▲これだけ!
コーヒーのイメージは、蕎麦と同じくらい鬱陶しいものです。
豆の挽き方だの産地だの、お湯の温度だとかのの字に描いて入れていくとかその速度によって味が変わるとか......
ウザったい!!
器具一個、豆30g。
それだけでいいんじゃい!
●ここから入ればいいのです
▲コーヒープレス様。コレでOK!
簡単さを証明しようと説明をかっ飛ばしてしまいました。
私と同じ無知者の皆様におかれましては、これが何故簡単なのかすら分からないだろうと思います。
▲①プレスに粗挽きの豆を入れる
▲②お湯入れて四分放置
▲③棒を押し込んで終了
ね?
いわゆるフィルタードリップのような「お湯を注ぐ速度」とか「お湯の温度」とか、そういう不確定要素が一切ありません。
お湯注ぐ用のポットすらいらないです。
まるで急須でお茶を入れるが如き簡便さ。
ペットボトルでしかお茶飲んだこと無い方については知りません。
他の道具については、どれも上級者向けなんですよ、ホント。
▲ざっとまとめただけでもこの有様
つまり「ちゃんと淹れてみたいなー」という貴方にはコーヒー版急須・コーヒープレスが一番簡単なのです。
大事なことなので大きな文字でもう一度言います。
コーヒープレスが一番簡単です。
ウーロン茶に興味を軽く持った程度の人が、いきなり本場の茶器全種揃えないでしょってのと同じ。
さて、あまりに簡単なので、言いたいことはこれで終わりです。
知人もコーヒープレスに理解を示してくれました。
NICE無知。
そこで、これぞ無知者向けという記事を書こうと思います。
豆から3stepsでコーヒーを淹れましょう。
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●3steps
①店で豆を買い、挽いてもらう
②コーヒープレスに粉を入れる
③お湯注いで四分で完成
ホントにこれだけですから。
では一つずつ参りましょう。
①店で豆を買い、挽いてもらう
お近くにカルディコーヒーファームがあれば、ほぼ間違いなく大概の豆はゲット出来ます。
別に回し者というわけじゃなく大手なのでマジで強いんですよ。
店舗ではすぐ売り切れてしまうレアい豆は、公式サイトやその他通販サイトで購入することもできます。
カルディコーヒーファームの場合は上記のような表示がついており、大凡の味の想像がつくようになっています。
カルディに限らず、コーヒー豆の販売店なら何かしらの味説明がついています。
最悪何もついてなかったら店員さんに聞けばOK。
(※コーヒー好きしか来ない前提の店だと、豆の産地と採取地の海抜以外書いていないことがある。
豆の産地でほぼほぼ味が予想でき、採取した場所の海抜によって個性の大体の方向性が決まるから、らしい)
これらのマークは2019年12月現在のカルディのもの。
今後の珈琲を取り巻く情勢によってはここから更に細分化する可能性があります。
これも取扱店によってはオリジナルのマークを採用している場合があるので、積極的に聞いて選んでいきましょう。
珈琲の購入者の義務です(極論)。
さあ、購入したら帰りましょう。
②コーヒープレスに粉を入れる
早く言えよって思いました?
私も画像全部作った後で気付きました。
コーヒープレスを使うので、挽き方を聞かれたら迷わずこう答えて下さい。
「一番粗くして下さい!」
何でかは然るべきタイミングで書きます。
豆(店で既に挽いてもらった場合は、その粉)は30g使いましょう。
③お湯注いで四分で完成
お湯が粉全体に馴染んでいなければ、箸か何かでかき混ぜればOK。
その後蓋をするのですが、ここで注意!
▲左が正解・右が駄目
ツマミを引き上げきった状態で蓋すること!
手を離しても下がることはありません。
右の状態で蓋すると、粉から抽出された諸々が上手いこと対流しないからなのか、あんまり美味しくないです。
何か無駄にエグみが出るんですよ。
というか、それ以前に固すぎて閉められないです。
▲四分経ってから
もう一回言いますけど固い。
撮影テスト中に片手でやってたら、思いっきり倒しました(絶望)
写真すら撮らなかったよね、慌てすぎて。
▲完成。召し上がれ
●で、味は
さて、「簡単に淹れられる」と散々吹聴して参りました。
しかし実はこの淹れ方、味に関して若干のDangerを含んでいることを最後に記しておきます。
分かり易くするために、まずは画像をご覧下さい。
若干白んでいるんです。
平たく言えば「濁っている」んですね。
一般的なドリップで淹れると、「豆を通過した湯」がカップに注がれます。
しかしコーヒープレスで淹れると、「豆を浸した湯」が出来上がる。
違いは豆と湯が触れあっている時間の長さです。
当たり前ですが、浸している方が圧倒的に時間が長く、その分豆から成分が溶け出しやすくなる。
するとコーヒーの香りや色・苦さだけではなく、脂肪分も取り出せるのです。
この脂肪分こそが濁り・白みの原因です。
影響するのは見た目だけではありません。
皆様もご存じの通り、アブラというのは濃厚・こってりとした味ですよね?
それがそのままコーヒーに入っていると思って下さい。
よって、同じ豆であってもドリップとプレスでは味がはっきり変わります。
私みたいな馬鹿舌でも分かるレベル。
で、先程私は「プレスを使うから挽き方は一番粗くしてと頼め」的な文を書きました。
その理由を述べるタイミングは、正に今。
「豆から成分が溶け出しやすくなる」、言い換えると「豆の味が出過ぎる可能性がある」のです。
コーヒーは、濃く抽出できればいいってモンではありません。
ストレートなのか、牛乳入れるのか、カプチーノ等アレンジドリンクに使うのか……用途によって淹れ方を変えなければいけない。
そこがコーヒーの面倒くささであり、だからご家庭では調整が速やかに利くインスタントコーヒーが便利なのです。
そしてストレートで飲むにしても、過ぎたるは何とやら。
濃すぎると飲めたものではなくなります。
更に豆は、挽き方が細かい程、成分が速やかに出てきます。
豆の味が出過ぎる危険を孕むコーヒープレスで、超微細に挽いた豆を使うと以下略(体験済)
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【結論】
プレスと粗挽きだけ覚えればOK。
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【おまけ:総括短歌】
粗目プレス 細目エスプレ 利便性はインスタント 好みでどうぞ
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【Staff】
企画・構成 清水舞鈴
撮影 清水舞鈴
編集 清水舞鈴
制作 清水舞鈴
監督 清水舞鈴
【Special Thanks】
株式会社キャメル珈琲(↑の運営会社)
株式会社大石アンドアソシエイツ(ラッセルホブス社商品日本総販売代理店)
株式会社グループセブ・ジャパン(グループセブ日本支社)
豆どころかKALDIを知らなかった知人
スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方
最後に、私がどうやってコーヒープレスを知ったか、書いておきましょう。
▲これだ
これ12年前の本なのか……浪人時代(この記事から6年半前)に、啓文堂書店に新品で普通に売ってたんだよね~。
元々『こそあどの森』シリーズを読んでからというもの、例え一生涯使わなくてもコーヒーミルだけは買うと決めていたので、コーヒーミルの使い方だけは無駄知識として知っておきたいと思って手に取ったのでした。
厚さはそうでもないのに、写真が綺麗で基本的な知識がギッチリ詰まっているのでオススメです。
他のコーヒー本を知らないけどね!
The END.