▲圧
2022年12月16日
『ボディーガード』
東京アキバ店
RENEWAL OPEN
……に伴い、14日・15日プレオープン。
招待されたので行ってきました!
●実店舗への誘い
『ボディーガード』は正式には『護身用品の専門ショップ ボディーガード』と言い、ワタクシはネット通販を何度か覗いておりました。
▲で、実際に幾つか買った
因みにこの写真に載っているものは全て相手を殺害できるだけの威力があるので、悪ふざけで持ち歩いてはいけません。
ていうか全て職質喰らったら一撃アウトです(詳細後述)。
▲スチール缶を殴った結果。
左三種(打撃系)によるヘコみが凄い
▲流石にプラ刃では太刀打ち出来なかったが
▲四つ折りの新聞(かなり厚手)を殴ったら
▲ガッサリ突き刺さった。怖い
画像からも分かる通り愉快☆痛快☆大損害を与える器具達。
ネットでコソコソ買うものかと思っていたら、ある日こんなチラシが商品に同梱されて送られてきました。
え? 実店舗あったの?
これだけネット通販が充実している時代に、日本二大物騒地(と私が勝手に呼んでいる)である東京都新宿区・大阪府大阪市中央区に実店舗を出したのは、来店してでも即日手に入れたいというニーズがあるからでしょう。
私が店長だとしてもまずココいらを狙いますよ、そりゃ。
で、そんな実店舗ですが、どうやら秋葉原が店舗第一号だった様子。
ミニ新宿と言うべきメカとエロと客引きと宗教勧誘の輪舞を繰り広げる現地において、「どーせ新宿と似たようなもんだしいっそ纏めちまえ」となったのか、
こんな画像入りのメールが送られてきたのですよ。
概要は「秋葉原店と新宿店がドッキングして真・秋葉原店としてオープンするよ、直前の二日間はプレオープンするから遊びにおいでや」ですって。
誘われちゃったら、行くしか無いよなあ?
●静寂の外観、圧巻の店内
仕事終わり。
既に日はとっぷりと沈み、イルミネーションの間を寒風が吹き荒ぶ。
これからデートなのか、スーツ姿の男性とパンプスを履いた女性がお揃いのストールを纏いにこやかに歩き去る中、ワタクシは一人末広町駅の出口に立っていた。
そうだよ、一人で来たんだよ、悪いか!
▲出口から
▲交差点挟んで斜向かい
▲入り口
存外に普通。
というか雑居ビルの一角。
この建物には他にも中古プラモデルの買い取り店やVAPE等電子煙草の専門店といったジジ臭いジャンルが入っており、ここに踏み込む人の種類が大分知れますがそんなことは気にしない。
▲じゃ上がっていこうかね
武骨な昔ながらのエレベーターに乗り5階へ向かい、目の前のガラス戸をOPEN。
▲おー、何か普通のグッズショップ……
いや違うわ。
こんなに刺股が立ち並ぶわけがない。
胴体用、手首・首用……刺股ってこんなに種類あるんだ!?
▲振り向くと、大変にアグレッシヴなファッションが
……端から騒がずに、取り敢えず一周しましょうか。
店員さんに撮影の許可を……
あッ……ッスゥー、アザーッス
▲お店最奥に手錠
▲手錠の左にスリングショット
▲向かいに弾丸を象ったペンダント等
尖りまくったアクセサリー
▲左奥は何やら物々しい一角
▲その一種が刀剣だし
▲その隣にスタンバトン(リーチ長い版スタンガン)
▲スタンガンも勿論ある
▲ヌンチャクやトンファーといった
スポーツグッズをお求めの方もどうぞ
▲防刃・防弾グッズで防衛準備もバッチリ!
▲ん? 何だコレ
でぃ、『ディフェンスコーム』……。
しかも『タイプ1』ってことは幾つかある……?
▲調べた
▲嬉しい3タイプ!(棒読み)
タイプ2が最も攻撃的なデザインだからか、色違いも含めて売り切れていました(※2022年12月31日現在)。
これで髪を梳かしている最中に襲われても対抗できますね!
ハハハ、どういうこと?(目が覚めた)
実際は尖った部分をガラスブレイカー、櫛部分を鋸として使う非常時のミニマムマルチツールを想定しているようです。
間違っても目潰しや指の切り落としに使わないように(戒め)
引き続き見ましょう。
▲レザービリー(しなる打撃武器)
▲メリケンサックもこの充実度
▲マニアックな古武具も幾つかございます
▲手裏剣やその他デンジャラス物品もチラホラ
▲入り口に戻ってくると、催涙スプレーが
出迎えてくれていたことに気付く
いや、もう、絶句。
雑居ビルのワンフロア、都内のコンビニレベルの狭さだというのに多種多様が過ぎる。
ネット通販と同等とはいかなくとも十二分に吟味できる程の商品が用意されており、即日で購入し持ち帰れる強みを遺憾なく発揮しているのではないかと感じます。
しかしこれらはまだワンコーナー程度。
店内で最も幅を利かせていたのがコチラ。
▲警棒。ここに映っているもの全部そう。
こ の 威 圧 感
一棚を埋め尽くす選択肢の多さと展示方法からして、恐らくボディーガードさんの主力ジャンル。
持ち運びに特化した軽い物から、鍔付きの鎮圧用まで、長短重軽いろいろ取り揃えられています。
●警棒アレコレ
余りに多すぎて自分が欲しい物が分からない? 大丈夫です。
▲店員さん謹製のポップがあるよ!
内容は……
おお~、分かり易い!
これなら室内に置いておきたいとか、重さがあるしっかりした物を買いたいとか、ぼんやりした希望でも絞り込めそうです。
ただ一個指摘して良いですか?
▲何て?
警棒の中には携帯性を持たせるため伸縮可能なものがあるのですが、片手のスナップによる遠心力でダダンと素早く伸ばせるようになっています。
これを振り出しタイプと呼ぶのですが、その振り出すアクションに心動かされるらしい。
えぇ?
如何ですか?
めちゃめちゃありますね
お手に取ってみて下さい
いいですか? では一つ
▲イカレたレインボーカラーを手に
軽ッ!?
タグに重さをメモしてあります。これは210gですね、素材はスチールです。振ってみて下さい
では失礼して
▲ビュッ
ホホッ(歓喜)
二段階の伸縮機構のため、振り出し時に手に伝わる「ダタンッ」という手応え。
そして何より日常生活で絶対にやることの無いモーション!
昔、小学生の時分に手頃な棒を見つけ、勇者と称して振り回しながら帰ったのを思い出します。
某キャラクターに憧れてトンファーを持ちたがったり、虚空を見つめながら『風が……呼んでおる……』等と発言して特別な存在であるかのように振る舞いたがったりした方々(※私含む)なら、この『人とは違う特別感』が分かるはず!
なるほど、これが心動かされるということか。
振り出しが上手いですね!
ありがとうございますー
格納するには、固い地面へ垂直に叩きつけるだけです。やってみて下さい
▲ガスッ
簡単ですね!
振り出し式は基本的に全て同じやり方を取れます。こちらも如何ですか? ちょっと重いですよ
……等々、他にもいろいろ振り出させてもらい、取り回しや軽さを実際に体感できました。
直接持ってみた感覚や存在感が分かるのも実店舗の良さですね。
色も黒・銀・虹色とあります
ではレインボーで
ありがとうございます、在庫を確認して参りますので少々お待ち下さい
数分程して、店員さんが申し訳なさそうに戻ってきました。
すみません、この色ですと展示品のみで在庫がありません。傷やメッキ剥がれが多少ございますが、それでも宜しいですか?
てことは、今現在唯一品ってことじゃあないの!? レアいッ!
買います
ありがとうございますー
▲無事購入した
●気分と法の話
さて、ここで護身用具の法律上の扱いについて記しておきましょう。
ちょっと長いですがかなり重要なので、お時間のある時にご確認下さい。
法と警察と護身用具(クリックで展開)
さあて無事購入できたことですし、運搬目的とはいえ帰るまでに何かあってもこれでぶん殴ればヨシ!(現場猫)
かかってこい悪党共ッ!
ニヤニヤしながらお店を後にしました。
しかしもう十九時ですか、小腹が空きましたね……。
確か一階にカフェがあったはずなので、そこに入りましょうか。
▲ああ、いいね
秋葉原の雑多な空気とはあまりにも雰囲気の異なる素敵なエクステリア。
入って、スパイシーホットドッグとオリジナルブレンドコーヒーを注文。
▲来た来た
うわっ、美味しい。
かぶりつくとまずパンのフッカフカぶりが歯に伝わり、小麦の香りがブワァーと鼻を抜けていく。
次にソーセージの皮の抵抗力を感じ、直後ブリィンと千切れて肉汁がジュワッと口に広がる。
上に乗せられたサルサには玉葱・トマト・ピクルス・ハーブが使われているようですが、その酸味が肉汁の脂っこさをさっぱりと押し流し、ひたすらにジューシーさを演出してくれます。
何にせよコレ一つで満足感の強いこと強いこと!
何本も食べたくなる。
コーヒーは深煎りなのか、苦味強めです。
しかしそれが爽やかに感じられ、嫌なえぐみもありません。
コーヒーフレッシュと有機シュガーはセルフで貰うことができ、加えることで苦味を丸くしつつ深みを増してくれます。
ホットドッグとよく合う……。
ちなみに右上のお冷やはただの水ではありません。
何と店内にある水の自販機で何度でもセルフで汲める上、軟水~超硬水の四種類があるのです。
Evianを更にハイパワーにしたような若干の苦味を感じる超硬水は初めて飲みましたよ。
飲み比べするのも楽しい~。
……脳内で食レポすること三十分。
腹が満たされるに連れ、ボンヤリと店内を見回し始める。
シャレオツだな、店内……。
ここ一時間程の急変振りに、思考が追いつかない。
えーっと『ボディーガード』さんの実店舗に行って、警棒買って、その後ここでお茶してるわけですが……。
続々とやって来るお客さんを時々目で追いながら、今ここで自分の手荷物を考える。
▲この中に警棒がある……。
もし今店に暴漢が一人来たら、戦えるだろうか。
ぼんやりと考えてみる。
こんなにもお洒落な、初めて入ったお店で。
土地勘というか店勘の無い場所で……戦う……?
……。
ダメだ。
奪われて返り討ちになる未来しか見えねえ。
そもそも運動神経の良くない、握力が驚異の14kgしか無い文化系超非力アラサー女が、警棒一本如きで戦えるわけねーじゃん。
アカンこれ。前の記事でダメって自分で書いたのに。
気が大きくなっていたことに気付いたワタクシは、そそくさと会計を済ませてコソコソ帰りました。
----------
【結論】
実戦にならないのが一番。
----------
【おまけ:総括短歌】
危うきに近づかないのが君子かな 逃げるが勝ちだ 何をしてでも
----------
【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
図画 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
防犯意識の高い皆様
護身用具を持つ羽目になった方々
既に犯罪者と一戦交えてしまった方々
興味本位でタクティカルなグッズを買っている方々
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
なお、『ボディーガード』さんにはきちんとこんな表示があります。
▲「メリケンサックはインテリア用です」
▲「スタンガンを購入する際は本人確認書類を」
▲「クロスボウ・アーチェリー本体は販売していない」
要はこのお店、武器を扱っているので『買ってくのは自由だけど分かってんだろうな?』と言ってるわけです。
買う際は会員登録をすることになるので、それを犯罪ツールにでもしようものなら光速で足がつきます。
特にクロスボウは法改正されたことで所持自体が許可制となり、故に店頭と通常の通販サイトから姿を消して専用のオンラインショップが開かれる事態となりました。
更にオンラインショップにも実店舗にも、あるコーナーが。
そう、防犯用品。
何故護身用具が必要になってしまうのかと言えば『犯罪者が接触してくるから』です。
それならば『そもそも接触させなければいい』のでは? ということで防犯用品の品揃えも豊富。
防犯用品で身を固め、それでもなお接近されそうな可能性がある場合に護身用具を一つ。
不審者が近づいてきたらまず逃げ、接触されたら護身用具で一撃を食らわす!
そして不審者が苦しんでいる間に逃げるッ!
これが対不審者の鉄板行動である、と店員さんも仰っていました。
ところで、「防犯用品界に画期的な物が現れた」と店員さんが出してくれました。
▲店「コチラも是非! 最近売り出し中で!」
防犯ブザー・GPS機能・録音機能という、基本的かつ劇的に欲しい能力が揃い踏んだ、次世代の防犯グッズだとのこと。
近距離にも遠距離にも自身の危機を知らせる上に証拠まで残せるというのは、確かに今まで無かったのでは?
加えて見た目は所謂寺社仏閣で入手できる「お守り」そのもので、色は白。
「如何にも防犯グッズ持ってます! ムフー!」なんて感じではないのが好印象。
※防犯グッズを明示しておくと大半の犯罪者は警戒して帰ってくれるのだが、一部は「それさえ叩き割れば後は好き放題ですね」と言わんばかりに対抗手段を取ってくる。防犯グッズの露骨な提示も安全とは言い切れないのだ。
操作もボタン一つのみ。非常時の焦ってる時にゴチャゴチャしたことはできませんからね、シンプルなのは良いことです。
気になるバッテリーはと言うと、一週間に一度の充電で十二分に稼働するとか。
駄目押しに、実際に中へ好きなお守りやグッズを仕舞えるミニケース仕様。
一台でここまでできるのは、はっきり言って素晴らしいです。
これはね、強いですよ
話聞いてるだけでも強くなった気分です
是非是非、検討してみて下さい
ということでオンラインショップで見てみたところ、
▲実際のページ
▲ワーオ
値段も強かった。
Nintendo Switch Liteが買える値段ですが、Switchは命守りませんから……。
娯楽に使う金を命に使うと考えれば安い! ……かも?
二年保証付きですし、皆様もお一つ如何ですか?
アフィリエイトじゃないヨ!
The END.