▲あああ気に入ってたのにいいい
愛用していた白のスキニーパンツをヤッちまいました。
同僚から「白だと穴が目立つね」と言われました。
ガビーン。
露骨に凹む私に、同僚は続けて、
「染めちゃえば?(笑)」
と励ましを寄越してきました。
ほお? 染色って家でできるのね?
●悲しみのスキニー
▲トップ画像の正体はこれ
ユニクロのウルトラストレッチスキニー、その白。
スキニーパンツにも関わらず圧迫感が殆ど無く動きやすいので、気に入って何本か色違いで持っています。
しかし決定的な難点が一つ。
薄い。
段ボール箱を積み卸しする際に、箱についていた巨大ホッチキスに引っかけてしまいました。
結果、冒頭の写真のように穴が開いてしまったのです。
場所は右膝の辺り。
ジーパンだったらこうはならなかっただけに、完全に油断していました。
で、白だから穴が一目瞭然、ただでさえ色黒な私が着るもんだから余計に目立って見えるというわけ。
じゃあ白じゃないならいいんじゃね? ってことで同僚が染色の提案をしてきたという流れ。
●染色準備
というわけで、早速評判の良い個人用染色剤を購入。
▲DYLONのcol.3・5・6・7
トロピカルグリーン、サンフラワーイエロー、チャイナブルー、パウダーピンク。
色の名前が独特。
しかもイエローを除いて別種のグリーン・ブルー・ピンクがあるのが余計に分かりづらい(ダークグリーン・オリーブグリーン、ネイビーブルー・オーシャンブルー、フラミンゴピンク)。
これから購入する皆様に置かれましては、ここに書かれている色は別種の色より薄い色とだけ思ってもらえればいいんじゃないかと思いますけどどうなんでしょう(適当)
ていうかパウダーピンクって何だよ、粉っぽい桃色って。
▲全てをボトルに溶かし込む
▲スキニーは丸めて塩水に突っ込む
塩水が60℃という割とアツアツ温水なので、固定のためのゴムがガンガンに切れて手にぶち当たる。
しかもスキニーがどんどん吸水していくので、ちゃんとかぶる量を用意していたはずの塩水が数十秒で1cmの深さへ。
ステータスとしてはジャブジャブ→ヒタヒタ→ピトピト。
故に素手でアツアツの水を吸い込んだアツアツのスキニーを15分間ひっくり返し続ける羽目に。
一時的に指紋が薄くなる程度には火傷してます。
ちなみに染め方は全力でダイロン公式の記事↓を辿っています。
タイダイのズボンを持っていないので、丁度イイ記事です。
●お楽しみの染め
そして折角染めるならということで、
▲四色でギンギンに染めるぜ?(ゴムはつけ直した)
▲うぇ~へっへ~い!
これ染色剤って言ってますけど、要は色水ですね。
色水遊びなんて、幼稚園以来ですよ。
▲わ~い! びっちゃびちゃ~!
▲色水遊び、たぁのしぃ~!
染み込ませ終わったら、ラップで包んで一晩おくんだって。
▲ぐっと我慢して一日放置……ッ!
▲そしたらお水で
▲ジャブジャブしようね!(レンズ曇った)
ちなみに濯ぎ中は手がヌルヌルデロデロになるので全く記録できていませんが、濯げども濯げども水がアメリカザリガニも生きられないレベルの都市河川みたいなきったねぇ緑だったので、幼い時分から現実に引き戻されるくらいには引きました。
というか三脚立ててビデオ回しておけば良かったですね。反省。
▲やっと水が澄んできた(曇りが取れない)
さて、綺麗に染まったこれは、今後洗濯・干しを繰り返すと色落ちしてしまうのでカラーストッパーを使います。
シャンプー後のリンス的立ち位置だと思ってますが、多分効果としては全然違う。
▲その色止めさんがこの子
▲説明をきちんと読み……
えっ……元は白だし、四色同時染色なんですが、大丈夫なんですかね……?
※背後の生活感の凄まじさについては失礼致します。
▲ま、いいや。やろう(説明無視)
これも時々ひっくり返しながら15分。また指紋が薄くなったよ(湯)
▲影干しして
▲染め完成!
緑が存外に広々と染まり、主張強めに出ましたね。
反面パウダーピンクとサンフラワーイエローはアクセントのようにちんまりと染まりました。
「粉っぽい桃色」というのが何となく伝わりますかね、「粉」=「ふわ~ん」というイメージなんですよ多分。
青は綺麗に混じってグラデーションを形成しています。
染まりきらなかった白も爽やかな差し色と化しています。
個人的にはもう少しピンクとイエローが大きく出ても良かったのになとは思いますが、そうすると四色とも主張するド派手パンツになりそうなので結果オーライですかね。
▲更にこのヤッちゃったところに
▲ワッペンをぺたり
何かよ。
何か違うだろ。
シンプルすぎるだろ?
これじゃただのタイダイズボンじゃん。
「自宅で染めました~! 上手くいきましたよ~!」じゃん。
いや、いいよ?
ユニクロのスキニーパンツ染めたいと思ってる方々にはご参考頂けるかと思いますよ?
でも駄目だろ、もっと上手く綺麗に染められる素敵なブロガーの方がやってるんだろうから。
やっぱさ、やるべきですよね。
誰もが一回は考えるけど、誰もが絶対にやらないことを。
▲つまりこういうことだ!!
一回やりたかったんだよ、ワッペンだらけをな!
因みにもう一個やりたいのはボタンだらけだ!
▲裏までギッチリだぞ!
全部アイロン圧着式ですが、剥がれないように縫い止めも行っています。
糊が硬ぇので何度か勢いで指を刺しかかったよね。
▲試着
おお、これだけワッペンを付けた割には、動きづらいとか硬くて痛いとかいうことも無く相変わらずの動きやすさ。
サイドも攣れることなくしっかりフィットしています。
短期間で濡らし・染め・すすぎ・色止め・アイロンワッペン貼り倒しを行ったので、若干縮んで丈が元より1cm程短くなりましたが、それは許容範囲ですね。
本当は河原で撮りたかったけれど緊急事態宣言出ちゃったので室内でご容赦下さい(撮影時期:2021年1月半ば)。
染めるだけのつもりが存外にネタに極振りしたパンツになりましたが、今まで持ち合わせたことの無いアイテムになったので、大満足であります。
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【結論】
でも、いつ着よう?
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【おまけ:総括短歌】
草木染め 化学染料 業者依頼 意外と服は染めて使える
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
撮影 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
ダイロンジャパン株式会社(日本におけるダイロンシリーズの取扱社)
ジェー・カジロ株式会社(染料の輸入販売社)
Spotless Group SAS(現在ダイロンブランドを保持する会社)
Mayborn Group(かつてダイロンブランドを保持していた会社)
Sweettimes(チェーン付き星・派手星ワッペンの購入先)
株式会社ビームドア(Beam smileの運営会社)
染めを提案した同僚
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
▲完全に油断してた。全然取れねぇ……
The END.