清水の舞台から縄ばしごで降りる

次回は1月末日に更新です。ふぁ~、年末年始を耐えきったでオイ……。

慈恵院を楽しむ六の方法-人形供養の一部始終と共に-

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▲今までありがとう

今回は慈恵院、ペット供養で凄まじい知名度を誇る寺院へお散歩行きましょう!

私の人形供養の話もついでに入れておきますね。

 

 


 

●不謹慎な話ではないよ

慈恵院を極めて分かり易く説明するとこうなります。

 

臨済宗の単立寺院

 (※何らかの派に所属していない)

・先祖供養歴:50年

水子供養歴:40年

人形供養歴:45年

・ペット供養歴:一世紀

(以上、後半で供述する取材より判明) 

 

一 世 紀

元号三回変わっている衝撃(大正昭和平成令和)

 

後述する取材にて分かったことですが、妙心寺派臨済寺出身のお坊さんが、様々なしがらみを取っ払ってお寺の使命を成すために創立したものだそう。

多摩犬猫霊園という動物供養施設が前身で、人間含むあらゆる動物の生命の終わりを弔うということで立てられていますが、どうやら世間のペット普及・ペットに対する考え方の遷移により、急速に知名度を上げた様子。

私の祖父母の愛犬も、ここに眠っています。

 

さて寺院であることから、遊びに行くなんてとんでもない、用が無ければ行くべきでない厳かな場所と考える方もいるでしょう。

更に若干知識のある方なら「狗子仏性」の話故に、臨済宗が何でペット供養なんかしとんねん」と突っ込むことでしょう。

【狗子仏性】

全ての生きとし生けるものには必ず仏になれる魂がある(一切衆生悉有仏性)とされるが、犬には無いと言い切った和尚がいた。

何故と僧に聞かれて和尚は「煩悩があるから。仏になれず獣のままなのは、仏性を持ってる自覚があるのにいたずらしまくるから」と答えたというもの。

 

その辺の疑問も取材するついでに、この場所を散歩がてら楽しむ術を、どこぞのアフィリエイト系ブログやアメリカのハウツー本みたいに出してみようと思います。

ではでは、六連打、参りましょう。

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▲慈恵院入り口(行った時刻が遅すぎて夕暮れ)

 

えーっと、人形供養の受付はどこですか?(迷)

 

①腰椎をヤっちゃってる鯉

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▲地図上はココ(地図だけ大きく載せるよ)

和の庭園の常として、池には鯉が泳いでるモンです。 

入ってすぐ、右手にある小さな池にも見事な鯉が四、五匹いらっしゃいます。

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▲池のある風景、綺麗だ

……そして鯉の中には必ず、異様にデカい「ぬし」がいるモンです。

ここも同じ。

池のどん詰まりに、はいます。

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縁石一個の大きさは、一般的な成人女性の手の長さ(17cm)と同じです。

どんなデカさか推し量ってください。

体の太さも成人男性の太股かというレベル。

このbodyで力一杯打たれたら痣になるんじゃないかしら。

体色も一匹だけ明るいので目立つ目立つ。

 

しかし、ぬし殿。

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▲その腰はどうされたのだ

どんづまりだからこの姿勢で休んでるのではありません。

泳ぎだしてもなお、このまんま。

この形、S字のまんま。

つまり二カ所ヤっちゃってると思われます。

何かに潜り込もうとした勢いで脱臼してしまったのか、それともここに来た時からすでにこうだったのか。

見た目は痛々しいですが、本人はまるで気にしていない様子。

胸鰭をヒラヒラさせて、僅かばかり尾鰭もユラユラ(※ほぼ動かせてない)、S字ボディを少しだけくねらせて他の鯉の元へ、ゆー……っくりと行ってしまいました。

その泳ぎ方たるや……動画撮れば良かったですね。

松葉杖を差し上げたいくらい不自然だったことは特記しておきます。

 

錦鯉の寿命は30年前後。

デカさ的に少なくとも10年は生きてると思われるので、後20年しっかり生きや~。

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▲餌はやれないけどな

 

さて人形供養ですが、地図で明確に「受付」と書かれている場所で説明を受けました。

 

お坊さん(以下『坊』)「まず人形を収納所にお納め下さい」

筆者(以下『私』)「収納所」

坊「正門入ってすぐ右に小屋がありましたでしょう。あれです。引き戸の鍵は外してありますので、開けて中に」

私「……ん?」

坊「その後受付にお戻り頂き、今からお渡しする封筒にお気持ちを入れてください。私にお渡し頂ければおしまいです」

私「人形を置いてから御供養代を納めるのですか?」

坊「はい、その通りです」

 

気づきましたか?

 

人形を置き去りにできますよね?

逆も然り、 人形を盗めますよね?

 

おいおいおい……。

呪いとか一切気にしない類の人間だったら平気でやるぞ……。

 

そんなことを思いつつ、収納所に向かいます。

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▲ちっちゃい

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▲道路のド真ん前

紛れもない収納場所。

とはいえ急ごしらえした物ではありません。

地震とかでずれたのか、坂の下の土台が一部崩れかかっている年季の入りっぷり。

引き戸はささくれ立っている部分があり、そこそこ老朽化しているのかすんなりと開かない。

引いた勢いでささくれが手にぶっ刺さりそうで、下手に力込められないんですよ。

「監視カメラがあるぞ、人形盗むな」という旨の張り紙もしっかり貼られています。

 

「これ盗めねぇわ」と先程の懸念を改めました。 

正門から入って早々に引き戸をガタガタやってたらすぐ見つかりますねえ。

仮に人が見てなくても「天知る地知る人が知る」って奴です、仏様が見てますよ。

 

ガタガタガタ 

 

しかし開かないなあ、んもう……。

えいっ!

 

グサグサグサ

ぎゃあああああああ

 

②高確率で乱入してくる猫

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▲地図のどこということは無い

動物というか命あるもの全てを大事にする慈恵院では、迷い込んだ野良猫のケアも勿論します。

ご飯を定時に置き、よく観察して体調管理しているとか。

餌が必ず置かれているという安心感は野良猫にとって最高の様子。

餌だけ食ってトンズラする不届き者野良を満喫する孤高の猫もいるようですが、住み着いた子もいます。

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▲その筆頭格がここにいる

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▲右下に目線を移す

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▲ほらいる

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▲くろちゃんです(高い声)

この子、現在住み着いている子及び孤高の子達の中で最年長だそう。

のんびりと休憩所・松寿庵に座り込んで昼寝しております。

頭を撫でられても特段嫌がることもなく、かといって媚びることもなし。

「自分ここにいるんで、触りたかったら触ってどうぞ」

という懐の広さを感じさせる貫禄の黒猫殿でございます。

 

なおこの子、以前は池の目の前にある触れあいコーナー・池畔亭にいたとか。

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▲ここね

しかし高齢化に伴い、拠点を職員休憩所に移したと室内に張り紙がありました。

その近くにあるのが松寿庵なのでしょう。

 

自分の飼い猫の墓参りに来た参拝客が休憩所に来ると、ちょこんといるわけです。

撫でると愛猫の在りし日が想起されて、思い出話に花が咲く……。

普通の癒やしではなく、ペットロスの精神的ケアに一役買っているのでしょう。

 

で、好き放題なでなでしていたら、怪しい視線を感じる。

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▲振り向いた途端に背向けられた

松寿庵に併設されている売店(線香・仏花を売っている)の側をうろつく靴下にゃんこ

こやつは不届き者孤高サイドだそうで、餌の時間が近いからやって来たのだとか。

以上、常連参拝客さんの情報。

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▲顔を撮らせてくれ

そのまま逃げられました。おのれ。

 

ちなみに今回の来訪は祖父母の愛犬のお参りも兼ねているのですが、そこに行く過程でもまあ会うこと会うこと。

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▲その一匹がこの子(他の子は撮影前に逃走)

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▲稲妻模様が最高にCOOL

この子も孤高サイドですが、割と人慣れしています。

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▲だって馬追を撮影してたら

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▲この距離まで来るんだぜ。恐れ知らず

「うおー触らせてくれるのかおぬし」と束の間喜びましたが、その割に私を見ないにゃんこ。

視線の先は……あ、餌がある……。

 

うにゃ~

 

鳴かれた……。

「どけ」ってか。

はい、すいませんでした。

 

まあそんな訳で、住み着き・孤高合わせて十数匹いるらしい慈恵院'sにゃんこ。

亡くなると弔われ休憩所に思い出写真がずらりと並ぶので、猫好きは是非向かうべきです。

 

ちなみに馬追を撮影したのは、「こんなところで馬追なんて見られんの!?」という興奮によるもの。

奥多摩郡でしか見たことないもので……えっ、割といる? マジ?

 

さて猫に凄まれてその場を離れた私は、祖父母の愛犬お参り後に人形供養のお気持ちを納めに行きました。

Webサイトにも封筒にも最低金額3000円とあります。

ものや思い入れによりますが、でっかいフルセット五月人形とか七段雛人形とかだったら四桁後半~五桁は出すべきかなと……。

この辺はそれこそお気持ちで。

 

ささくれは無事全部抜きましたよ、ええ。

 

③里親募集の張り紙

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▲地図上はココ

さて松寿庵に再び来て「くろちゃん」を思うさま撫で回していたら、あるお客さんに話しかけられました。

撫で方が猫の喜ぶやり方なので、自宅で飼っているのですかと。

私「飼ってはいませんが、近所の猫がよく触らせてくれる大らかな子なんですよ~」

客「わあ~良いですねえ。私も遂に本気で迎えようと思って来たんです」

私「あ、どなたか引き取りに?」

客「いえ、これをね、見に」

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▲おっ

動物供養・野良猫保護と来たら、そりゃありますよね。

里親や譲渡会の情報発信です。

以下11月現在の情報ですので、参考までに。

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▲里親募集:猫一代さんより

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▲里親募集:同じく猫一代さんより

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▲猫の譲渡会:mitaka123さんより

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▲里親会:わんにゃん小梅保育園さんより

客「ショップで買う必要無いですよね、こんなに可愛い子が待ってるのに」

皆さん、ご斉唱ください。

買 う 必 要 無 い

血統書付きを所持していることだけで満足する所有欲の権化でない限り譲渡会行って、どうぞ。

 

勿論、悲惨な環境で過ごした子も多く、躾が圧倒的に難しいタイプがいるのも事実。

「ペット飼いたい!」という突発的な感情から手を出すと、元の飼い主(笑)の二の舞になります。

「きっとどうにかなる」程度の考えで児童養護施設から子供引き取ろうと考えてるようなものです。

大量の知識・勉強と凄まじい精神力が必要です。

 

どうやらこのお客さんは、その辛酸を舐めた様子。

書いて良いと言うこの方のご厚意に甘えて概要だけ書かせて頂くと、

 

・可哀想というだけで引き取り、ろくに躾できずに暴れられる

・やむなく親戚に引き取りを相談したら、罵倒される

・ある日帰ったら勝手に保護団体に連れて行かれており、もういなかった

 

客「きつかったですね……」

私「勝手に連れてく方もどうなんですかね」

客「いえ、かなりマイルドに話してるだけです。今思えば、ご飯あげる以外ほぼネグレクトでしたから。向き合って受け止めて、その上で『私の家にいる以上、これは駄目です』と教える。そういうコミュニケーションを全くやらなかった。端から見たら『可哀想』です。親戚のやったことは間違ってない」

 

そおかあ?

強制にしたって一言「連れてくから」くらい言うべきじゃなあい?

……そうでもしないといかんようなレベルだったんですか……?

 

それは置いといて、自分の愚かさをマイク・タイソンのストレートばりに直で喰らわされたお客さん。

トレーナーさんの元に通い詰めて勉強の上、改めて引き取りたい子を探しに来たのですって。

 

もし皆様の中にペットを飼うことを考えている方がいましたら、選択肢の一つにしてください。

そして珍しくシリアスに、繰り返しお伝えしますが、元の飼い主(笑)の二の舞だけにはならないように。

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▲カフェの看板並みにそっとあるので見逃さないでね

 

さて、人形供養のプロセスにおいてマストに行うべきこと自体は、「受付に行く」→「人形を収納所に入れる」→「お気持ちを納める」で終了です。

別にこのまま立ち去っても良いんですが、お坊さんからこんな案内が。

 

坊「お納め頂いたお人形は、毎月第三日曜日の午後一時から、供養会を行って弔っております。最後のお別れですので、是非ご参列下さい」

 

Webサイトの画像を見る限り、実際に目の前にずらりと人形を並べてお炊き上げするわけではないようです。

しかしそれでも、参列する方は意外といらっしゃるそうな。

私は第三日曜日はクソ詐欺野郎の話を記事にしようと淡々と暴露材料を揃えている最中だったため、参列はできませんでしたが……(この話はまた後日)

 

④実はいる交通安全の神

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▲地図上はココ

冒頭でもさらっと述べましたが、慈恵院では先祖供養・水子供養人形供養・動物供養を執り行っていらっしゃいます。

だからうっかり見逃しそうになりましたよね、これ。

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▲馬頭観世音ですって

交通安全って何処の寺社仏閣も祈念してるイメージですが、普遍の注意事項ってことなんでしょう。

 で、その観音像ってどれなのかというと、

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▲看板足下の左のそれ

あ、突然超上手い水彩画に変わりましたが、これは美術教室に通い始めた知人に来てもらい描いてもらったものです。

授業のセオリー通りに描いたんだって。

何で矢印まで水彩風に描いたし。

この後も何枚か出ますよ。

 

右は水子さん。

馬頭観世音さんは……何処にいるんですかこれ?

※奥に進むと更に大きい仏像さんがいますが、これも水子地蔵尊なのでやっぱり別物

手前のそれっぽいものは誰かが備えたペットボトルです。

石碑にちゃんと馬頭観世音って描いてあるんだけどな……。

 

ん? まさか……

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▲わざわざ拡大して描き直した彼女に敬服するわ

カワイイ!

ちゃんと手を合わせているし、仮に馬頭観世音像でなくても地蔵さんであることに変わりは無いでしょう。

手前のトゲトゲしているところに五円玉を賽銭として投じ、祈っておくといいですね。

(※リアルな話、水子さんの手前、大きいものは置けないのかもしれない。雰囲気や水子さんの由縁を考えると……)

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▲ちなみにその横には縁起(=由来)が書かれている

全文を文字起こしすると凄い量になるので、要点だけ。

 

・明治四十年六月、荷運びの馬の供養で建立

・昭和に下り増えた交通量の中、事故ってもかすり傷という奇跡

・この観世音のお陰では? と評判になり参拝者増加

・土地整理のため惜しまれて慈恵院に移動され現在に至る

 

だそうです。だから馬頭なんですね。

てっきり地獄で牛とバッテリー組んでる鬼かと思って「ヴェッ!?」となりましたよ。

 

さあて、人形供養を終えたことだし、お腹もちょっと空いたな……。

 

⑤地学を超越した解説文

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▲地図上はココ

今や県外からもザラザラ人が来ると思われる慈恵院に用意されている駐車場。

その横に、それはあります。

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▲何かすごい

何が書いてあるかというと、「現在は仏のいない時代だが祈りましょう。地蔵菩薩という救済措置さんが六道を巡回しているから」というもの。

六道という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

地獄道:刑務所

・餓鬼道:常時飢餓

畜生道:サバイバル

修羅道バトル・ロワイアル

・人道:我々が今生きている世界

・天道:極楽浄土とは全く別物という肩すかし

 

です。

人道以外の世界にまともなモンが一つも無いって。

強いて言うなら天道は圧倒的に苦しみが無いそうですが、この世界に仏教は存在しない(=出会えない)ので修行が出来ず解脱不可という、仏教徒にとっては悲惨の極み

行ったが最後死ぬまで詰み確定です。始めからゲームオーバー。

 

それはともかく、興味深いのはこの数字です。

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▲えっ(愕然)

長すぎない?

参考までに、2019年11月現在のいろんな年齢や経過時間を書いておきます。

 

・世界最長寿の田中カ子氏:116歳

関ヶ原の戦いから:419年

クレオパトラ自殺から:2050年弱

縄文時代から:16000年

・人類登場から:700万年

・地球:45億4300万歳

・太陽:46億300万歳

・銀河:135億1000万歳

・宇宙:138億歳

 

太陽以上。

 

お釈迦様がお亡くなりになった年は諸説ありますが、平安時代に一般的だった紀元前949年説を採るならば、まだ亡くなってから3000年弱しか経ってません。

つまり人類はこれから56億4000年無仏期間を耐え抜かないといかんのです。

 

何がえぐいって、太陽の寿命残り50億年であること。

地学の授業を覚えている方は分かると思いますが、太陽は死ぬ直前に赤色巨星(超でっかく膨らむ)になると言われています。

すると地球がムニョンと飲み込まれちゃう。

太陽はハイパー高温な何某の塊なので……蒸発するでしょうね、地球。

仏様にはパラレルワールドもしくは宇宙への退避を強くお勧めします。

 

まあ、自然破壊同族殺害ばっかしてる人類が、人道の世界でそこまで生き残ってるとは到底思えませんが。

卑小な人類とは考える規模が六つくらい桁違いですよ、仏様は。

 

無宗教の人からしたら「あほくさ」の一言を放ち鼻で笑うでしょう。

しかし仏教が発祥したのは、宇宙だの地球だのの年齢なんか全く分かってない時代です。

「そもそもどうしてこの数字に至ったのか」を自分なりに考えていくと、面白い発想に辿り着けるかも?

私の想像ですが、敢えて人間の想像し得ないレベルの数字を持ち出すことで、「苦しいかもというこれからを、今悩んでてもしょうがないでしょ!」という励ましにしたのかなあと。

 

納得して勝手に前向きになったワタクシは、空腹及び精進落とし的な意味も込めて、お蕎麦を頂こうと思いました。

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▲『慈庵』って言うんだよ確か

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▲子供の時に一度来ただけでねえ

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▲そうそうこの辺に

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▲消されてなぁい……?(絶望)

後で聞いたところ、この蕎麦屋はとあるお坊さんが趣味で開いてたもの。

よくお寺の修行の一環に料理を作るものがありますが、それとは全然関係無く趣味。

何せ慈恵院のある一帯がこんなですから。

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▲自然豊かで閑静(白目)

飲食店? 知らんな。

すき家とか安楽亭は最近出来たものだそうで、慈恵院のお蕎麦屋さんがあった当時は存在していなかったみたい。

まあ仮にあったとしても、悲しいお別れをした後に喪服もしくはそれに準ずる服装で牛丼や焼き肉食べたいですかって話。

そういうわけで、参拝者のおもてなしの意味も込めて蕎麦を打っていたんですって。

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▲しかし閉店理由はWebサイトにもある通り

再開予定は今のところ無いってさ……トホホ。

 

⑥湿度と気温が何故か異なる一角

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▲地図上はココ

最後は竹生苑をご紹介。

角に何の喧伝も無く密やかに口を開けているのが、そこへ繋がる門です。

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▲可愛いお地蔵さんと共に

「竹が生まれる」という文字通り、密に茂った竹林に沿って設けられたもの。

何の説明書きも無いけど、ここは……。

 

ひょうぅ

 

うおっ涼しっ。

 

奥の通路に入ってみましょう。

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▲何よ何よ、何かありそうじゃな~い

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▲おわり

右曲がったらすぐ終わりました。

 

大きめのお地蔵さんがいますが、門は閉まっていて中に入れません。

写真には写っていませんが、手前には卒塔婆と線香立てがあります。

つい先刻に誰かが立てたのだろう線香が、ゆるゆると煙を立ち昇らせていました。

 

つまりここも何らかのお墓と見るべきでしょう。

ここの右の壁に書いてありました。

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▲竹生苑の正体

合同葬されたペット達の墓所でした。

 

慈恵院には他にお墓があるんですよ。

一つ目が、土地を買い墓石を立てて人間の一般的墓と同じように弔うやり方。

二つ目が、アパートのような建物の小部屋に納骨するやり方。

どちらもその場所で親類縁者が手を合わせられるので、愛して止まなかったペットを弔おうと思ったら「当然この二択」と思う人が多い様子。

 

でも、その親類縁者が死んだら?

死んでなくても、参拝自体が出来なくなったら?

 

無縁仏と同じです。

誰も尋ねなくなったお墓ほど、侘しく寂しいものはない。

 

だから寂しくないように、他の方に大事にされていた「ペット仲間」と共に同じ場所で眠る。

墓石の立ち並ぶ場所と違い竹林など自然豊富なここは、どれだけ騒いで仲間達と遊んでもOK。

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▲竹林が美しい

この一角だけ植物の影響か、気温が一段と低く、肌身で感じられる程に湿度が高い。

そして周辺の音が、寸断されたように聞こえなくなります。

でも不思議と不気味さはありません。

穏やかでセイントな空間を作り出しています。

 

竹はかつて『竹取物語』で語られたように、違う世界との境目と考えられていたといいます。

竹に囲まれたここは、一種の異世界なのでしょうか……。

 

あ、蚊に刺された。

 

……さあ、人形供養も終わった。

お散歩で紹介したいところも見た。

帰りましょうか。

 

そうだ、狗子仏性の話聞かなきゃ。

 

●慈恵院の方に取材できたぞ

ここからはお散歩とは関係の無い、ごく普通の取材です。

予めメールで尋ねたのは以下の四つ。

 

臨済宗が動物供養というのは珍しいのではないか

②それぞれの供養を始めて何年か

③ペット供養はここ最近で急速に件数が増加したのか

④おそば屋さんの開店予定はあるか

 

この内④は記事中で書きました。予定無しと……トホホ。

 

では、順に書いていきましょう。

 

臨済宗が動物供養というのは珍しいのではないか

狗子仏性の話ですね。

そもそも狗子仏性含む公案というのは、修行をするお坊さんがどこまで修行を進められたかを見るためのものです。

そして修行には大前提として「全ての生きとし生けるものには必ず仏になれる心がある」、これを仏教の言葉では「一切衆生悉有仏性」と言うのですが、それがまずあるのです。

その上で「狗子仏性」、つまり「犬には無い」というのはどういうことだろうか、それを考えてもらうことで修行の助けとしているのですね。

 

ちなみに似たものだと「隻手の声」があります。

両手を合わせるとパチンと音がするという前提で、では片手ではどんな音がするだろうか、というものです。

 

お坊さんの修行というのは、世間一般の常識を取り払い、まっさらな心で取り組んでもらうもの。

一般常識で考えるなら、狗子仏性は「一切衆生悉有仏性と矛盾する」、隻手の声は「片手では音なんかしない」。

ではどうしてそんな無理難題を言われているのか、そこから考えていくことが修行なのです。

 

つまり狗子仏性は修行するお坊さん向けの話で、弔いや参拝といった一般の方に向けたものではないのです。

 

そもそも臨済宗には、弔いの際に読み上げる文の中に動物向けのものがあります。

臨済宗には、生きとし生けるもの全てを弔い冥福を祈る精神があるのです。

 

②それぞれの供養を始めて何年か

ご先祖の供養が50年、水子さんの供養が40年以上、お人形の供養が45年、ペットなど動物の供養が2020年で丁度100年となります。

 

水子さんに関しては、先代(※一代前の住職)の頃に始めたと伺っております。

潮流というか、一時期水子供養が流行った時期がありまして、その折りに「寺の本意(=使命)として、この供養も執り行うべきだろう」と。

 

寺の本意とは、「願うこと」です。

生きてる方がより良く生きられるよう、亡くなられた方が安らかに眠れるよう、それぞれ願って祈ることです。

何かのために願う・祈るというのは、人間だけができること。

それを専門に務め続けるのがお寺というものです。

 

人形も同じ理由です。

元々は「ヒトガタ」と読み、病や悩みをそれに投影して祈ってきました。

そして人形には、大事にし続けてきた人間の思いも宿る。

だから寺の本意として、その思いのために祈る。

 

ご先祖供養も然り、動物とて同じです。

 

③ペット供養はここ最近で急速に件数が増加したのか

いいえ、横ばいです。当初からずっと大きな増減はありません。

寧ろ今後は緩やかに下がっていくのではないかと予想しています。 

(※集合住宅に居住する人が増えているため。「集合住宅だから飼えない」という理由でペット飼育が減っているのだ。詳しくはこちら参照)

 

ペット、コンパニオンアニマルという考え方が生まれるよりも遙か前の動物供養は、馬(交通)・牛(農耕)などが主でした。

最近はそれこそペットのご供養のご依頼ですね。

学校で飼育されている動物のご供養も受け付けております。

 

突然のメール及びこんな若造の不躾な取材にお答え頂き、誠にありがとうございました!

(こんなふざけたブログでやるべき内容だったんだろうか……)

とても分かり易く有り難かったです。

 

無駄に騒がなければ、穏やかに訪問できる慈恵院。

是非ゆるんとした時間をお過ごし下さい。

 

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【結論】

でも仏像は撮影するなよ?

(※苦肉の策が水彩画です)

 

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【おまけ:総括短歌】

例え開いていたとしても そこは墓所 謙虚に静かに 訪ねてあげて

 

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【Staff】

企画・構成   清水舞鈴

撮影      清水舞鈴

編集      清水舞鈴

制作      清水舞鈴

監督      清水舞鈴

 

【Special Thanks】

浅間山慈恵院

 

己の消し去りたい過去を話してくださったお客さん

 

NPO法人 動物の命を守る会・猫一代

市民団体 mitaka123

愛護団体ファーコ わんにゃん小梅保育園

 

山本美鶴氏(仮名。水彩画)

 

スペシャルサンクスまできっちりと読む、画面の前の貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あほくさ」のリンク先、相当迷いました。

全年齢向けにするか某語録にしてしまうか……。

慈恵院の方が取材先として関わっているので、流石に18禁な話題を孕むそれより親身の欠片も無いボイスロイドにしました。

……それもどうなんだろうなあ……。

 

ちなみに人形供養を行った理由は簡単で、年末大掃除に向けいい加減モノの多さを見直したからです。

本も電子書籍化しようとあるサービスを覗いたんですが……ここが超有名な悪徳クソ詐欺業者でした。

皆様、何かのサービスを使う時は必ず評判・口コミを調べましょう。

その時の話は追々しますよ。

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▲なお冒頭にいるが処分されなかった子もいる

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▲各引っ越し先はご覧の通り。

譲渡するのも処分方法の一つよ

 

The END.