清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は4月末に更新です。ナンパってまだ生き残っているんですね。

七味唐辛子のでかい粒

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▲あのでかい粒が好きだ!!

七味唐辛子において一際存在感(物理)を放つ、でかい粒。

アレが大好きなのですが、量が少なすぎやしませんか、アレ。

 


 

●麻の実のことです

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▲ロングで見るとこんな感じ

S&Bの七味唐からしをぶちまけたんですが、その少なさにびっくり。

内容量15gの原材料名の表記を見ると、

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▲赤唐辛子・黒胡麻・陳皮・山椒

麻の実・芥子の実・青海苔

ドベ3。

こんだけでかくて割合を占めてそうな麻の実が山椒より少ないって。

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▲麻の実と麻の実以外で分けた

これっぽっちしか無いのか……酷いなこの量は。

 

小さい頃は七味唐辛子を使う際、年子の兄と共に「でかい粒が出たか否か」「幾つ出たか」をいちいち言い合ってたモンです。

兄が振ってでかい粒を召喚できた時は、私も出したいと思って必要以上に振ってしまい、全然食べられないような有様にしてしまったのが辛い(「からい」と読んで下さい)思い出。

今でこそ大人なので言葉には出しませんが、出ると「ウホッ」と仄かに喜びます。

そして箸でわざわざつまんで口に運び、奥歯でカリッと。

 

特に味はしないんですよね、アレ。

しかしこう、歯応えが気持ちいいというか、殻を噛み砕いた瞬間の香ばしさがイイですよね。

決して辛さや香りの邪魔をする存在ではないので、もっと多く入れて良いと思うの。

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▲だからメーカーで量を比較しようとしたんだけど

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▲……

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ハウス食品の七味、何か変だぞ

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▲は?

麻 の 実 が 無 い

何だそれは。

「甘さ控えめの砂糖」とか「温かいアイスクリーム」って言葉くらい矛盾していて存在意義を疑う代物ではないのか(極論)。

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▲七味御三家には入っとるのに!

(これはやげん堀さんで配布されているパンフ)

何なんだ。

こんなモンが売られてるってことは、世間一般的には麻の実はどうでもいい存在なのか。

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▲御三家には入っとるから!(二回目)

 

【余談】

麻の実から麻薬の原料を取り出したり、極稀に芽吹いて育てることができたりする

故に海外では子供の目に付くところに陳列することはなく、国によっては麻の実入り七味の販売自体をしない。

恐らくこの七味は海外向けと同じ内容だったと思われる。

【余談終了】

 

もっと食べたい。

アレをもっとガリガリ食べたい!

 

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●夢を叶える方法①:調合

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▲というわけでやって来たるはやげん堀さん

浅草に居を構え、好みの調合をしてくれる七味唐辛子の始祖です。

「麻の実をたっぷり入れて下さい!」と堂々と伝達し、出来上がりを待つこと数秒。

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▲調合結果

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▲かき玉うどんにかけた

とても美味しい。間違いなく美味しい。

流石始祖です、うっかり嗅ぐとくしゃみが出そうな程に刺激的な芳香と爽やかな辛みが癖になります。

しかしどう見たって私の思う「たっぷり」ではない。

いや、分かりますよ。売ってるのは麻の実ではなく薬味としての辛み。

歯応えと辛みのバランスを考えるときっとこれが良いんですよ。

 

……けどバリバリ食べられるかって言うとな……。

 

●夢を叶える方法②:単体で買う

 そこでやげん堀の店員さんに、

「麻の実だけ買うことってできるんでしょうか」

とおずおず申し出ると、

「勿論です!」

とめっちゃ溌剌な笑顔で返され、素早く袋詰めされて手渡されました。

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▲貼られた「麻の実」シールが頼もしい

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▲ザーッ

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▲う~ん、良い景色……なんだけど

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▲すっくね

やげん堀さんでは、「人に任せておけるか! 俺が手前でやらぁ!」という七味変態のために調合小箱なる調合セットを売っているのですが、どうやらその詰め替え用に単品で売ってる様子。

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▲後で通販サイト見たら普通にあった

だから少ないの。27g。

 

こんなん、ポツポツつまむしかできないやんけ……。

頬張ってバリバリやりたいのよ、ワシは。

 

こりゃもういっそ、思い切ったことをやるしかない。

 

●夢を叶える方法③:もはや唐辛子屋に拘らない

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▲デデンデンデデン

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▲デデンデンデデン

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▲デデンデンデデン

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▲デデンデンデデン

召喚。

GABANからの刺客。

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▲パララーパーパーパー↓

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▲パララーパーパーパー↑

麻 の 実 1 k g

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▲デデンデンデデン

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▲デデンデンデデン!!

どうですか、この景色……!

幾らでも、何度でも食べられますよ!!

さあわっしわっし食べるぞ!!! 

 

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●麻の実大量消費レシピ

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▲Entry No.1:シンプルにトースト

たっぷりのバターと蜂蜜を塗りたくったトーストに、麻の実をドドーン!

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▲地面が見えないわ最早

しかしこれでも二掴みしか使っていません。

食べてみましょう。

もぐ。

 

……正確には「もぐ」ではありませんでした。 

バキバキバキッ!!

凄まじい大きさの破砕音。

同時に歯という歯を揺さぶる振動。

骨伝導で脳にまで大音響&大地震

そしてボロボロと横から落ちる、噛まれ損なった麻の実達。

クッソ食べにくい。

 

とはいえ味は最高です。

バターのコクと濃厚さ、蜂蜜のドストレートな甘味、そして麻の実の香ばしさと若干の甘い芳香。

胡麻を圧倒的に超える食べ応えも相まって、これはオススメできます。

が、聴覚過敏の方におかれましては、食べながらストレスになったり失神したりする可能性が高いので止めましょう。 

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 ▲Entry No.2:団子(下)と、Entry No.3:麻和え(上)

まず団子。一掴み使用。

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▲湯気で薄ら曇っていても分かる異様さ

見た目が怖すぎ。

これがダルメシアンだったら歓迎しますが、食べ物がコレではトライポフォビア(集合体恐怖症)でなくても拒絶反応を起こします。

 

案の定、味というか食感が最悪。

もっちりした団子がいち早く消え去り、ずっと麻の実が残り続けるという有様。

噛めども噛めども殻が残ります。

明らかに団子と喧嘩してますね。

食べ終わる頃には顎が疲れ果てていました。

香り? 無いよ(半ギレ)。

 

麻和えはどうかしら。

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▲ピーマンを和えた

お、こっちはイイですね。

半掴みの量を擦って醤油・砂糖と合わせたのですが、爽やかに香ばしさが立ち、若干の苦味も添えています。

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▲擦るのに8分半も掛かったけどな

粒がでかいから擂り粉木から逃げまくるのよ。

GangBeastの動画流しながらやらなかったら、退屈で途中放棄してましたよ絶対。

でも擦ったことでいつまでも口に残ることもなく、美味しく食べきることができました。

めでたしめでたし。

 

……いや待て。

わしわし食べたかったんじゃないのか。

擦っている時点で趣旨に反してないか?

 

顎が疲れた上に擦るという逃げに発展しているので、何となくこの後の予想がつくんですが、七味唐辛子に麻の実が大量に入っていない理由ってもしや……。

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▲Entry No.4:アイスに掛けて

前の二つで懲りているのがよく分かりますね。

数粒のみというカスみたいな量しか掛けていません。

 

そしてこれしか無いのに全く合わないと分かるという事実をお届けします。

 

草です。ただの草。

笑えるとかそういう意味じゃなくて、「リアルそのままの草」が襲ってきたような匂いが鼻の奥から突き上がってくるんですよ。

アイスの強い風味にアクセントを加えるだけのつもりで置いたのに、麻の実の香りは意外と主張が強い。

草みたいなフローズンヨーグルトを食べたかったら麻の実を乗せれば再現可能なんじゃないかとすら思いました(但し味は保証しない)

一言で言うと「こ れ は ひ ど い」

 

コーンやウエハースがアイスに合うのは、きっと香ばしさ度合いとしては弱いからなんだろうな。

そんなことを考えた、四月の某日でありました(記事製作したのが四月中旬)。

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▲Entry No.5:私の求める七味スタイル

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唐辛子と立場を逆転させました。

ここまで酷い思いをしておいてなおもここに帰着する辺り、Entry No.1の良さに固執する私の痛々しさも凄まじいものがあります。

こんなはずじゃないという悪足掻きの権化ですね、冷静に見ているとこいつも麻の実変態です。

なお容器から察した方もいると思いますが、麻の実を入れないという、私にとっての愚行を犯しているハウス食品の七味に突っ込んでおります。

 

では使ってみましょう。

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▲今日もかき玉うどんよ

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▲おりゃー

ええ、ここまでやってよく分かりましたとも。

麻の実は決してメインではないと。

その癖歯応えと草の香りだけはかなりある。

だから何か他の食べ物にちょい足しする程度にしないと、一瞬で崩壊する。

 

故にうどんには最高なのであります!

 

もちもちしたうどんの合間で微かに感じられる主張……

うどんを咀嚼するのと同時に弾ける殻、油分を感じられるじんわり濃厚な風味、殻にも中身にも漂う儚い芳香……

食べづらいということはなく、うどんと卵という柔らかい素材だけで構成されたかき玉うどんにおいて嫌味の無い刺激を添える麻の実。

 

つゆを飲む時にもまだまだ残っていましたが、まるでポタージュスープに浮かぶクルトンの如きナイスタッグでした。

つゆを纏った麻の実が美味いのなんのって。

殻を噛み割った瞬間につゆが流れ込み、柔らかい中身と解れ合ってジューシー!

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▲ごちそうさまでした

無事に美味しい思い出で終わって良かった……。

 

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【結論】

用量と用法を守って正しく摂取しましょう。

 

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【おまけ:総括短歌】

八穀の一つ かつての主食 今はスーパーフードと呼ばれている

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

ヱスビー食品株式会社

ハウス食品株式会社

 

やげん堀 七味唐辛子本舗

株式会社七味家本舗

株式会社八幡屋礒五郎


株式会社ギャバン

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勢い余って溢れてしまった麻の実は、現在進行形で食べ進めています。

数十粒まとめてじっくり噛み潰しても美味しいんですよ、ピーナッツの様なこってり感が味わえます。

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▲酒のつまみにもイイ

但し食べ過ぎにだけは注意。

不溶性食物繊維が豊富なのでウンのかさが増え、半端ないお通じを体験することになります。

ちなみに私はそれで通勤中にトイレに行く羽目になり、あわや遅刻するところでした。

危なかった。

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▲余談だが、たまたま検索で見つけた凄い奴

薬膳十味唐辛子』(画像引用:本家伴久玉福庵)

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▲ここにも麻の実がいた。

何か嬉しかった(画像引用:同上)

The END.

【無知者】【旅行記】2月当時の別所線

6月号をご覧頂き、ありがとうございます。

あの記事の最後の一文を見て本当に来て下さった方、もしくは検索で辿り着いた方へ、2月29日当時の別所線の状況をお見せします。

 

本記事は3月に執筆しています。

公開に伴い最後に6月末日現在の別所電鉄の状況を追記しています。

 


 

●新幹線の時間まで散策しよう

2月29日、10時。

ナイスなホテルからチェックアウトしましたが、新幹線は12時半のものを予約してしまっています。

2時間以上あるので折角だから千曲川の景色でも見ましょう。

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▲わあ綺麗だなあ

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▲……?

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▲あれ?

お恥ずかしい話、台風19号でこの橋が崩落していたことを、この瞬間まで忘れていました。

他人事とは正にこのこと……身近に多摩川を抱える自治体に住みながら、よくもまあ忘れていられるもんです。

 

●19号の爪痕

土手をぽたぽた歩いて行くこと数十秒。

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▲踏切もご覧の通り

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▲通行止めにされている

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▲向こうには

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▲ブルーシートが

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▲何カ所も見える

電車が来ることが絶対に無い今、地元のクソバカが踏み行って遊びそうな程、それはそれは見事に真っ直ぐな線路でございます。

本来なら上田駅から別所線に乗った旅客が、束の間千曲川の美しい風景を見ながら温泉に思いを馳せる場所なのでしょう。

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▲罹災部分をフレームアウトさせると秀美なんだが

戻って手前の上田橋を渡ることに。

上田市内で一番古い橋であるここは無事だったんですね。

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▲橋中腹より上流を臨む

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▲何度見てもやっぱり崩れてる

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▲今度は下流を見るが、ここでは特に被害は見えず

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▲「左折禁止」

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▲流れ着いたか、作業のためわざと積んだか、大量の砂

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▲上田橋終わり辺りで作業風景がまざまざと分かる

本人達は見世物のつもりでやってるつもりは絶対に無いと思いますが、記録で何枚か撮らせて下さい。

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▲崩れて転がり着いたらしいブロックを

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▲一つずつ黙々と掬い上げているショベルカー

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▲反対側の置き場にゴロンと……その後どうすんだろうか

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▲こちら下流の様子

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▲堤防の土が削り取られ、露出している諸々

先程のショベルカーが運んでいた十字のブロック、これだったんですね。

上流からというより、この辺りで使われているブロックが出てきてしまったのか。

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▲奥の土手と比べると被害が明確

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▲砂を掻き集めて運んでいるショベルカー

最も水辺に近い手前の一列が崩れかかっています。

ここも再建しなくてはいけません。

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▲とはいえこの上田橋も実は無傷では無い

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▲橋の名を記した石が

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▲ヒビ入ったので鉄線で固定

台風のせいなのか元々老朽化してたのかは不明ですが、何にせよ危険な状態。

もし後者ならよく持ちこたえたものです。

で、ここから右を向いてみると、

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▲当然ながらこの先は全員進入禁止

「ちょww台風やべぇwww」みたいな信じられないレベルのふざけた精神だろうが、神妙な面持ちと心構えであろうが、作業員以外の人間はいても邪魔なだけなので立ち入り禁止です。

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▲ていうか行ったら足下崩れるだろこれ

行く理由が見当たらないので、大人しく手前でぼんやりと作業風景を見る……。

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▲中途でプッチリと切れた橋

これを「新しく電車を通すために建設中」と偽って人に見せたら騙せるであろう程に切れてます。

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▲なお2019年10月の様子(撮影者:Qurren氏)

寧ろ崩れたのが何故そこだけで済んだのか不思議です。

土手が削られ、支えきれなくなって落ちたように見えるので、橋そのものが損傷したわけではないのかも。

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▲ふと対岸を見やると、

さっきの踏切で一時停止する車が

向こう一ヶ月くらいは電車が通ることは無いのに、それでも通る車通る車全員が律儀に止まります。

車によっては窓を開けるものも……踏切の音は鳴らないのに。

 

上田駅にて

どれくらい経ったのか、と時計を見ると、もう1時間近くここにいたことに気付きました。

この現場まで上田駅から徒歩10分くらい。

戻って土産の買い残しが無いかを探すなら、そろそろ戻った方が良いでしょう。

 

ゆるゆると歩いて戻る道中、数ある自治体の掲示板に貼られたイベントのポスターが「中止」や「延期」のシールで雑に封じられていました。

この時期、新型コロナが本格的に大騒ぎになってきた頃で、行事やイベントが悉く潰されていたのです。

その中に、別所線のポスターがありましたが、こちらはコロナとは全く無関係に「上田~城下駅間は代行バス」というシールもしくは手書きによって上塗りされていました。

先程の崩れた赤い橋から5分程度南下すると城下駅に着くのです。

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上田駅に戻ってきた

この写真は出口「お城口」サイドから撮影したもので、真反対にもう一つの出口「温泉口」があります。

その温泉口は静かで、あまり人がいません。

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▲別所線への連絡口なんか人っ子一人いない

如何にも温泉地っぽい深い色合いの暖簾が掛けられ、提灯や吊り飾りで雰囲気がとても良いというのに、今は物悲しくそよ風に揺れるだけです。

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▲奥にはこんな娘達が

この娘達は元々、存亡の危機に立たされている別所線をアピールするために一肌脱いでくれている存在。

左が北条まどか氏(別所線)、右が八木沢まい氏(鉄道むすめ)

萌えだけでなく普通に女子受けしそうなキュートなデザインであるだけに、かつてはここで写真撮影していた人もいたんだろうかと思いを馳せざるを得ません。

 

立ち尽くしていたところへ、「今はバスだからこっちですよ」と他のお客さんに声を掛けられました。

いかんいかん、誤解させてしまう。

「あぁーそうでした、ありがとうございます」とだけ答えて、立ち去りました。

 

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【結論】

いつの日か温泉へ連れてってくれ、別所線よ。

 

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【おまけ:総括短歌】

潰れるな ロケ地・温泉への前途 地元の交通 丸窓電車

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

工事現場の皆様

上田電鉄株式会社

 

このページまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●終わりに:六月現在の別所線

6月19日に、別所線の続報が更新されました。

ここに記載されている通り、土手が削られたことで橋梁の足下が覚束なくなり、崩落したようです。

 

ものの3日で代行バスを走らせる決定を下して運行開始、1ヶ月経過して崩落箇所以外の掃除が完了したのか代行バスを最低限の区間に縮めています。

代行バスを走らせる」って簡単じゃないですよ。

どの区間までか。何本走らせるのか。料金は幾らか、そもそも取るのか。それをやってくれる業者は。入札の現場も整えて……。

しかもそれと同時進行しなければならない台風の後片付けもあっただろうことを考えると、3日で運行にこぎ着けたのは尋常ならざる速さです。

運休時はそもそも走ってもらうという京王線における京王バスみたいなのがいたのかもしれませんが、それはそれで代行できるまでに台風の瓦礫を3日で掃除したってことです。

しかも市が復旧に向け全面支援を表明したのは1月なので、仮にそれ以前は全く何の支援も無かったとすれば、上田電鉄の底意地が垣間見えます。

 

この9ヶ月で行われたのは、崩落した堤防の修繕と整地作業及び鉄骨の回収作業である様子。

6月から10月は出水期なので一旦作業を中断するようですが、11月には再び復旧に向け工事を進めるとのこと。

そして2021年春の全線復旧を目指すと。

 

その時にはコロナも押さえ込めていると信じて、そして開通していると信じて、別所線沿線の観光地・温泉街の皆様も奮闘しています。

どうか、開通したけど観光地が死んでいるとか観光地は持ちこたえたけど開通できませんとか、そんな悲劇にだけはなりませんように……。

The END.

【旅行記】【自分語り】『パラレルネーム』を尋ねて44里(語呂悪)

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▲買うだけなら通販でもいいんですよ

皆様、自分の名前は言えますか?

言える方が大半だと思います(言えない人は逃亡してたり健忘だったりの事情があると思うので言わなくていいです)。

 

ではその名前は自分から名乗りだしたものでしょうか?

違いますよね、誰かが貴方に付けてくれたんですよね。

 

その名前、それしか候補が無かったという方は、どれくらいいますか?

もしかしたら別の名前になってたかもしれない方がいるのでは?

そう、私のように……。

 


 

●「親に名前のこと聞いたことがあるか」って話

小学生の時、授業で「自分の名前の由来を調べよう!」という調べ学習をやったことのある方はいらっしゃいますか?

私はそこで自分の名前の由来を知ったのですが、まさか「不倫」をテーマにした和歌から意味も分からず引っ張ってきているとは思ってませんでしたよ、ええ。

まあ兄の名と対になるようにってことで探した結果だそうですが、これ以上言うとガチで本名と素性がバレるので割愛。

もはや私を知る人がこのブログ読んだらすぐ面が割れるレベルですよ。

 

で、父親を問い詰めている最中に、母が横からこう言ってきました。

「候補を二つ見せてきて、どっちがいいって聞かれたの。○○(本名)と『美鈴』

……なにゆえの『美鈴』?

「亡くなった親族で、お父さんが慕ってた人の名前に『鈴』が入ってたのね。それと、その人の出身地が長野県で」

長野?

みすゞ飴って知らない? 長野の定番のお土産。私は苦手だけど」

はあ、みすゞ飴。存じ上げませんねぇ。

 

――というわけで、当時はそれで終わったんです。

が、最近になってポロポロ思い出すのです。

 

もしかしたら自分は、清水美鈴になっていたかもしれない。

そしたら調べ学習で「長野出身の親族から一文字もらい、長野の飴と融合を果たしました」とバキバキの内輪情報を出すことになってたのか。

高三まで習っていた書道で、名前を毛筆で美鈴と書くことになってたかも。

地味にバランスの取り辛い字だな……。

 

職業柄、いろんな人の名前を申請書で見るのですが、そこでも考えるようになりました。

出生、死亡、転入、転出――。

貴方達は普通に今名前を書いているが、それとは違う名になったかもしれないんだな……。

 

このブログで使っている名前『清水舞鈴』は、その美鈴からフィーチャーしたものです。

考えれば考える程、『美鈴』が気になります。

気になりすぎて、現地まで行ってきちゃったというのが、今回の話です。

 

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●着いた

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▲二時間半ぽっちで来られた

鉄道のみで二時間半しか掛からないとは、随分と近所ですね。

……えっ、皆様にとっては遠いですか?

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▲自分、片道四時間掛けたことあるんで

会津田島祇園祭

ここに私は、2019年7月に役所の職員として参加しました。

しかしこれ、出張じゃないですからね。

現地のお祭りに自分の希望で参加した扱い故に、有休消費です。

募集という形を取っていたからそういうことなんですけど、人が集まらないから行ってくれないかと依頼半分でもあるんですよ。

直前まで「騙された」と大騒ぎして、随分上司や依頼元の課に気を遣わせてしまいました。

(※後で現地のお土産や図書券をあてがわれました。許せってことだな)

まあ、その分本来の業務を二日だけパージしていいってことですから、ある種Win-Winなんですけどね。

補助金も一部ですけど出されましたし、何だかんだ言って貴重な体験をさせて頂いた上、祭りの屋台も狂う程楽しんだので。

 

さてそんな有休消費を参加決定後に明かされた話は置いといて、上田市です。

 

最初の感想は、

「寒ッ」 

行ったのは2月28日、この日の上田市の気温は最高でも7℃弱。

ホームに降り立った10時の気温は2.5℃と、より寒し。

顔がスーンとなりました。

それどういう状況だと言われても、スーンしか思いつかないんですよ。

無理矢理言葉にするなら、寒い外気にタッチしただけなのに表面の体温が消し飛ぶような感覚です。

手袋を外すと一秒で指スーン。

その後どこの施設のトイレを使っても温水が出てきて、天国はここにあったんだと思いましたが、今考えると手が冷えすぎて常温の水がお湯に感じられた可能性もあります。

 

とっとと宿に突撃したいところですが、宿泊施設の常としてチェックインは15時から。

今から五時間はこのクソ寒い環境にいなきゃいかんのか……。

 

まあしょうがない。

んなこと分かってた。

父が亡くなった親族の話をすると必ず、

「金が出来たら静岡に引っ越したいと。理由は簡単、長野は寒いから

と落とすくらいだしな。

さっさとみすゞ飴の本拠地・飯島商店(みすゞ飴本舗)に向かいましょう。

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▲着いた

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▲ちっか

徒歩五分というか下手すると駅からお店が見えるっていう。

二階や裏の元・養蚕の蔵を見学できるなら四時間はすぐに使い果たせますが(残り一時間はホテルのロビーで天井の模様でも数えればよし)、

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▲どう見ても

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▲そんな雰囲気じゃない

明らかに社員さんが出入りしているリアル事務所だったので、一旦出て時間稼ぎ。

 

●折角なのでちょい観光

その場で「上田市 観光」と検索し、ヒットしたものの中で一番近いところにGO。

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▲つまり上田城

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▲……

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▲城無くね?

正式名称が上田城公園なだけあって、穏やかな広場があるだけでした。

城を期待して行くよりは、今は無き姿に対し敷地内の博物館でじんわり思いを馳せる感じに見に行くのが良いでしょう。

 

城探訪改め公園散歩が終わった今の時刻は丁度正午。

まだ三時間あるので、お昼にします。

上田市 ランチ」で検索。

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▲千本桜さん

蕎麦が美味しい上田市、折角なのでここにしか無さそうなくるみそばを注文。

緑の文字が私、他の文字が店員さん。

 

――今日は寒いので、あったかいお蕎麦でお願いします!

「はい、くるみそばで温かいもの……え? くるみそばですか?」

――はい!

「実はくるみそば、温かいおつゆとは合わないんですよ……」

――そ、そうなんですか?

「でも温かいおつゆが良いですよね……う~ん、どうしよう……」

――で、では、違うものにしてみます……

「いえ、奥の者(蕎麦打ちの職人さん)に相談してみます。少しお待ち下さい」

 

店員さんが厨房に入って数十秒後、逞しい男性がいらっしゃいました。

 

「こんにちは。くるみそばのことで少し、お伝えしたいことがありまして」

 

 曰く『くるみそば』は、そばつゆにくるみの甘いペーストを溶かし込んだ『クルミだれ』に蕎麦を浸けて食べるもの。

ペーストとタレは分けて提供され、好みで溶かす量を変えられる。

しかしこのクルミだれ、びっくりする程温かいつゆに合わない(と、少なくとも職人さんは開発段階で感じた)ので、職人さんとしてはオススメしたくないのだと。

折角来てくれたお客さんが後悔するようなものは出したくないと言うのです。

 

しかしくり返しますがこの日は最高でも7℃弱

外を自分で好きに出回っといてなんですが、体が冷えてて寒いんです。

う~ん、しかし職人さんが自らやめとけと言いに来てくれたしなあ……

 

うむむと唸っていると、

 

「では、温かいつゆだけでなく、冷たいつゆも試して下さい。食べ比べるとはっきり分かります。一緒にお出しするので、是非うちがオススメしたい味を知って下さい」

 

ありがとおおございますうう。

何かろくに蕎麦のことも知らねぇ客がごねたようにしか見えなくて恐縮ですが、これは有り難いチャンス。

全力で感謝の意を示し、待つこと暫し。

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▲来たあああああ

蕎麦は十割の田舎蕎麦、千切れやすいですがボソボソした感じは無く、香りと味が強く見た目も黒々としています。

手前の赤い蕎麦徳利に、色のイメージとは裏腹に冷たいつゆがイン。

奥の渋い方がアツアツのつゆ

その奥にある生成りカラーの何かがくるみペースト。 

お猪口もわざわざ二つついています。

ありがたや、ありがたや。

 

で、食べ比べた感想なんですが、冷たいつゆを一緒に出して頂き本当にありがとうございました。

 

冷たいつゆだと、くるみの脂肪分を冷たさで爽やかに流してくれるからか、つゆの味とくるみの甘味・こってり感が共存して妙味に仕上がっています。

しかし温かいつゆでは、もったりと舌の根元に脂肪が絡んでくるのです。

「ゲロ不味い」とか「有り得ん」とかまで行くようなレベルではないのですが、それは元々のつゆとくるみペーストが美味しいからであって、温かいつゆで食べ続けていると辛くなってきます。

平たく言うと、飽きてくる。

冷たいつゆは最後まで美味しく食べられます。

 

冷たいつゆにもどうせ熱い蕎麦湯を注ぐんだから同じじゃないの? と思いましたが、いざやってみると蕎麦の風味を追加しつつ、つゆ全体を薄めてくれるので気にならないんですね。

温かいつゆ+蕎麦湯は、やっと救いようのある味になりました。

こんなに違うか……。 

 

しっかりと事前に考えを話して頂いた上で、提供したくなかった味を出してもらえたのは良い経験でした。

いやはや、プロです。

お会計の際にお礼とご迷惑をおかけした旨の謝罪をしておきました。

ありがとうございました。

 

……時計を見たら、13時半になっていました。

みすゞ飴本舗でお買い物をしたら丁度良いくらいでしょう。

ウホウホしながらカムバック。

 

そして遂にご対面!

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▲みすゞ飴の皆様

うおぉ、かなりの種類があるぞこれぇ。

 

公式サイトにもある通り一概にみすゞ飴と言っても、スタンダード・厚みを少し減らしたもの・若い子受けしそうな「生」の三種類が存在。

そしてそれぞれ味やグラム数が違うものが用意されており、選り取り見取り。

折角来たので珍しいものを、と棚を暫し凝視。

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▲で、選んだのがこれ

ちなみにみすゞ飴本舗自体も、観光名所の一つなのだそう。

建物自体が国登録有形文化財であり、その内装も大正浪漫仕様の豪奢なもの。

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▲ちゃんと外にその表示があるのよ

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▲だからお買い上げても暫くは

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▲大正浪漫を意識したという

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▲内装を撮影しまくっていた

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▲ぬおお大きなのっぽの古時計!

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▲た、タイプライターがある!!

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▲彫刻の施されたピアノ(?)が!!!

ひょおおおう!!

こういうレトロなものって、触れないと分かっているのに「動かしたらどうなるんだろう?」って考えてワクワクしますよね。

で、そういう人間が数多いのか、案の定「触るな」と張り紙がしてありました。

私の前頭葉が思いとどまってくれて良かった。

 

さあ、買いたいものも買ったし、

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▲ホテルにチェックインし

(早速散らかした)

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▲一回風呂入って(何せ体がキンキン)

思いっきり昼寝した上で、さあ、開けましょうか。

 

●これがみすゞ飴だッ

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▲いらっしゃいませ

みすゞ飴復刻版、460g入り。

お値段840円+税!(2020年2月現在)

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▲OPEN

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▲やたら味わい深い栞入り

復刻版と名の付く通り、かなり昔の箱デザイン・栞・味がフルセットになっております。

横書きでも構わず右から左に読ませる書き方になっていたり、みすゞ飴の「ゞ」が「f:id:mdfs00:20200322173040p:plain(「す」の変体仮名)に濁点」だったりと当時の標準的文章を彷彿とさせます。

 

この栞は昭和三年当時に使用されていたものだそう。

信濃原産の杏・苺・林檎」とあり、「滋養になって美味しいこと天下一品」ですって。

当初は三種類の味展開だったんですね。

当時甘味がまだカジュアルな品ではなかったことから来る「滋養」というコメントも味わい深い。

 

ちなみに昭和三年は、張作霖爆殺事件が起き、ラジオ体操の放送が始まったです。

どんだけ昔やねん。日本史で習うレベルの話ですよ。

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▲今や味が増えに増えて七種類

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▲七種の味一覧

苺のみ、原料が入手困難になり製造不可能だった時期があったとのことで、これが復刻版の代表味。

果物・水飴・寒天しか使っていないというみすゞ飴、実食してみます。 

 

……と、その前に皆様にお尋ねしたいのですが、みすゞ飴に抱くイメージは良いものですか、悪いものですか?

 

「長野の定番土産」だけならまだしも、検索すると凄まじいものが出てきます。

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▲えぇ……

どうやら好き嫌いの分かれる味のようで、一通り調べた限りだと、

 

①飴っつってんのにゼリーでまずい

②外側に変な包み紙がついててまずい

③全然味しないor全種同じ味でまずい

 

総合的に一言で表すと、

 

「その辺のグミの方が余程安くて美味い」

 

ですって。

Oh......(唖然)

 

でも、ガチで不味いならもう滅んでると思うんですけど(名推理)

というか飴って「デンプンを糖化して作った甘い菓子全般」の意なので、間違ってないと思うんですけど(名推理←二回目)

 

●実食

幻の味とされてきたをつまんでみます。

セロファンの包装紙を取ってみると、明らかに飴の外側に透明な何かがいる。

お陰で飴本体をつまむ指がべとべとすることは無く、しかしそれ単体を剥がそうとしてもピリッと破けてしまいます。

そうこうしている内に指についた透明な何かが、じわっと柔らかくなってきました。

舐めてみると、すっと溶けていく。

 

なあんだ。

これ、オブラートじゃん。

剥かずに普通に食べられるアレですわ、ボンタンアメの外側と同じ。

 

オブラートも知らない馬鹿たれは置いとくとしても、 これが口に張り付いて何か嫌っていうのはよく分かります。

祖父母の家でボンタンアメを初めて食べた時、私も「無い方が圧倒的に美味しい」と思いましたから。

しかし個人的には、ボンタンアメよりも遙かに薄く、飴にフィットしているこのみすゞ飴のオブラートは全然気になりません。

(ボンタンアメのオブラートってカシャカシャしません?)

 

で、噛んでみるとニシィ……という歯触りで、水飴のダイレクトな甘味がまずやってきます。

ここで諦めてしまうと「ただの砂糖味」=味しない・全部同じ味という感想を確かに抱いてしまいそう。

塊を磨り潰すように噛み締め続けることで、じんわりと果物の香りと味わいが増してくる。

 

この「何の果物を使っているかが分かるまで」の時間が好き嫌いの分かれる原因でしょう。

香料等ではっきりと、もう口にした瞬間に香りがズァアアアアアと来るのが、分かり易く万人受けする美味しさとするなら、みすゞ飴は香りや味が分かるまでの時間を楽しむ余裕がある人向けなのかもしれません。

ストレス発散にポイと口に投げ入れて済ますような代物ではないです。

お菓子の中でもお茶請けというべき立ち位置なのではないでしょうか。

 

なるほどね、私は好きですよ。

これが私の『パラレルネーム(=並行世界の名という意味の造語。付いていたかもしれない名前)』だったのか……。

ただ仮に「美鈴」って名前で、こうやってみすゞ飴を食べに来て「嫌い」と感じたら、それはそれでネタになったのにな、と思いました。

 

そんなこんなで全種一個ずつ食べ進めつつ、同時進行で記事を書いています。

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▲外はすっかり暗くなっていた 

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▲夜のみすゞ飴本舗もまた素敵

  

●エピローグ

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▲その後私はモツ煮定食と

美味だれ焼き鳥(画面外)を食べて就寝

何気に上田市の名物をしれっと食べました。

大蒜のすり下ろしを死ぬ程ブチ込んだ醤油だれで食べる焼き鳥で、お店によって味が違います。

ここのものは大衆居酒屋であることも関係があるのか、少々辛め・しょっぱい感じの味付け。

レモンサワーが良く合います。

居酒屋は好きな癖にタバコが大嫌いなので、喫煙客が来る前に食べ終わって退散。

 

大蒜くっさい自分を感じつつ就寝……。

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▲おはようございます

仕事は無いし目覚ましも掛けてないのに朝六時に目が覚めましたよ。

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▲朝食はビュッフェスタイル

ビュッフェですが好きなものばかり取るなと教育されているので、ウィンナーソーセージが大量に目に入る中でこのPerfect breakfastっぷり。

その代わりアイスクリームはめっちゃ食べたけどね!

 

そして十時にチェックアウトすると、ある場所に立ち寄った上で帰路に就いたのでした。

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▲ありがとう、上田市

この日はちょっとだけ温かくなって、最高が13℃ちょい。

さりげなくみすゞ飴だけじゃなくて名物・観光地をコンプした旅でした。

 

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【結論】

みすゞ飴は不味くない!

 

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【おまけ:総括短歌】

飴一つ 味わい尽くす時間すら無い人達が 減りますように

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

みすゞ飴本舗

株式会社飯島商店

 

信州上田観光協会

上田城二の丸

真田神社

 

手打ちそば 千本桜

信州食堂ゴールデン上田(夕飯を食べた場所)

 

相鉄フレッサイン長野上田駅前

相鉄ホールディングス株式会社

 

上田市

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上田市と聞いて、千曲川を思い出した貴方。

上田市と聞いて、別所線を思い出した貴方。

 

……「千曲川」「別所線」と聞いて、台風19号を思い出した貴方へ。

 

この記事に書いてしまうと、互いの本筋がブレてしまうため、別記事にしてあります。

なお上田市は2020年2月28日・29日に訪れており、状況もその当時のものを伝えるだけとなっております。

宜しければ次のページへ、どうぞ。

The END.

今こそ紙コップでチキンラーメンを

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▲マジかよバイヤー

来年・2021年は、日清カップヌードル誕生50周年

そしてその誕生のきっかけとなったチキンラーメンver.袋麺は既に誕生60周年(2018年)を過ぎ、同じく来年にチキンラーメンver.カップ麺が30周年を迎えます。

 

まだ五月なのに随分気が早い告知ですが、うっかりしただけなので気にしないで下さい。

ていうかもう五ヶ月経ったのかよ。はえーよ新年。

 

さてそんなインスタント麺の始祖、どうやって誕生したか、皆さんご存じですよね。

 


 

●バイヤーの工夫で閃く

事の発端は1966年。

レジェンド・安藤百福氏がチキンラーメン、略してチキラーを持って意気揚々とアメリカに突撃した際のこと。

バイヤーにチキラーを売り込もうとするが、時代が時代なので氏はある事実をここまで知りませんでした。

「どんぶりと箸がねえええ」

さあ大変だ。チキラーは当時袋麺。

深い入れ物と箸で食べること前提で作っていた。どうしよう。

唸っているとバイヤーが紙コップにチキラーを割り入れ、フォークで掬い上げて食べ始めた――。

 

このバイヤーの行動を見て「じゃあ紙コップサイズの小分け袋麺で出すか」ではなく「最初から容器に入れて売ろう」と思うんだから、経済的発想って凄いですよね。

今でこそお椀で食べるチキンラーメンとかチキンラーメンminiが存在しますが、それをこの時出していたら、あまり売れずにフェードアウトしたのでしょうか。

安藤百福恐ろしい子ッ。

 

で、この話には続きがあります。

ホテルに帰った氏は、早速真似をして紙コップとフォークで食べてみました。

しかし当時の紙コップはパラフィン紙製、お湯を入れたせいでパラフィンが溶け出した様子。

「紙コップ臭くておいしく食べられなかった」と後に述懐し、環境ホルモン問題が起きてもギリギリまで発泡スチロール製の容器を変えなかった程、この時のチキラーin紙コップは不味かったようです。

※ちなみに氏が亡くなった一年後には全商品が紙製の容器に変わっている

 

そんな天国の氏にお伝えしたい。

 

紙コップ、今はお湯入れても不味くないはずよ!

 

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●チキラーを作るのに良いコップ選手権

↑この見出し通りです。

今回は先述の開発秘話に準えて、チキラーを様々な材質のコップに入れて作ってみます。

 

何かの調べ学習で紙コップの変遷を調べていて、

 

・昔はパラフィン紙だった

 →蝋が溶け出すので熱いものは不可

・現在はPEラミネート

 →レジ袋の素材で紙を覆う。熱に強い

 

ということを知り、「では氏が言っていた紙コップ臭さは今無いのでは」と単純にやってみたくなったのです。

 

【ルール】

①麺をフルでブチ込み湯を注ぐ

公式に推奨されているチキラーのお湯目安量を参考に、各種コップに入る水量と麺を調整……したかったけど面倒臭いのでやりません。

バイヤーもそこまで考えていなかったはず。

そのため一旦フルに麺を割り入れてから湯を注ぎ、柔らかくなったところで湯が不足していれば追加するというびっくり水方式で行きたいと思います。

蓋すらしません。

 

②コップに入れて、フォークで食べる

実際にお湯を入れても問題の無いコップとして売られているものだけを集めました。

自分で木を切り出すとかそんなことはしません。

そして箸は使いません。様式美の追及。

 

③具など無い

卵だの葱だの一切追加しません!

どこまでもあの時のバイヤーに準拠します。

【ルール説明終わり】

 

ではドゥオンドゥオンやっていきましょうね~。

 

①紙コップ

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至って標準、何処にでも売っているフツーの紙コップ。

違うのは大きさですが、今回は極めて汎用性の高い205mlのものを用意。

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▲作成中

しかし今まで蓋もせずに作ったことはありませんが、本当にちゃんと戻るんでしょうか……。

若干の不安を、しかし漂い始めたあの香りが吹き流していきます。

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▲完成。シンプルイズベスト

んじゃ、早速食べてみましょうかね……と手を伸ばしたその瞬間でした。

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▲あっつ!! 

ぬおぉ持てぬううぅ!!

普通のカップヌードルと同じ感覚で鷲づかみしたら、掌を焦がされましたよ!

 

後で調べて分かりましたが、あのカップヌードルの容器、手で触れる表面だけ発泡スチロールでコーティングしてあるんですね。

だから持っても適度な温かさしか伝わってこなかったのか。

 

仕方ないのでお湯がギリギリ届いていない上辺だけを、親指と人差し指で囲むように所持。

ズズズ。

 

ああ~、安心する味です。

気持ち濃いめに仕上がりましたが、ふとした瞬間に食べたくなる、あの若干ジャンキーな鶏ガラ醤油の味。

麺も問題なくしっかりと戻っており、軽食として食べる分には全く問題なし!

フォークで食べるというのも、決して食べづらいことはなくするするとイケます。

最後の麺の欠片はスープと一緒に啜っちゃえばいいですしね。

片手でクイッと飲み干して、ごちそうさまでした!

 

蓋をしなくても、少量なら全くもって大丈夫ですね。

先述の『お椀で食べるチキンラーメン』も蓋をせずに作るものなので、分かり切っていた方もいることでしょうけれども。

 

但し紙コップは、熱いものを長時間入れておくと染み出てくることがあるようです。

麺類を長時間入れっぱにすること自体あり得ないので問題ないと思いますが、念のため。

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▲持ちにくさが唯一の難点

 

②陶製コップ

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取っ手がついているものをチョイス。

ドイツで売られているカップヌードルの容器は陶器だそうなので、まあ結果は見えてますかね。

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▲完成。そこはかとない既視感

取っ手があるので先程のように「持てぬううぅ」となることもなく、速やかに実食できます。

ズズズ。

 

うむ、やはり美味しい。

先程よりも味が薄めになり丁度良い塩梅になったのは、若干容量が多いからでしょうか?

どう見てもチキンラーメンmini(=カップに入れて作ることをコンセプトにしている)とかそういう先走った感想を抱いてはいけませんよ。

 

陶製コップの難点は、その重さと、落とした時に割れる心配があるところ。

ドイツのそれも当然その難点を有しているはずで、しかも安価な紙で作っていない分値段も上乗せされているとか。

しかし衛生的には間違いなくNICE。

味に影響も出ないですしね。時間経過でコップがフニャることもありません。

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▲あのキンキン音はどうにかならんか

 

③金属製コップ

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アウトドアでよく使われる、衛生的で壊れにくい道具は金属製。

今回用意したコップにはキーフックがついているので、リュックサックにぶら下げて携行できます。

レジャーシーンでチキラーを食べられるなら、その速さと相まって超便利だと思いますが、果たして。

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▲完成。如何にもアウトドア

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▲熱い……

分かり切ってましたけど熱い。

取っ手までフルに金属なので、持てなくはありませんが長時間はキツい。

勿論本体はギュンギュンに熱いので無理です。

ズズズ。

 

450mlと、先の二つよりも遙かに容量が大きくなったことで、まさかのチキラー丸一個がin!

その分味も濃くなり、濃い味が苦手な私にとっては顔をしかめる程のしょっぱさになってしまいました。

アウトドアで疲れた体には丁度良いのかも?

とはいえ、ある程度食べてからお湯を追加すれば濃さの調整が可能です。

これはアレか、一度で二度美味しいという奴か。

 

それにしても、卵や葱が無くとも味が成立しているチキラーは素晴らしいですね。

個人的な感想ですが、他の袋麺タイプのインスタントラーメンは野菜炒めなどを入れないと明らかに物足りなく感じるんですよ……。

「手軽にラーメンを」という思いから始まったとはいえ、「湯を入れれば成立する料理」というのは手軽さを超えて他愛も無いというべき境地に達してはいまいか。

 

と、食べ進めていて、スープを啜った瞬間でした。

 

「血の味がする……」

 

そら金属舐めてんだから当たり前だろって一瞬思いましたが、でもフォークだって金属ですよね?

それを使ってても感じなかったのに、この落差は何。

明らかにコップのせい。

故に、生命を連想する羽目に……。

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見るな! そんな目で俺を見るな!!

お前の親の血肉を感じるよオイ!

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▲入ってこないでひよこちゃん

 

④シリコンコップ

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コップ界のニューウェーブ

……と言う程に目新しいモノではありませんが、割れない・軽い・衛生的と、全コップ素材の良い点ばかり集まったものであることは確か。

今回入手したのは、折りたたんでコンパクトに携帯でき、カラビナ(登山用の超丈夫なフック)つきなのでぶら下げることも可能という優れもの。

容量も350mlとなかなか多め。

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▲完成。ポップな見た目

プラのリングを持てば、熱さも気になりません。

ズズズ。

 

う~ん、美味い。

やっと丁度良い塩梅の鶏ガラ醤油スープになりました。

ふとした瞬間に食べたくなり、実食すると五臓六腑に染み渡る旨味。

 

食べている最中も、フォークが当たってもキンキン音が鳴らないし、スープを啜ってみてもコップ由来の匂いは感じません。

寧ろレジャーに持っていくべきはこのシリコンコップですね。

折りたためるよう段がついていることも手伝って、食べにくさは感じません。

とにかく優秀!

 

……と、食べ終わった後のコップを洗ってお茶を淹れて飲んだところでした。

 

ふわ~ん

 

現れたゴム臭。

どうやらスープの味と香りがゴム臭を打ち消していただけで、この臭いは存在していた様子。

儚い香りと味わいのものを入れるなら要注意ですね。

そういう意味でも、シリコンコップはアウトドアでご飯を食べるのに使うべきではないかと。

カレーとかシチューとか。

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▲なお洗うのが一番面倒な素材である

 

⑤耐熱プラコップ

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それなりの容量があって持ちやすく、しかも耐熱のものというのが、よりによってこれしかありませんでした。

別にルネサンスしたり未練心を打ち明けたりはしません。

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▲完成。何この無駄な格好良さ

とはいえ耐熱温度は90℃。過信はしないのが良いでしょう。

ズズズ。

 

衝撃の600mlという容量であるこの割れないワイングラスも、まさかこんな使い方をされるとは夢にも思っていなかったでしょう。

すぼまった口から噴射される湯気が顔を直撃し、眼鏡が曇ること曇ること。

グラスの反逆かこれは。嫌がらせをされ続ける。

 

足を持てば持ちやすいかと思いましたが、その考えは浅はかでした。

そもそもワイングラス・ブランデーグラスは、少量注いで空気に触れさせ、狭い口から上がる香りを楽しむもの。

こんなフルでヌードル食べることなんか想定している訳が無い。

重さで不安定に揺れるそれを、細い足を持つだけでどうにかバランスを取ることに。

左手に力が入るわ、顎に水蒸気・眼鏡に湯気が当たって湿るわ、しかもフォークが当たると「ゥグィ」という最高に耳障りな音が鳴るわ、何にも良いことがない。

 

驚きは、肝心のスープを啜る時にも降臨。

アッツアツ。

口の中全てが焼け爛れるかと思いました(怒)

どうも膨らんだ胴のお陰なのか冷めにくい、もとい温度が変化しにくい様子。

酒が温くなりづらいってことでもあるのかな。 

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▲とにかくこれ以上無いってくらい酷かった

 

⑥木製コップ

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木で出来ているというだけで、どうしてこんなに良いものに見えるんでしょうか。

どこぞのCMみたいに、無駄にヌクモリティを感じることになるかも知れません。

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▲完成。やはり良いものに見える

ぼんやりと熱を伝える滑らかな木肌を手で包み、実食。

ズズズ。

 

良いものになりました(断言)

 

まず見た目。

木というだけでお洒落感が増すだけでなく、森の小屋でエコい生活をしている穏やかなスローライファーに作ってもらったようなご飯に見えます。

一時期木のスプーンだのトレイだのが妙に流行った時期がありましたが、皆お洒落スローライファーになりたい願望でもあるんでしょうか。

 

それから味に影響が無い程度に香る木の香り、これは人によっては嫌がるかも知れませんが、個人的には全く嫌味がなく好ましく思います。

木の香りで、ただお湯を注いだだけのチキラーが「一手間加えたちょっと良いもの」となりました。

 

持ちやすさは最早言わずもがな。

じんわり伝わる温かさは見た目通り、それが木の見た目と相まって「自然由来の温もり」「リラクゼーション」という単語が想起されるのです。

 

仕事で疲れた貴方、スローライファーになりたい貴方、木の器でチキラーを食べて癒やされてみては如何でしょうか?

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▲そして木の器は値段が高い(このマグは四桁)

 

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●オマケ:パラフィン追加

さてここまで食べてきましたが、明らかに何か足りないですよね?

そうです、当時の味を再現していません。

 

冒頭で述べた通り、日清カップヌードルは、環境ホルモン問題が出ようがそれで同業他社が紙コップに素早くシフトしていこうが、お構いなく紙コップ化を渋った。

それだけ安藤百福氏が食したチキラーin紙コップは、脳裏に刻み込まれていた忘れがたき不味。

 

とはいえ、今現在の紙コップはパラフィンなど使われていません。

※海外とかド田舎の個人商店とかにあったなどの特殊ケースは考えません。

ではどうしたらいいのか。

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▲簡単なことだ

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▲純度100%のパラフィンワックスを

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▲僅かに削ってチキラーに入れるだけ

紙にコーティングされていた量なんてたかが知れてますし、況してや溶けたのはその一部のみ。

ゴマを摺った時に出るゴマの皮レベルの、カスともいうべきサイズの欠片をin。

※当然ですが、パラフィンワックスは食べ物ではありません。

い ざ 実 食 。 

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▲!!

あっ、駄目だ。

これは食べ物じゃない!

 

紙コップ臭いとかのレベルじゃありません。

明らかに今体に入れてはいけないものを経口摂取しました。

食べた瞬間から頭痛が始まり、続いて胃痛も走る(絶対プラシーボ効果)。

「石油製品だぞこれは……」と一人ぼやいてしまいました。

カネミ油症事件で被害を受けなかった者は、食べた瞬間に異常を感じたといいます。

もしやそれと同じ経験を今しているのでしょうか。

というか自分は分かっててやってるから余計に質悪いですね。

 

……実はパラフィンワックス自体は、医薬品の添加剤として使われている部分もあり、摂取したからすぐにどうこうなるものではないことは分かっていました。

但し、そこは石油製品。量を間違えると肉腫ができるといった大ダメージは勿論入ります。

 

まあそんな医療的な話はさておき、とにかくパラフィンが臭い。

臭いだけでも試したい人は、目の前で蝋燭を燃やしまくりながら至近距離でチキラーを紙コップで食べて下さい。

そしてその臭いがそのまま舌に乗ったと思えばOK。

どう考えても食い物ではないことが容易に理解して頂けるかと思います。

紙コップ臭いの一言で済ませた安藤百福氏凄い。

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パラフィンコップ絶対復活しないで

 

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【結論】

どう食べても美味い。

パラフィン入りを除く(当然)

 

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▲やっぱり丼に卵と葱も加えて

作るのが一番美味しい

(これは野菜乗せすぎて

訳分からなくなったチキラー)

 

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【おまけ:総括短歌】

知らぬ故 生まれた相手の苦肉の策 今や累計400億食

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

チキンラーメン

日清食品株式会社

日清食品ホールディングス株式会社

 

故・安藤百福

アメリカのバイヤー殿

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、この検証でコップを沢山購入しちゃった訳ですが、どうしましょうコレ。

別にコレクターでも無いし、しかも注文から半月経って忘れた頃に来たものがあるんですよ。

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▲また木のマグ

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▲全部で五つ、カップクインテット

酒やスープでも入れて使うか……。

The END.

格ゲー作りました

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▲さあ戦え!

格闘ゲーム――それは、古今東西問わず人気のジャンル。

それを作りました。

※注:ちゃんと最後まで読んで下さい。

いいですか? 最後まで読んで下さいね。

 


 

●サイズがおかしい

冒頭に掲げたのはゲーム画面ですが、妙に絵が荒いと思いませんか。

実際の大きさはこちら。

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▲32ドット×64ドット

それぞれのパーツを見てみましょう。

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▲32×64の背景

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▲6×30のヒットポイントバー

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▲6×30の必殺技ゲージ

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▲18×11のキャラクター

ここにプログラムが加わって、総データ量、衝撃の10キロバイト

(参考:ガラケーのデコメのデコ一個で1キロバイト)

 

恐らく、データ量も画面サイズも世界最小の格ゲーでしょう。

今、ギネスに申請中です。上手くいけば『ギネスブック2020』に載るかも……?

 

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●各種コマンド紹介

格ゲーといえば、やたら豊富なコマンド入力も魅力の一つですね。

本作のコマンド入力は以下の通りです。

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▲押すべし

はい、Zキーだけです。あと、左右に動くだけ

私が勝手に師匠と崇めている方の作品を元にしております。

「格ゲーってやたらテクニカルで……」と敬遠しがちな貴方にも優しい造りです。

 

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●キャラクター紹介

コマンドが手抜き簡単に見える分、キャラクターはきっちり作り込みました。

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▲赤居君。トークセンスが高い。

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▲青森君。バイクを愛している。

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▲黄村君。全て自分色に染める。

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▲色無垣君。その名の通り白い。

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▲草凪君。「へるてぃ」が口癖。

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▲ブラックアウト・リー。

通称「ブラッカトリー」。

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▲赤居・青森・黄村・色無垣・草凪・ブラッカトリー。

私は嵐、殊に大野智氏のファンですが、今年で休業ですよ。

今後ジャニーズ事務所はどうなっちゃうんでしょうか?

 

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●ストーリーあらすじ

背景をどれだけ緻密に組み上げるかが、面白さに直結します。

勿論妥協致しませんとも。

 

「時は年末。互いに納得できるまで、遂に拳で語り合うことにした」

『共通言語、拳。』(キャッチコピー)

 

以上です。

 

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●システム諸々

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▲単純ながらも懐かしい雰囲気のタイトル画面

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▲運命の分かれ目、キャラクターチューズ!

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▲Zキー連打のコンボから……

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▲華麗にキメろ、↓+Zの最凶ワザ!

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▲熱くなれ、対戦モード!

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▲二人で主張せよ、タッグマッチ!

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▲最大四人のオンライン!

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▲そして立ちはだかる、謎の集団『J』

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▲「対立してる場合じゃない……!」

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▲無垢なる愛を手向ける者達のため

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▲六人は立ち向かう……!

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▲『Discord』、2020年、Steamで配信開始

 

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【結論】

遊び倒してください。

 

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【おまけ:総括短歌】

どうしても道を違えてしまうなら 止めてくれるな 門出祝おう

 

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【Staff】

企画・構成 清水舞鈴

撮影    清水舞鈴

編集    清水舞鈴

制作    清水舞鈴

監督    清水舞鈴

 

【Special Thanks】

ギネス世界記録

殺風の殺陣(師匠が運営するサイト)

 

かつて存在したSMAP

個人的にファンである嵐 

ジャニーズ事務所

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……さて、ここまで読んでくれてありがとうございます。

わざわざ書いてある上に下線まで引いてある注意事項で、察しがついた方もいらっしゃるでしょう。

そう、全部嘘です。

エイプリルフールのつもりです(四月末日なのに)。

 

プログラム、確かに好きなのですが、ゲーム作れるほど熟達していないんですよ……。

辛うじてドット絵が描ける(と言えるかどうかも自己判断できない)程度、シナリオは人様にやっと見せられる(と言い切れるかすら分からない)レベルです。

 

あのー、誰かプログラム組める方いらっしゃいませんか?

アニメーション作れる方は?

名前からウェブサイトから全部クレジットに載せるので、我こそはっていう方、名乗り出て頂けると嬉しいです。

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▲一応作ってみたGIF

ちっちゃいのは、見やすいサイズにすると通信料が爆発してフリーズするからです。

え、試合も見せろって?

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▲これでも初にしては頑張ったのよ(80枚)

The END.