▲存在しない文字があるってマジ?
(すぅーごいズームしたからジャギジャギ)
皆さん、こんばんは。
今日はね、ちょっと怖い話をさせて頂きます。
信じるか信じないかは、貴方次第です。
(以下、稲川淳二氏かダイノジの大谷ノブ彦氏(自称・二代目稲川淳二)か関暁夫氏(Mr.都市伝説)が喋ってると思って読んで下さい)
●起
パソコンにね、詳しい方ならちょっと聞いたことが、あるんじゃないかなと思うんですけどね。
皆さん、幽霊文字ってご存じですか。
ま、簡単に言ってしまうと、「何て読むか分からない文字」「何処から探してきたのか分からない文字」です。
パソコンの文字って、元々は誰かが手書きの文字を全部データにして入れてくれたものなんですよね。
私達はそれをずっと、当たり前のように使わせてもらってるんですけど、文字って漢字だけでも数万もあるんです。
いや、ありがたいですよね。
でもね、そんなに沢山あるし、入れてくれた方も人間ですから、当然間違いも生まれるわけです。
●承
大量に入れられた文字データを使っていく中で、段々こんな噂が囁かれるようになりました。
「何処に載ってたのか分からない文字がある」……って。
そんな馬鹿な、って思うじゃないですか。
例えばね、自作の文字を入れる、そんなことしますかって。
未来永劫使われるんですよ?
しかも大量に文字を入れるなんて作業しなきゃいけない中で、自作する暇がありますかって。
でも噂は収まらない。
「だとしたら何でこんな変な文字があるんだ」って言うんですよ。
あまりに皆してザワザワ言うもんですから、遂に国が調査をしました。
国の調査ですから、もう規模が違います。
大昔の字書から果ては電話帳まで、あの公衆電話の下に置かれている黄色い本ですよ、ああいう本まで全部調べ上げて、それで噂の文字が何から取られているのか、どんどん明らかにしていく。
それで大部分はね、分かったんですよ。
地名に使われてましたとか人の名前でしたとか、超大昔に使ったきりとか。
そういう本ッ当に狭い範囲でしか使われていない文字というのがあるんですよって、やっと分かったんです。
それでも十数個がはっきりとした文献では見つからなかったんですけど、それも昔の人が、写本って言ってね、文章を書き写す時に間違えちゃったんだろうって予想できるくらいには絞り込めたんですね。
こういう誤字字典なんていうものも役所にあるくらいですから、要は「人間だから間違えちゃう時もあるよね」って結論が出たんです。
●転
でもね、一個だけ、未だに、結論が出ていない文字があります。
皆さん、これ読めますか?
読めたって人、それ嘘ですよ。
パソコンで入力するために、取り敢えずそれっぽい読み仮名が当てられてるだけで、これ誰も読み方を知らないはずなんです。
これは、さっき言った調査でも見つからなかったんです。
何処にも書かれてないし、誰も使ったこと無い。
そうすると、こう思いませんか。
そもそもこの文字入れたヤツ誰だよって。
何を参照して入れたんだよって。
で、国が調べたんですけどね……未だに、分かっていません。
誰が入れたのか、何処の会社か、いつ入れたのか、何を元にしたのか。
何もかも分かっていないんです。
一応「彊」の間違いじゃないかなとは言われているんですが、それも似た字を探して無理矢理そう思ってるだけで、何にも根拠はありません。
だから私、思うんですよ。
これ、本当に人が入れたんだろうか?
文字化けってあるじゃないですか。
あれ、言わば文字のバグですよね、文字コードを正しく読めてないってことで。
で、ゲームでもあるじゃないですか、正しくデータを読み取れなくて、ぐっちゃぐちゃの見た目になっちゃうヤツ。
もしかしたら、そういう中でたまたま出てきて文字の体裁になっちゃっただけ、本当に幽霊なのかもしれないって私は思うんですよ。
だから今回ですね、そんな幽霊さんをデザインとして送ったら、幽霊文字たっぷりの出所の分からないグッズが出来上がるのではないかと思って頼んでみたんですね。
そしたら本当に作ってくれちゃったんです。
凄いですよ、じわじわとした破壊力が。
何より読み方が分からないので、不安になりますよね。
エンブレムやツタのデザインを借りてきてお洒落さを演出してみても、滲み出る「異世界の文字」感がありますね。
もう狂気ですよ。
着てる本人に読み方を聞いても答えられないんですよ?
意味も分からず英語プリントが施された服を着ている人よりも質が悪いですよね、だって存在しない文字なんですから。
更に送ってみました。
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急にあらゆる装備品をね、幽霊文字で固めてくる。
如何ですか、皆さん。
私はお近づきになりたくないです。
取り敢えず言えることは、どういうグッズにしても全方位隙無く気持ち悪さをうっすら撒き散らしてくるのが、幽霊文字の実力であるということです。
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【結】
とにかく分からない、それが「彁」です。
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【おまけ:総括短歌】
分からないなら消しゃいいのに そのまんま残り続ける意味不明な字
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
撮影 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
ダイノジ・大谷ノブ彦氏(自称・二代目稲川淳二)
関暁夫氏(Mr.都市伝説)
戸籍実務研究会(『誤字俗字・正字一覧』編者)
日本加除出版株式会社(『同書』出版元)
TMIX(オリジナルTシャツ作成)
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
▲このボトル、380ml入るんですよ。
携帯性と容量を兼ね備えた、
なかなか良いボトルです(自慢)
The END.