▲二度と関わるな
去る某年7月12日。
友人・力氏からとんでもない量のLINEメッセージが送られていた。
当時私のLINEが不調だったのか、昼に届いていたそれが夜中に通知されるという怪奇現象が起きたが、内容を見てみるとこうだった。
これは明らかに尋常の話ではない。
私はすぐにLINEメッセージを送り、全く気付かなかった旨を詫びた。
彼女の返信は、
構わない、と返したところ、力氏は本当に秒で掛けてきた。
そして、信じがたい話を始めたのだ。
※今回、あまりにも腹に据えかねたので、断定調で記す。
本記事を読んで傷つく輩が232万人(※本記事最後を参照)発生することを覚悟の上である。
仮に傷ついた・これが切掛で自殺したと言われても一切責任を負わない。
お前らの宗教は一部からこう思われていると自戒すべきである。
●登場人物
・私(清水舞鈴) 文中カラー:緑
本ブログの筆者。
面倒事やキチガイとは一切関わり合いになりたくない、地頭が良いフリをした事なかれ主義者。
しかし同時に、「自分は100%正しい・許される」という確信を得た瞬間、相手に罵詈雑言をぶちまけたり手を出したりする、ある意味キチガイよりヤバい爆発型陰キャ。
・力氏(ちから・し) 文中カラー:赤
筆者の数少ない友人。他ならぬ大量LINE&電話をしてきた張本人。
今回の記事内容における情報提供者であり、読書で培ったとてつもない洞察力・判断力でその危機を脱した。
しかしその時の経験故に、人間不信を引き摺ることになる。
・ヒの字 文中カラー:青
筆者・力氏の共通の友人だった者。
筆者・力氏・ヒの字は大学で出会い、よく遊びに出掛ける仲だった。
温厚な性格であり、友がギャーギャー愚痴をぶちかましているのを横で微笑みながら聞き流すような大人だと、筆者・力氏は思っていたが……。
・タレ 文中カラー:紫
ヒの字の知人。
なおタレとは「誰」の古い読み方と「女」の侮蔑語を掛けており、即ち「筆者と力氏の知らないクソ女」のこと。
本記事内でのみ上記の意味合いで使用する最大限の侮蔑語とする。
・クローブ 文中カラー:黄
筆者・力氏共通の友人だが、力氏の方が圧倒的に付き合いが長い。
宗教系の話に知識を持つ。
・迎え殿 文中カラー:黒
力氏の友人の一人。
凄まじい体験で恐慌状態に陥った力氏を即座に電車で迎えに行った、軽妙なフットワークの持ち主。
・受付の警察官 文中カラー:黒+斜体
後日筆者と力氏が経験を報告しに向かった警察にて対応してくれた職員。
シンプルかつ冷ややかな答えを二人に伝える。
※今回、登場人物が多いため、分かり易さを優先し各人を差す単語を「各色の太字」で表記する。
それに伴い通常の強調をしたいだけの部分は、強調表現+下線での表記とする。
●夜中零時を割り込む混迷
開口一番がコレである。
うわあ……と思った。
間違いなく宗教関係のトラブルに遭ったのだ。
と茶化して答えたような気がする。
そうでも言わないとこっちがビビってしまう。
絶対よくなさそうなテンションで一瞬安堵した後、力氏は震える声で話し始めた。
宗教? あのヒの字が?
大学三年の三月にしてもう内定を手に入れていて(※どう考えても解禁前で協定違反じゃないのかとかいう話は今回スルーだ)、就活だグエーなどと騒いでいる我々を菩薩のように眺めていた彼女が?
宗教、しかも勧誘してくるようなところとなると新興宗教以外に無い。
そして新興宗教=テロリスト・犯罪者・洗脳者の集い=近づくだけで馬鹿等とかなり差別的に見ていた私はこの時点で大分引いている。
あの大人しそうな癖してちゃっかりしている要領の良いヒの字が、そんなクソクラブなんかに?
電話で一言二言報告されただけでこのドン引きっぷり。
真正面からぶちかまされた力氏においては、抱く混乱もその比では無かった。
こんな時くらい、丁寧語を外せば良いのに。
浪人した故に力氏より一つ齢を重ねている私は、この時程浪人した自らの愚かさを呪ったことはない。
●力氏の話①:前兆
某年、夏のある日。
ヒの字がLINEメッセージを送ってきた。
何てことない生存確認。
我々はそれぞれに回答した。
ジャブ的に己らの職場のクソ度を述べた後、ヒの字が提案した。
このやり取りの前にも、三人でお台場を駆けずり回っている。
気分転換は幾らあっても良い物だし、かなり魅力的な提案であるが、
私にその気力が無かった。それ位に忙殺されていた。
その後『お疲れ』と書かれたスタンプが力氏・ヒの字両名から送られて、私はLINEを閉じた。
ところが力氏は、ここで終わっていなかったのである。
力氏は困惑した。
今の今まで、力氏とヒの字は差しで遊んだことが無い。
私と力氏の差しはあっても、私とヒの字だけ・力氏とヒの字だけというのは不思議なことに一度たりとも無かった。
そのヒの字が、二人だけで会いたいと言っている……?
力氏は、デリカシーの無い私よりウン億倍も配慮できる女性である。
戸惑いつつも軽く返し、スケジュールを立てていった。
まさか恐怖に繋がるとは微塵も思わずに。
●力氏の話②:不穏
当日、力氏が家で身支度をしていると、ヒの字からLINEメッセージが来た。
別に最寄り駅や所要時間が変わるわけでもない。
だから変えてもらったって一向に構わない。
しかし、××のファミレスに変える理由はなんだろう?
ヒの字が、土壇場で予定を変えてくることも今まで無かった。
だがここで、理由を問い詰める人間がこの世に何人いるだろうか。
況してや友人と信じている者相手に。
力氏はそのまま、変更に応じた。
いざ辿り着くと、ヒの字は既に到着していた。
手を振りかけて、力氏は目を懲らした。
明らかにもう一人いる。
しかも知らない女。
さも当たり前の様に挨拶してくるヒの字。
近寄りつつも、力氏は更に違和感を強めることとなった。
ヒの字もその女も、「何処の誰なのか」を一切話そうとしないのだ。
力氏はリスクマネジメントモードに切り替え心を引き締めた。
もしヒの字の知人なら、そして突然来ることになったのなら、それは構わない。
だが待ち合わせ場所の変更を連絡する際に、何故そのことを言わない?
よしんばほんの数分前に急遽来ることになっただけとしても、自己紹介も無いのは無礼どころか気持ち悪い。
つまりこの時点で推測できるこの女は「紹介できないような後ろ暗い奴」……。
ヒの字の言葉に、当然のように女はついてくる。
ファミレスはビルの二階に入っている。
階段を上りながら、力氏はしかし冷静に事態を把握していた。
借金の連帯保証人になってくれ。
私達の宗教に入ってくれ。
この世における100%人生を潰す提案二大巨頭である。
それは確かに大事な話だろうよ、お前らにとってはな。
数々の読書による知識、大学時代に曲がりなりにも修めた学問。
その二つがあるからこそ力氏は自らの置かれた立場が理解できたわけだが、故にどれだけそれがまずいことかが胸を苛んだ。
ファミレスの席につき、取り敢えず軽く注文する。
ヒの字と謎の女はドリンクバー、力氏はかき氷。
注文しないのは反って怪しまれる。向こうに警戒されて逃げ道を防がれたら終わる。
かき氷さえ食べ終わってしまえば、用事を嘯いて逃げられる。
店員が注文を厨房に出すため立ち去ったところで、お冷を一口飲むと、力氏は角が立たない程度に先手を打ってみた。
力氏が予想を一つに絞ると同時に、ヒの字がこう放った。
●力氏の話③:勧誘
不気味な程、ヒの字は饒舌だった。
力氏が言葉を差し挟む暇も無い程に立て板に水の調子、否、最早これはダムの決壊と言って良いかもしれない。
よくオタクのステレオタイプとして「自分の知っている分野の話になった途端に聞いていないことまでドヤ顔で早口に一息で喋る」というのがあるが、正にそれだった。
日本に良く起こる地震は、プレートの仕業などと吹聴されているがあんなものは嘘だ。国の策略だ。
実際は仏による罰なのだ。
死後天国に行くためには、一日に規定回数「南無妙法蓮華経」と唱えよ。
唱え続けていた者の遺体は白絹の如き光り輝く美しさを保つが、唱えなかった不埒者の遺体は瞬間に全身黒変し乾燥して縮み上がり正に「醜態」となる。
私達は唯一の仏法を教え導いて下さる日蓮大聖人を崇め、その命に従い戦う正当なる仏弟子の集団・顕正会である。
ヒの字の言葉が終わると、すぐさまこれまで黙っていた女が喋り出す。
自分はヒの字を教えている「タレ」と言う者だ。
貴方は今、遺体の話を信じがたいと思っているだろうが、これは事実である。
病院から証拠写真が送られてきている(※筆者注:顕正会には系列の病院があり、写真用に遺体を利用することが可能である)。
地獄に落ちたくなければ我らの元に来い。
そうして三十分近く、片方が黙ればもう片方が語り、語り終われば再び黙っていた者が演説し出すという有様だったが、その内容は上記で書き記した程度のもの。
要は、中身も根拠も無い戯言を何度も繰り返しているのだ。
これを馬鹿と言わずして何というのだろう。
辟易している力氏の心中を知ってか知らずか、タレは続けて手作り感満載のA4紙ペラ一枚を取りだした。
力氏は呆れ返った。
タレとヒの字が会の新聞と言い張っているその紙ペラ、小学生の壁新聞だってもうちょっと中身があると言ってやりたくなるような謎の紙(※筆者、実物確認済。後述)には、端にこんな表記があったのだ。
定 価 一 部 2 0 0 円
おかしいことに自分で気付けない馬鹿二名は、その後も香ばしい発言(※皮肉)を続けた。
上納金の額で年末に表彰されること。
賛同者は数多くおりこの世に200万人以上いること。
早く入らないと不幸・地獄行きが確定し、後悔しても遅いこと。
タレからそう言われたタイミングで、力氏は立ち上がった。
既に時間は一時間が経とうとしている。
馬鹿二名が背中を見つめているような気がしつつ、一旦トイレに引っ込む。
携帯電話を取りだした。
LINEを開く。
ヒの字を除いた友人達に片っ端からメッセージを送りつけた。
真っ昼間で仕事中の人間も多いから出ない可能性が高いと分かりつつ、わざと電話も掛けた。
歴を大量に残せば、誰かが気付く。
電話を掛けて何本目だったか。
クローブが出た。
よっしゃ、コイツとは長い付き合いだ、ざっくりでも話せば分かるだろう。
力氏はクローブに、ヒの字とタレから宗教勧誘を受けており非常に鬱陶しいとスピーディに説明した。
受けたクローブの反応は、こざっぱりとしたものだった。
電話を終え、力氏は席に戻った。
ウッキウキの表情で迎えてきた阿呆二名。
再度同じ話を始め出したが、力氏は腹に力を込めて宣言した。
二名が、一瞬で静まった。
あれだけベラベラとやかましく、よくもまあこんなに下らない話にこんなに語彙を使えるもんだと思う程ダラダラクドクド話していた二名が、口を閉じて目を伏せた。
自分達の宗教が如何に素晴らしいかという説明をする中で「こんなに前向きに、明るく考えられるようになって、変わったんですよ☆」とか抜かしてた癖に。
力氏が陽キャとか根明とか言い切れる程パリピかというと決してそうではない。
寧ろ私含めてオタク寄りを自覚している程で、私も力氏も人の暗さをどうこう言える立場ではない。
だが、こんな一方的に喋る言葉のドッヂボール(しかもボールが超堅い大人向けの奴)を嬉々として行い、それを拒否された瞬間にここまで露骨に凹むのは、間違ってもアラサーがやることではない。
良いタイミングでクローブから電話が掛かってきた。
わざとらしくそれをチェックし、二人に向き直る力氏。
腰を浮かせる力氏を逃がしてはならないと思ったのだろう。
タレが最後の足掻きを見せる。
力氏は悲鳴のように拒絶を叫び、荷物と、いつの間にか卓上に置かれていた注文票を掴むと、体を突っ込むようにレジに向かった。
力氏と、ヒの字とタレの分の会計を行う。
払わないで出る選択肢もあったのだろうか。
だがもし、その請求と称して奴らが来たらどうする。
この千円で縁が切れるなら、安い。
ありがとうございましたー、と朗らかに送り出す店員の声すらも振り切るように、力氏は逃げ出した。
●力氏の話④:逃亡
タレは××駅と▲▲駅と言っていた。
どちらも帰り道で通る場所だ。
もしもあの二人が追いかけてきていたら?
××駅と▲▲駅に待ち伏せを配していたら?
ビルの合間を、路地を、目抜き通りを、人の陰を、わざとぐちゃぐちゃと視線を切るように走りながら、力氏は次の判断に向けて考え出していた。
少なくともこのまま真っ直ぐ帰るわけにはいかない。
家を知られたら、詰みだ。
Google Mapで記録したら仰天されるようなトンデモルートを遮二無二爆走し、いい加減離れたところで力氏は止まった。
息を整え、僅かに落ち着いたところで、携帯電話を取り出す。
異様な人間二名と異様な雰囲気に独力で立ち向かい、逃げ切った彼女の精神は疲弊していた。
端から見たら冷静に見えたかもしれないが、力氏は事実、店の中にいる時から混乱を極めていた。
俯瞰して事実を見つめ続けることで、取り込まれるのを阻止していただけなのだ。
人はこれを恐慌状態(パニック)という。
やがて、友人の一人・迎え殿に電話が繋がった。
彼女は、仏教に、顕正会に入っていないだろうか。
入ってたら、筒抜けになっちゃうな。
力氏の、青天の霹靂とも言うべき突然の呼び出しに、しかし迎え殿は応じた。
△△駅にて待っていてくれたのだ。
その後力氏と迎え殿は近場の喫茶店に入り、力氏は経験を迎え殿にまくし立てた。
多少話の分かりづらいところもあったはずだが、特に口も挟まず迎え殿は聞いていた。
●そしてその日の夜に至る
大変どころの騒ぎではないわけだが、他に何と言って労うべきか。
頑張ったね、とか?
何だその知ったような口は。
時刻は既に夜中二時を回っている。
力氏にとっては笑い事ではないのだが、この時私は興味津々だった。
今時誰が騙されると思っているんだかと嘲るべき、絵に描いたような勧誘商法!
不安を煽るだけで、教えそのもので釣れないことを自ら示す浅はかさ!
そして対象が逃げると見るや、本陣に連れ込もうとする腐った心根!
ネットが発達した昨今、こんなにも「自分達はキモい洗脳集団です☆」と語ってくる愚衆がいるんだと感動すら覚えた。
電話だけでは耳が痛いし、しかしエロ同人誌よりも中身の無さそうな新聞(笑)の内容も詳細に聞いてみたい。
次の週末に彼女の家の最寄り駅前で待ち合わせることになった。
●警察へ
某日、駅前。
力氏は元気そうであった。
とはいえ、それはあくまで見た目だけの話。
心中はまだ恐怖を抱えているのであろうことは、声の調子で何となく察した。
またも茶化しつつ、のんびりと警察に向かう。
道中、彼女の話が止まらない。
数分で警察の玄関が見えてきた。
しかし何故だろう。
何も悪いことをしていないのに、というか悪いことをされたのはこちらなのに、スーパーやコンビニのようにスッと入れない。
「(いろんな意味で)用のある人しか入れない」感を前面に出す、これが警察の威厳なのだろうか。
深呼吸をし、彼女に続いて中へ入る。
入り口横の小さなカウンターに待機していた警察官が声を掛けてきた。
受付と思われたので、話してみる。
待つこと二、三分。
警察官は再度私達に声を掛け、カウンターの向こう側から出てきてくれた。
嘘かも知れないな、と思った。勿論確かめる術は無い。
ただ、顕正会の良い噂など聞いたことが無いから、警察にも力氏以前から大量に報告が上がっているはずだ。
それをいちいち刑事のいる部屋に通して聞いていたらキリが無い。
そもそも力氏は今回、馬鹿共に窃盗されたとか暴力を振るわれたとか薬打たれたとかといった実害を全く受けていない。
ではそれを繰り返されて精神的被害に遭ったかというと、そうでもない。
とても雑に、突き放すようなことを言えば、「お初で逃げられて良かったじゃん、チャンチャン♪」で終わりである。
力氏がそうポツリと言うと、警察官は真顔をやや悲しそうに歪ませて話し始めた。
・顕正会関係のトラブルは幾つも起きている
・無事に逃げた人も暴行された人もいる
・組織犯罪に発展しない限りただの宗教法人なので強制解体も無い
・信仰の自由があるので、ご友人が道を外したとも言えない
・それを取り戻そうとするのは、ご友人の人生や価値観を背負うことと同義
皆様にはこの回答、冷徹に見えるだろうか?
私はそうは思わない。
間違いなく理想的で、この上なく現実的で、そして最も安上がりな解決方法である。
ヒの字は、それでもあの愚集団に所属しているのだから。
洗脳にしても何にしても、今彼女は本気で良いと思っているのだろうから。
殺人したわけでも強盗したわけでもないのに、それを誰が否定できるのか。
力氏と私は頭を下げた。
警察官も会釈し、それで警察への相談は終了となった。
●力氏の家へ
彼女の家はこの近所だ。
力氏が電話時、こんなことを言っていたのでお邪魔させてもらうことになったのだ。
力氏の目の前にあったので、逃げ出す際に一緒くたに掴んで持ってきてしまったというのだ。
これは凄い。良い機会である。
ということで、彼女の家に着いた。
早速部屋に通され、襖を閉じるが早いかA4紙ペラを出される。
その紙面は、何というか圧巻である。
上部に堂々たる富士山の写真、後はびっしりと文字、文字、文字。
実際に読んでみると、如何に日蓮が素晴らしいか、如何に自分達が正義か、それに与しない者がどれだけ唾棄すべき人間で価値が無いかが、書いた輩のドヤ顔がまざまざと浮かび上がってくるような筆致で書かれている。
私はそう言った。
もう一度言った。
凄いよ、如何に救いようのない集団かをわざわざ書いているんだから。
顕正会や日蓮を知らない幸福な方向けにそろそろ明かすが、こいつらの幹部は日蓮正宗から除名されている。
同じく似たような勧誘強行を繰り返しやっぱり日蓮正宗から破門された(かつ自民党の腰巾着程度の存在感しか無い公明党の支持母体である)創価学会からも全力で嫌われているという有様。
その軋轢の酷さたるや、創価学会本陣に顕正会が真夜中に街宣車で殴り込み、諸々破壊したり暴力を振るって近所中が大迷惑したので、警察機動隊がやって来て沈静化させたこともある程。
やっていることがヤクザの抗争と同じである。
「創価学会と顕正会って同じ穴の狢じゃん!」と思った画面の前の貴方、大凡その考え方で問題ない(当人達から抗議が来るだろうが)。
ただ、質の悪さは圧倒的に顕正会が上である。
除名=二度と日蓮正宗に関わって来んなクソが(許される可能性ゼロ)
破門=まあ反省したら迎えてやらなくもないな(許される可能性有)
二度と関わるなと本家にブチ切れられた人間が幹部をやっている。
その時点でどれだけ歪な集団かが見て取れるというものだ。
そういう知識・事実を以てこの新聞の中身を見ると、どうだろう、笑えてこないだろうか。
・如何に日蓮が素晴らしいか
→関わるなって言われた癖に偉そうに語ってんじゃないよ
・如何に自分達が正義か
→本家本元に切られたのに正義?
・それに与しない者がどれだけ唾棄すべき人間で価値が無いか
→こいつらの言う「価値」は無くて結構
布教向けに作られた真面目な新聞で笑いを提供するという、芸人さんならば是非見習って頂きたい高度なテクニックを有している。
もしくはツッコミ待ちなのかもしれない。街で見かけたらどんどんツッコんであげよう。
更に言えば、日蓮は『立正安国論』で「俺様の宗教以外を信じるとかマジあり得ないんですけどー!」等と低俗なツイート並の内容を鎌倉幕府に叩きつけたせいで総スカンを食らって流罪になっている。
「自分の宗教のココが凄い!」で止めておけばいいのに、同業他社を貶さないと主張できなかったのだ。
これ即ち「他を下げでもしないと注目されない程に自分の宗教は貧弱」と言っているようなものである。
(※日蓮曰く修行中に「宗教の優劣を知ってしまった」らしいが、立場の弱い当時の新興宗教の開祖という身分で、それを本当に口に出したら主流の宗教から数の暴力で制圧されることくらい予想できなかったのだろうか?)
そういう子供みたいな主張を大の大人がやっている。
私が当時の鎌倉幕府を取り仕切る人間だったとしても同じ事をすると思う。
開祖が子供のように好き放題俺ルールを放ってテロリスト集団に変じた宗教? 知らないなあ……(すっとぼけ)
そうして日蓮が自ら「他下げは反発される」「例え正論だったとしてもやり方・言い方で嫌われる」「一度嫌われたら聞き入れて貰えない」と示してくれているのに、そういう教訓はガン無視。
聞き入れてくれない皆が悪いー! と駄々をこねるだけ。二歳児か。
だからもう、目の前の布教用A4紙ペラには「凄ぇ」以外の感想が無い。
その後、彼女は気持ちを切り替え、オススメのゲームや小説を全力でプレゼンしてきた。
それぞれの作品の良さも悪さも包括したプレゼンであった。
なるほど、と思ったので幾つか実際に購入している。
布教活動もこうあればいいのに、と思わざるを得ない。
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【全宗教に向けて私から一言】
どんな思想を抱いても良い。
但し、こっちに来るな。
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【おまけ:総括短歌】
本当に良い宗教なら 方々の人が勝手に集まるはずで
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
図画 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
力氏
迎え殿
様々な宗教から被害を受けた方々
身内や関係者がヤバい宗教に入ってしまった方々
近場にヤバい宗教の事務所があるため事故物件を抱えることになった不動産関係の皆様
そういう相談が多すぎて辟易しているであろう警察の皆様
ミミ氏(↑の運営者)
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
本記事の経験から一年が経とうという頃、力氏と私、その共通の友人二名(というより大学時代に、私のことを力氏が二人に紹介した)と遊んだ際の話である。
二人に改めて悍ましい体験を話していたので、私は横で顕正会をググっていた。
当然の疑問である。全員連絡先は持っていた。
これに力氏が新たな情報を加える。
話はどんどん盛り上がる。
検索結果に載っていた信徒数を見て、私はカカカと笑った。
一瞬、時が止まった。
結局彼女らは、ヒの字の連絡先を削除した。
そして、今後彼女のことは忘れようと、そう取り決められた。
――ただ一人を除いて。
ヒの字。
万一にも君が見ている可能性を鑑み、ここに残す。
この記事は『当事者が見れば誰のことか分かるように』書いた。
君の思想や楽しみ、人生をとやかく言う奴はいない。いてはいけない。
ただ君がもし顕正会を抜けることがあって、また私達と遊んでくれるというのなら、その時のために私はLINEを繋いでおくよ。
勧誘の為に呼び出そうとしているであろうメッセージは無視するけどね!
The END.