学生までのお子様はお父さんお母さんと一緒に見てね)でアニメ映画としては既に異常事態だったのに、どうしちまったんだ鬼太郎。

 

いや、評判を聞いている限り第六期も大概だったらしいから合ってるか。

 

公式サイト曰く「制作陣が当初想定していた恐怖の物語」に仕上がっているとか。

ほならね? その真の姿を見るのが筋ってモンじゃあないの。

 

●How to buy ムビチケ

というわけで予約したいところ。

当日にいきなり行っても、封切られた直後なんてさぞかし混雑しててろくに席取れないでしょうからね。

▲まずは前売り券を検索

近場の一番分かりやすいところは東京都府中市京王線府中駅ほぼ目の前のTOHOシネマズに行くことにします。

公式サイトにアクセス。

▲某賛否両論映画と共に出現

▲開くとこんな感じ

……で?

で、どうするんだコレ。

 

「ムビチケカードの販売です。(ムビチケについて詳細はこちら)」とあるので、その「こちら」を取り敢えずクリックしてみる。

……それで?

 

何かイキイキと説明が書かれていますが、ネットで座席指定するために窓口に行くって本末転倒でしょう。

「マイナポイントの登録は役所でサクサクすぐできますよ」等と国民に吹聴しながら、役所に動作クソ重の雑魚端末寄越してきた総務省かお前※実話。全然登録が進まないどころか登録サイトに行く前にフリーズして何度も再起動する羽目になって一人当たり三十分くらい時間掛かるのがザラでした)

 

しかしTOHOシネマズは総務省ではないので、きっと代替策はあるはずだ。

取り敢えず注意事項をじっくり読んでいくと、

ムビチケ公式HP

クリックしてみる。

Movie Walker Storeに飛んだ

▲書いてあるぞ

正解に近づいている予感がするので、このまま進んでみます。

▲「真生版」で検索

▲検索結果。作品画像をクリックすると、

▲辿り着いた~

「ムビチケについて詳細はこちら」から直でこのWebサイトに飛ばしてくれんか?(要望)

ムビチケのシステムを知りたい人は多分、公式サイトで掘るよ。

▲こんな感じで下に出てるしさ

30になった年増のぼやきです。すいません。

とはいえ購入自体はクレジットカード決済によりサクサク進み……

▲購入後、確認メールも届いた

後は……当日を待つだけかな?

いや、『はじめての方へ』と言ってくれてるのだから読んでみよう。

▲「座席指定」……コレよコレ!

そうだよな。

当日席取れなかったら困るから前売券買ってるのに、座席指定しなかったら意味無いよな。

 

①オンライン座席指定

便宜上PCの画面かつTOHOシネマズを使って記録します。

▲①公式サイトの「メニュー」

▲②「メニュー」内、「劇場を探す」→「すべての劇場」

▲③行きたい支店を探す。今回は府中店にします

▲④「上映スケジュール」が出てくる。

下の方に行くと……

▲⑤スケジュールが現れるので、

日程と見たい作品と上映時間を選ぶ。

例として11/26のレイトショーにします

▲⑥画面が切り替わるので、

▲下の座席図で好きなところを選び

(最大6つ指定可能)

利用規約に同意のチェックを入れてから次へ

▲⑦券種を指定し

▲⑧忘れずにムビチケのボタンを押す

▲⑨後はムビチケの情報を入力して終了!

※情報は確認メールに載っています

こりゃ手軽だ。慣れれば五分、手元で終わるぞ。

 

②映画館で座席指定

さて、私は律儀に映画館へ行きました。

何せ最後にこの映画館に行ったのは『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)を見るためで、不肖清水は当時高校一年生。

もうね、覚えてないんですよ、何が何処にあるか。

当日迷ったら嫌なので(※特にトイレ)、仕事の帰りに下見も兼ねて行ってきました。

 

必要なものは「ムビチケのアカウントページにある購入履歴がすぐ表示できる状態にした端末」です。

▲煌々と光を放つ端末発見

では画面操作していきましょう。

▲①今回はムビチケ前売券なので、

Vitではなく今日のチケットでもない。

▲②平日は無理なので土曜日で

▲③目的の作品を選び……

▲④好きな時間をタッチ

▲⑤いよいよ座席指定……ちっちゃ。

誤タップするわこんなん

▲取りたい座席付近をタップしたらズームされた。

手が不自由な人にも優しい設計

▲⑥シネマイレージカードを持っていない私はこっち

▲⑦ここでようやく「ムビチケ」の単語現る

▲⑧ここで一旦停止。

自分の端末に「ムビチケの購入履歴」を表示して、

発券したい作品を選ぶとQRコードが表示される。

それをこの画面の指示通りにかざす

▲⑨発券完了

ちなみに何で画面操作をネウロの如く左手の中指でやっていたかというと、記録を付けていないことに発券後気づき、右手で撮影・左手でチケットを持ちつつもう一度端末操作していたからです。チケット仕舞えよ(セルフツッコミ)

⑧の購入履歴画面もスクショし忘れており、

▲買った後だから

▲こう出ちゃいましてね

全国二万人(推定)のムビチケ難民に完全なマニュアルとしての記録を残せず、大変申し訳ございませんでした。

 

●当日

映画自体も久々なのに、一人で映画館!

あまりにも新鮮故に開場一時間前に着いてしまいました。

いやあ、ご覧下さい皆様、この天気。

超良い天気(豪雨)

駅目の前でなかったら傘が意味成さないくらい濡れ鼠になるところでした。

 

TOHOシネマズ府中は府中市の『くるる』という商業施設の最上階にあるので、早速わしわし上っていきましょう。

 

……ところで、府中駅の周辺地図見ると毎度思うのですが、

くるる:日本語

ル・シーニュ:フランス語

ミッテン:ドイツ語

統一しろよ。

何ならミッテン開業前からある同じく商業施設「フォーリス」は英語だしな。無駄に多言語にしていくスタイル。

▲着いた

土曜日午後だというのに人まばら。丁度上映の狭間だったからでしょうね。

これからドンドコやって来ると思われます。

▲既にグッズを物色するお客さんがいるし

▲発券端末もご覧の通り

▲端末の上では、飛行機の発着を

知らせるが如く電光掲示板が輝く

事前に発券した私は絶賛暇持て余し中なので、久々の映画館をぐるっと見て回りましょうかね。

▲映画館特有というわけではないが、

グミの量り売りコーナー

1g=4円。何を何種類詰めてもOK。

筆者オススメはペットボトル型の『ビッグ○○グミ』シリーズ。全部恙なく美味いので見かけたら買って(布教)

ちなみに一つ40gと凄まじく重いので、ウキウキで詰めると一瞬で四桁飛びます。

カプセルトイコーナー

▲別角度 with カードダスとお友達

最早日本全国、隙間があったら取り敢えず押し込まれているのではないでしょうか。

最近ではキャッシュレス決済に対応した機種も出ており、「子供の遊び方(と小遣いの持ち方)も変わったんだなあ」とか「いや、キャッシュレス決済できる大人も夢中ってことか」とかいろいろ感じる物があります。

▲私の記憶(十年以上前)だと、

シンプルに待合エリアだったはずの場所

もうここまで来ると何をモチーフにしても売れるだろと軽薄に考えてしまいますが、実際はビビるくらい売れない事故も起きているそうなので、やはり経済の一種なのでした。

▲MX4Dシアター室にも繋がる特別ゲート

▲ご説明

▲へえ

MX4D、映画好きの方々にはとっくに知られている技術でしょうか?

振動やら水やら臭いやらを映像に合わせて客席に蔓延させることで、映画への没入感を高めようというものらしいです。

最早映画とはアトラクションなのか。案の定それで飲み物がこぼれたり、酔って途中退室したりといった事象が起きているようです(※後で映画好きの同僚に聞いたら、前日は飲酒を避けて早く寝て、直前に酔い止め飲んで万全の態勢で挑むそうです。試合か?

そうまでして映画の世界に行きたいんだな……いや、ちょっと待て。

そういう技術を使わないと最後まで没入させられなくなっているってこと? 詳しい方、教えて下さい。

あと、血やら膿やら糞尿といった危険物を扱っている映画の臭いをどうしているか是非お尋ねしたい。

▲あ

▲ここだ

ワタクシはここのど真ん中の座席を取りました故、存分に楽しませて頂こうと思います。

 

人もじわじわと増えてきました。

折角の一人映画。子供の頃は絶対に許してもらえなかったことをやってみよう。

▲スナック購入!

映画を見ながら物を食べる。

子供の時は「映画見るか食べるかどっちかにしなさい」ということで、ただの一度も利用したことがありません。

物を食べる音(特にドリンク終わり際の「ズゾゾゾ」音)が間違いなくご迷惑なので、そういうところに思い至らずワシワシ食って啜るであろうガキを連れている状態では、買わない方が親としても楽だったのでしょう。上映中では叱ることも難しいでしょうからね。

 

でも今の私は30歳・彼氏無し(しかも無し歴=年齢)の社会人だ! 音を立てない程度に自由にやるぜ!

 

しかしここで気づく。

サイズが……分からない……

あまりにも慣れてなさすぎてどの程度の量か全く分からない!

 

こういう時はメニューに悩んでいるふりをして、皆様が買っていく様子を見学しよう。

さぁ~て、どんなメニューがあるかなぁ~、フーン♪(鼻歌)

▲おや? やけに赤いぞ

やたらと目を引く赤。

どうやらポイントが貯まったりコラボだったりということのようですが、個人的に気になったのは左半分。

W F P

▲下見の時にあったぞ立て看が

コレ買ったら寄付ができるのか。「娯楽を享受する時も社会貢献を考えておりますよ」という私の矮小な自尊心(自白)を満たしてくれるというのか。

じゃあ買うわ。えぇっと、サイズは……

ごめん無理

買ってくお客さんの注文に耳そばだてて、実際に用意されたサイズを暫く観察したけど、MもLも一人じゃ食べきれない量だった。

大人しくやめました。

▲編集中に気づいたよね、

Sサイズがあるって

※Sサイズを注文するお客さんがいなかったので、

多分Sの存在を知っても買えなかったと思います。

▲結局、注文したのはコチラ。

チュリトス(シナモン)、スプライト(Mサイズ)、

スパイシーハラペーニョホットドッグ

ザクザクのチュリトスバリッとしたソーセージの脂とハラペーニョソースの全てを受け止めるパンの妙、安定のスプライト

最 高 に 美 味 い

 

さて開場したので、食べかけのスナック&ドリンクとチケットを持って、悠々と向かいました。

チケットを入り口のコードリーダーに読み込ませて通過……

お客様、こちらをお渡しします

▲ランダムグッズで使われる銀の包装を貰ったぞ

反射して私のスマホが黄色いことが全世界にバレたところで、静かに上映は始まったのでした。

 

無事見られて良かった……。

▲後日力氏と歌聖氏に述べた感想。

「良く生還しましたね」と言われた。

死人でも出てるんか?

ちなみに銀の包装の中身は「よりにもよってコレ!?」というイラストでした。気になる方は劇場へ。

取り敢えず制作陣が徹頭徹尾キャラクター達をかっこよく見せようとは思っていないことが分かりました。

 

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【結論】

ムビチケは一回やればすぐ覚える!

ただ、辿り着くのに難儀するだけ。

 

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【おまけ:総括短歌】

ユーザーが知識ゼロでも辿り着くように作るのが企業責任

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴


【Special Thanks】

故・水木しげる

東映株式会社

迫真の演技を見せた声優の皆様

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に携わった全ての方

 

株式会社ムービーウォーカー

東宝株式会社

 

WFP国際世界食糧計画

 

撮影許可を下さったグッズショップの店員さん

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお「人生で映画5回」とタイトルに書きましたが、そのラインナップはというと、

千と千尋の神隠し(2001年)

・ナイトミュージアム(2006年)

・ダイハード4.0(2007年)

アバター(2009年)

アリス・イン・ワンダーランド(2010年)

以上です。『ダイハード4.0(PG-13)』の異質さが凄い。何で中学一年女子(※当時のワシ)に見せた?

▲見終わった後、Movie Walker Storeから

記念イラストが送られてきた。

映画ポスターの絵に鑑賞日程が記されたもので、

これを集める人もいる様子。

(※著作権を守るため絵は物凄くぼかしました)

▲あと上映直後に、ショップの品揃えが

『ゲ謎』に取り替えられているのは驚愕した。

二時間あったとは言え、他のお客さんもいる中

よく変えたものだと思った。

※店員さんに許可を取った撮影です。

また画質はかなり下げてあります。

END.