清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は3月末に更新です。没ネタ供養します……

【自分語り】アレルギー検査したらビビる羽目になった

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▲うわっ……私のアレルギー、自称し過ぎ……?

View39。

アレルギー検査の中でトップクラスに品目が多く、血を抜いて一週間くらいすれば諸々分かることから、その王座に就いた検査。

 

この度それをやったら、いろいろと衝撃的でした。

 


 

●自分は体が弱いらしい

肌が弱い。気管支が弱い。粘膜が弱い。

腕時計をすればかぶれ、掃除をすればくしゃみが止まらなくなり、花粉の時期になれば目が痒く鼻水がタラーと出る。

それが二十歳前までのワタクシ。

 

二十歳以降になったある日、親戚からナイスな林檎を頂いた時のこと。

わざわざうさちゃん林檎にして、生で囓ったんですよ。

蜜がたっぷりのブランド林檎なだけあって、非常にフルーティーかつジューシーで、甘味と酸味のバランスに優れている。

陳腐な表現が並びましたが、要するに美味しいってことです。

 

が、何かおかしい。

 

口の周りが、口の中が、ピリピリする。

歯茎が、舌が、チクチクする。

 

人はこれを「痒み」と呼ぶ。

 

何だあ、林檎かあ? と当時はまっていた豆乳を流し込みました。

 

すると、喉までイガイガ、腫れているような感覚になってしまった……。

 

この日以降、メロンを食べてはジンジン、キウイはランダムな強さでチリチリ、サクランボでジィ~ン、梨もウニニニと、それぞれ別のオノマトペな痛痒さに襲われることになるのでした……。

 

今現在(御年26歳)の私は、「腕時計でかぶれる」「ハウスダストが怖い」「花粉症」「果物アレルギー」「豆乳アレルギー」を自称するアレルギー女です。

しかも質が悪いのは、それを理由に腕時計をしないから時間が速やかに分からないわ、塵が舞い上がるのが嫌だからと部屋の掃除をしないわと大分ズボラになっていること。

 

で、私はいきなり思いついて行動に移しちゃうような人間なので、「折角だから、俺は何の気なしにこの検査を受けるぜ!」みたいなノリでこの度行ってきたって話。

前振りが長くてごめんね!

 

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●6/9(火) 18:30

仕事終わりに「アレルギー検査 品目 多い」でググり、『View39』なる検査があると知った私は、そのままの勢いで帰りに寄れそうなところや住んでいる地域から割と近そうなところをググり倒しました。

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▲選んだのは府中駅北口クリニック

駅近な上に夜の7時まで開いている!

何と良心的なのか、寧ろお医者さんと看護師さん等スタッフさんは休めているのかと大きなお世話な心配をしつつTEL。

 

RRRRR

 

スタッフさん(以下、ス)「はい、府中駅北口クリニックです」

私「あのーWebサイトを見たんですが、アレルギー検査を行っていると知りまして」

ス「はいー」

私「初めて伺うんですが、それを受けたいんです。予約はいつ頃空いていますか」

ス「あ、予約制度はありませんよ! 受診したい時に直接来て頂いて結構です」

私「えっ」

 

予約不要!?

駅近夜七時まで予約不要~!?

素晴らしい!

ありがとおぉおおおぉぉお!!

 

私「そうなんですか! では木曜日に伺います」

ス「分かりました! ……あ、ところで、何か症状はございますか?」

私「症状? あー、確かにありますが、もしかしてアレルギー検査だけ受けに行くのって難しいですか」

ス「症状あっての診察ではなく『やってみたいから受ける~』になってしまうと、保険適用外になるんです。この検査、血液検査なのでかなり掛かるんですよ。保険適用かつ初診料込みですと、ざっと7000円くらいですね」

私「な、なるほど……確かに私、花粉症でして」

ス「他にもありますか」

私「林檎食べると口が痒くなりますね、豆乳を飲んでも喉がイガイガしますし」

ス「あら~それは出てますね……では初診なので、問診票をお渡ししますね。そこに今までの全症状を書いてください」

私「ありがとうございます、宜しくお願い致します」

 

プツッ

 

ふーむ、初診料が大体2000円くらいだとすると、検査自体は5000円ってところか。

保険適用・三割負担で5000円とすると、保険適用外になった場合は……。

 

x×3/10=5000

x=5000×10/3=50000/3=16666.6……

 

いッ、17000円弱……?

そこに2000円が足されて、は? 諭吉二名が旅立つの?

 

絶対保険適用してもらわなきゃ……。

……一応三万円おろしておくか……。

 

●6/11(木) 11:00

府中駅北口を出て徒歩一分というアクセスの良さにも関わらず、思いっきり道に迷ってしまったぜ。

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▲だって

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▲こんな

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▲ルート

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▲なんだよお

北口出て、全然関係の無いパチスロに通ずる場所を通るとか何だそれ。

まさか上下することになるとは思わなかったよね。

あと近場に、微妙に似たビル名の中に入った微妙に似た診療科のクリニックがあるのも、ミスディレクションの一つになっていると思います。 

こんな近場で営業しないでくれ、頼むから!

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薬局距離制限事件を彷彿とさせる

さて紆余曲折を経て病院に到着した私は、早速受付の方へアレルギー検査、略してアレ検を受けたい旨を伝えました。

受付の方が明晰な方で、「あ、火曜日にお電話頂いた方ですか?」と一瞬で見抜いて下さったのが有り難かった。

 

ス「ではこれがお話しした問診票です。林檎が痒いなどを書いてくださいね」

 

言われた通り、豆乳イガイガ・果物ピリピリ・腕時計ジンジンをスペースの許す限りブチ込むワタクシ。

受付の方にお返しして、待つこと十分程。

 

医者(以下、医)「はい清水さ~ん、2番のお部屋にどうぞ~」

 

こちら診察室が三つあり、それぞれにお医者さんがいるようです。

2番の先生は朗らかでフレンドリーな御方。

 

医「問診票を見ました。今まで何度か症状が出てますね~。これはもうしっかり調べるのがいいですね」

私「はぁい、もう是非……View? 39、ですか?(←素人が俄知識で調べてきたと思われたくないので、聞いたことがある体)」

医「そうですそうです、View39。かなり多く調べられる検査ですね」

私「あ、合ってました?(まだその体) それをお願いします」

医「じゃあやりましょうね~。あ! 一個だけ問題が」

私「はい」

医「これ結構お金掛かるんですよ〜……7000円くらい行っちゃいますけど、大丈夫ですか?」

私「イエス!!( ・∀・)b

 

ワタクシの力強い返事に呼応するように先生も満面の笑みで頷き、採血の準備をするから一旦待合室で待つようにと案内されました。

 

待ち時間は2、3分。

その間にやって来た、おメメの大きいベビちゃんにガン見されてました。

私の顔に何かついてるか小僧。

 

ス「清水さ~ん、もう一度2番の診察室にお願いします~」

 

さて採血準備が整った部屋に通され、いざ採血台に腕をセットした瞬間。

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▲『自分、倒れたことあったな

もっと早く思い出せよアホ。

 

私「すいませェん、私、過去に献血で倒れたことがありましてェ……(罪悪感)」

ス「あららら、そうですか。では横になって採りましょう」 

 

ベッド(というか急遽のことなので、何かのベッド型機材)に伏して採血。

もうね、これ以外にも針を特段に細いものにしてもらったり採血中ずっと話しかけてもらったり立ち上がる時にも段階を踏みまくったりと散々ご迷惑をおかけしたよね。

 

ス「はい、終わりです。結果は一週間後になるので、来週の金曜日以降いらして下さい」

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▲当日の料金と内訳

わあお。

診療点数四桁とか初めて見ますよ。

 

左腕の正方形の絆創膏をさすりながら帰宅しました。

(※さすりすぎて青痣になりました)

 

●6/19(金) 13:30

再 来 院

結果が楽しみすぎて、職場が一番混む金曜の午後に半休を取るという暴挙を犯しました。

確か「病院に行かなければならない」という、間違ってはいないけれど明らかに急用ではないことを義務のように見せる理由にしていたと思います。

 

さてさて結果は……

ダララララララララ(ドラムロール)

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▲ジャン!(発表)

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▲心情イメージ(画像 by Photo AC)

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ハウスダスト

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▲花粉

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▲大豆

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▲果物

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▲ラテックス

思ったより出てなくなぁい?

花粉以外何も無いんですけど。

自称「腕時計でかぶれる」「ハウスダストが怖い」「花粉症」「果物アレルギー」「豆乳アレルギー」のワタクシは何処行っちゃったの?

 

医「花粉、キてますねぇ」

私「キてますねぇ……」

医「他の人より花粉症が遅く来る、と問診票に書かれてましたが、これですね。ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ」

私「ヒノキは分かりますけど、ハンノキとシラカンバって何ですか」

医「ハンノキは公園にも植えられることのある街路樹、シラカンバは所謂白樺です。どちらも生物学上の同じグループに属する仲間で、花粉も似たようなアレルゲンになってますね」

私「意外と他が出なかったことに驚きです」

医「アレルギー症状というのは、そういう体質を持っていなくても、その時の体調や環境によって出ることがある難しいものですから」

私「ということは、『出てない~やった~!』と諸手を挙げて喜ぶ訳にもいかないですね……」

医「あくまで、今回の血液検査で出なかった・今現在の体質として出なかったという話です。食べた・触れたで違和感を覚えるものがあったら『あの時検査で出なかったから』と思わずに敬遠することが大事です。もし今後、軽重問わず症状が出て病院に行かれる際は、これを見せると手がかりとして有用ですよ」

 

表を貰い、見送られたワタクシでした。

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▲この日の料金と内訳

前回と打って変わってお安くなりました。

表を貰うだけとはいえ、中々いい話を聞けたのでもう少しするかと思っていたんですが。

 

ということは、喜んでカニとかエビとか食べまくってると、ある日突然出るかもしれないってことですね。

小麦成分を含む石鹸を使っていて発症したなんて話も聞きますし、何事も「過ぎ」は良くない。

発症する程カニ・エビを食べられるような身分じゃないけどな!

 

……そんなことはともかく、もうアレルギーを理由に使えなくなっちまったよ……

……部屋の掃除どうしよう……

 

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【結論】

一回やって把握しておこう。

分かってたつもりの体質が明らかに。

 

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【おまけ:総括短歌】

体調と環境によりけり アレルギー 意外なものが出たり無かったり

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

府中駅前北口クリニック

フレンドリーなお医者さん

ナイスなご案内のスタッフさん

 

何かしらのアレルギーがあるらしい大人しいベビちゃん

ベビちゃんの綺麗なお母様

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても個人的に一個気になったのが、

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▲コレ

『乳ビ 1+』。に、にゅうび?

 

私「これ何ですか?」

医「血の中で通常透明な液体部分があって、それを血漿というんです。それが何らかの理由で濁っていた場合に出るもので、『溶血』が赤っぽくなっているもの、『乳ビ』が黄色っぽく濁っているものです」

私「へー。……あ、いや、何故濁るようなことに」

医「清水さん、採血したのって食後何時間でした?」

私「三時間行ってないと思います」

医「それです。血液に一旦入った後の脂肪で、未消化のものが多かったんですね」

私「おー……ちなみに乳ビを出さずに、さらの状態を見て頂くには」

医「食後12時間ですね!」

私「オォン(困惑)」

 

【結論】

採血するなら断食を。

 

The END.